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2015.10.17 『狩場山』(1,520m)

  

 この週末は金曜の夜出て、とりあえず『羊蹄山』の喜茂別登山口まで走って車中泊。

この方が土曜の早朝に眠い目をこすりながら出るのよりよっぽどマシ。

中山峠を越えるのがおっくうでたまらない。

 

 土曜の5時半に車中泊地を発って『狩場山』へ向かった。

回を重ねて登ってきた山であるが、今回はHiromiが初めての「茂津多(もった)コース」を登ることにしていた。

このコースは片道10km。天気は上々!

天候に不安がないというのは本当にいい。

  

7時30分、登山口をスタートした。

しかし、この登山口でちょっと嫌なことがあったので、何も口にしないでスタート。

これがのちのち厄いをもたらした。

  

スタートして2kmほどは紅葉も終わりかけていたが、その後の1kmほどが素晴らしい。

どうして標高の高い方が見頃で、下の方が終わりかけているのかは謎だった。

紅葉に彩られた広葉樹林帯を抜けると、ダケカンバ、ハイマツ、笹の高原歩きとなる。

そしてこれが長い。

約2kmの何も見えない中を歩き続けるのは退屈だ。

ただただ辛抱を重ね、黙々と歩くのみ。

しかしその辛抱は必ず報われるもので、標高1,260mの「前山」に至る頃には視界が開け、背後の日本海に雲海を従え、行く手には『狩場山』山塊の雄大な景色が広がる。

それからは遮るもののないすっきりとした尾根を登る。

とにかく右に左に、素晴らしい世界が広がる。

この尾根では我々より若干遅いスタートだった男性の若者(?)二人組と抜きつ抜かれつを繰り返して進む。

この二人組のリーダーは、我々が記念撮影をしようとすると、その中に自分たちが写り込んではいけないと、走って進んでくれる気の遣いようだ。

おそらく職場では仕事ができる男だろう。

  

頂上を間近にして私がバテた。

登山口での嫌なこと遭遇で、何も口にしなかったせいだ。

エネルギーが切れた。

バテバテでHiromiにもついて行けない。

「先に行っていいぞ」と言ってやると、ホント素直なHiromiは何の遠慮もなく私を置いてスタスタ登り、姿が見えなくなってしまった。

この日のHiromiはすこぶる調子が良さそう。

  11時25分、頂上着。

いやあきつかった。

こんなにきつい思いをしたのはいつ以来だろう?          

ただ、年間大小合わせて200数十回の山登りを続けていると、どうしようもなく辛くて辛くてたまらないことがある。

原因は各々自分なりに理解しているつもりだが、とにかくモチベーションが上がらず、きついときがあるものだ。

 

 頂上に着くと、見覚えのある女性が立っていた。

そしてピンと来て、「Taeko!」。

以前「ミニ山の会」にいた女性だ。

ここで噂のTaekoとHiromiが初対面。

Taekoはあちこち連れて歩いたが、Hiromiはもっと連れて歩いている。

そんな二人に共通したロングランを思い出した。

それぞれに北日高の『伏美岳』~『ピパイロ岳』~『1967m峰』日帰り行を実践させたことだ。

いずれも10月の三連休であり、またいずれも素晴らしい晴天であった。

なつかしいね~

そんなTaekoとその同伴者、加えて登路で行き会った男性二人組とで記念撮影!

このとき頂上にはこの6人だけだった。

  

Taekoは新道の往復、男性二人組は車二台を駆使して 、茂津多から登り新道を下る。

と言うことで、茂津多コースを戻るのは我々だけ。

早々に頂上をあとにした。

  

下山の風景がまた素晴らしい。

そして長く視界がきかない中をただ黙々と歩き、登山口へ。

  14時40分、登山口着。

嫌なことはあったが、実に素晴らしい山旅であった。

  下山後入浴施設を求めて黒松内町へ。

そして『黒松内岳』登山口で「かんぱ~いっ!!」

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