新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

「トーハク」では軽薄だけど、やはり東博は凄い (その2)

2011-01-11 07:00:36 | 美術館・博物館・アート

『トーハク』では軽薄だけど、やはり東博は凄い (その1)」のつづきです。


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その2」は、東博で今月末まで開催されている「美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手」とのサブタイトルがつけられた「新春特別展示 博物館に初もうで」から、気に入った作品をご紹介します。


   


最初の作品は、「博物館に初もうで」のポスターやフライヤーの図案に使われている伊万里の「染付双兎図大皿」です。


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実物を見るまで、ウサギが立体的に表現されているとは思いませんでした。
マンガチックでかわいいですねぇ。


   


次はこちらの水滴。これまた結構なご趣味です。

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この水滴はいただいて帰りたい作品でした。



一方、江戸時代前期(17世紀)のこの兜「金茶糸素懸威波頭形兜(きんちゃいとすがけおどしなみがしらなりのかぶと)」はちょいと…、です。


110111_1_6 説明書きによりますと、頭上からカタツムリの目のように伸びているのは「波頭」で(紙で成型して漆を塗ったものだとか…)、脇立は「ウサギの耳」で、「おそらくは波兎の意匠であろう」だそうです。


波兎」とはなんぞやですよねぇ。


ちょいと調べますと、「波兎」とは、謡曲「竹生島」の

綠樹影沈むで、魚木に上る気色あり、
月海上に浮かむでは、兎も波を奔る

を題材にした意匠で、江戸前期に流行したのだとか。
奇抜なデザインの甲冑は大好きな私ですが、流行を追うのはあまり好きじゃありません。


   


次は、時代を室町時代までさかのぼって、雪村周継の「鷹山水図屏風」です。


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この作品の説明書きには、「鷹の目から逃れようと身を潜めているをみつけることができますか」といった意味のことが書かれておりまして、さっそく目を凝らしました。
ウサギは鷹の視線の先にいました。


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このウサギは隠れ通せたのでしょうか?


   


最後は「叢梨地花鳥山水蒔絵脇指」。


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この脇差の拵(こしらえ)とウサギとどんな関係があるかといいますと、柄(つか)の部分を拡大すると判ります。


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目貫(目釘?)が月兎の意匠になっています。
もしかしてこの脇差しの持ち主は卯年生まれだったのかもしれませんな。


   


110111_1_9この他にも狂言用の肩衣(かたぎぬ)「黒麻地波兎牡丹唐草州浜笹模様」とか、歌川広重の「月下木賊(とくさ)と兎」なんてのも良ござんした


あ、そうだ、「新春特別展示 博物館に初もうで」は「美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手」の展示でしたっけ

でも、私は、切手にはさほど興味がないもので、完全に無視してしまいました…

次の特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」が始まったら、なるべく早めに出かけ(今月中)、切手も拝見してくることにします。


   


ところで、「その1」で、


立派な正月花ですが、このディスプレイの奥にはどんな世界が広がっているか、ますます関心が高まります


と書いたところ、「トーハク」さんと名乗るかたから、「階段裏にある1階の特別第5室に入って上を見るとわかるよ」とコメントをいただきました。

これを読み、特別第5室の様子を思い浮かべてハタと気づきました。高窓の高さで展示室を取り囲んでいる通路につながっているのはなかろうかと…。


これまたふと思いついて、以前録画していたTV番組を再生してみますと、


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おぉ、これだ


ちなみに画面に映っているのは、東博の展示デザインを担当されているデザイン室長の木下史青さんです。

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う~む、、、自分の観察力不足・想像力不足を痛感デス。

コメント (2)
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