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2020.1.19 『鷲峻山』(しすんやま・505m)  中途半端な雪に苦しむ

 新十津川町の『鷲峻山』と『小鷲峻山』は、

その南西に位置する『察来山』(590m)の頂上から見ると、

二つ並んだ美しい姿を確認することができる。

まるで親子のようなその姿には微笑ましささえ感じ、

両山への登行意欲を掻き立てられる。

そしてこの両山に登る予定を立てたのは3年ぶりか?

 日曜の朝7時20分、国道451号線の新十津川町吉野地区から入山した。

ルートは頭の中に入っている。

ただ積雪が少ないので、

特に『鷲峻山』~『小鷲峻山』間での笹の影響が心配される。

スタート時の気温が-12℃。

呼吸をすると鼻の奥に痛みを感ずる。

スタートしてちょっと複雑な地形から、

小沢を越えると林道が現れる。

既に廃道となってから時が経つこの林道は、

地形図に示されていない。

地形図では林道をまたいだ辺りから急斜面に取り付き、

そのまま北に向かって登って行くと『鷲峻山』に至るが、

どっこい実際の尾根は複雑で、

なかなか思うようには進めない。

今回は荒れた林道を利用して、

『鷲峻山』から西に伸びる尾根に取り付いて登ることにした。

それを利用するのも長くは続かないが、

林道は利用しないよりは楽に歩を進められる。

林道歩きは長く続かず、

500mも進むと右手に作業道が現れるので、

それを利用して尾根に取り付いた。

全くの勘で取り付いた尾根だが、

以前この尾根を利用して登った記憶があった。

ほとんど覚えてはいないが。

あとは尾根を忠実に登っていく。

すると尾根は北向きから東向きに変わり、

背後に『察来山』や『富士形山』が見え出すと、

正面に『鷲峻山』の頂上部が現れる。

ラッセルを交代しながら、一歩一歩近付いていく。

そして頂上直下に達すると急斜面ゆえ、

しっかりとしたルートファインディングが必要となる。

Hiromiの訓練として先に行かせた。

西斜面は日が当たる表面がカリカリで、

その下はサラサラの粉雪、

つまりモナカ雪ということで、

この登りには苦労させられた。

四苦八苦して西斜面から南尾根にのった。

しかし通常ルートと思われるこの細尾根が、

中途半端な雪に加えモナカ雪だから癖が悪い。

Hiromiが何度もスノーシューごと流されて、

それをまた登り返す。

うんざりしてリタイアしたそうなHiromiにハッパをかけて登る。

ジリッジリッとひじょうにゆっくり

そして9時40分、『鷲峻山』(二等三角点:西徳冨)。

このピークに立つのは三度目だが、

今回が最もきつかった。

それで先の『小鷲峻山』に進むのを中止し、

そこから下山することにした。

『小鷲峻山』を中止した理由はもう一点。

私の登山靴とスノーシュー(タブス)の相性が悪く、

少し歩くとすぐに外れてしまい、

それが右左と繰り返されるものだから、

もうストレスが溜まってやってられん、というわけ。

ただ天気に恵まれたので、

頂上から見る風景をじっくり観察した。

そして目にする未踏の山への登行意欲が掻き立てられる。

そんな風景を満喫して下山を開始した。

下山はほぼ南へ尾根を直線的に下った。

ただ、前述のように地形図からは読みきれない地形の複雑さがあり、

勘で進路や尾根の乗り換えを決めるしかない。

幸いなことに我が勘は冴えており、

最後は急斜面を下って登路のはじめで、

小沢から林道に上がった地点に当てた。

あとは我々のトレース上を楽に歩いて、

11時05分、駐車地。

予定の二山を縦走することはできなかったが、

まあ疲れた山行だった。

いつものように帰宅後Hiromiと「サイゼリヤ」で反省会!

 

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