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2017.4.1 『大滝山』(1,038m)

  この週末は、この時期としてはたまたま土日連休。

金曜の終業後、Hiromiを拾って新十津川町を目指して車を走らせた。

そして1時間ちょっとで新十津川町南幌加の徳富ダムに到着。

翌日曜は、そこを起点に『知来岳』を往復することにしていた。

ところが、日曜の早朝外に出てダム湖を見下ろすと、

去年の同時期には融けだしていた湖の氷が、いまだ全面結氷のままではないか!

そこで『大滝山』への変更を即断。

実は昨年の同時期にも未踏の『大滝山』に登ろうと訪れたのだが、

湖の氷が融けだしており、

水量の多い徳富川の渡渉も困難であることから断念した経緯がある。

予期しないチャンス到来を、決して逃しはしない。

 

6時30分、ダムの駐車スペースをスタート。

しばらく湖の側道を歩き、適当な斜面から湖に下りた。

結氷した湖上は雪が固く締まって歩きやすい。

スノーシューを背負い、ツボ足で歩を進める。

7時20分、、湖から徳富川左岸に上がる。

そしてその後は一貫して左岸沿いに進む。

急な変更だったため地形図は用意していなかったが、

頭の中には予定ルートが記憶として残っており、何の問題もない。

徳富川の雪が締まった左岸を淡々と歩き、

8時30分、尾根取り付き点。

ここで陽光に照らされた急斜面の雪が腐り出し、スノーシューを装着。

急登は長くは続かず、傾斜が落ちて広く緩やかな尾根歩きとなる。

CO.804で尾根の方向が西向きから北向に変わる。

それからが長い。

白樺とダケカンバの疎林をゆっくり登っていく。

そして9時45分、

広い928mPに達すると、

初めて『大滝山』の頂上部を目視することができた。

また、そのころになると足元の雪質が最中状態で歩きにくくなり、

純白の頂上部がやけに遠く感じられた。

ただ、常時左手に広がる『知来岳』への美しい稜線風景が、辛い登行を癒してくれる。

しかし、その稜線の雪庇が異常に小さく、小雪の今冬を象徴しているようだった。

歩きにくい登行に耐え、

10時50分、『大滝山』頂上。

『知来岳』や『奥徳富岳』の姿を東側の直近から目にするのは初めてだったので、大変新鮮な思いだ。

無風の非常に穏やかな頂上で、ゆっくり昼食を摂った。

ラーメンをすすりながらも見入る360度の風景は、正に絶景。

 

昼食後、下山はルートを変えた。

頂上から徳富川を直線的に目指して、広い斜面をひたすら下った。

そして斜面が切れると小沢へ。

小沢を下って行くと、やがて徳富川に出て、

12時30分、そこがちょうど登路の尾根取り付き点だった。

その後の徳富川左岸線と湖の歩行がまた長い。

歩いているうちに、すぐ飽きてしまい、

何か目新しいものはないかと、

辺りをキョロキョロしたり、振り返って下降してきたルートを確認したり。

それでも淡々と歩を出せば、いつか着く。

14時25分、駐車地。

 

思いがけなく未踏だった山に登ることができた満足感に満たされ私。

Hiromiはまた初登の山に登ることができたことと、

雪上での歩行距離約23kmを踏破できた余韻に浸りつつ、

新十津川温泉に向かった。

 

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