新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

アールデコの楽園であ~る

2011-01-16 06:36:13 | 美術館・博物館・アート

110116_1_1ちょいと割り込みネタ。
きのう、久しぶりに東京都庭園美術館に行ってきました。
開催中の「東京都庭園美術館建物公開 朝香宮のグランドツアー」がきょう16日(日)までですので、先にこちらのお話をと思いまして…。

東京都庭園美術館といえば、アールデコ様式で知られる旧朝香宮邸をほぼそのまま活用した、建物そのものが美術品の美術館です。
普段は、館内では撮影禁止なのですが、建物公開期間中だけは、一部を除いて写真撮影OKだそうで、こりゃ行かずばなるまい と出かけてきたしだいです。

外から漠然と見るだけでは「大きな洋館」といった風情ですが、

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一歩、邸内に入ると、アールデコの楽園が広がっています。

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玄関を入るとルネ・ラリックのガラスのレリーフ(上の写真は内側:大広間側から撮ったもの)が出迎えてくれますし、壁紙レジスターも部屋ごとに違う特注品だし、アールデコ好きの私にはたまりません

例えばレジスターはこんな具合です。旧朝香宮邸の実質的な内装責任者ともいうべきアンリ・ラパンによる壁紙で囲まれた小客室はこちら(一番シンプルかも)。

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大客室のはこちら

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そして大食堂のは「おさかな」です

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2階はベランダを除いて撮影禁止でしたので写真はありません

また、も、なんとステキなこと

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さらに、あちこちにアールデコの意匠がちりばめられています。

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そんなアールデコ一色の邸内で、朝香宮家ご一家のダイニングルームだったという小食堂はちょっと様相が違っていました。

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一見洋風ですが、よくよく見ると、床の間があるし、朝香宮鳩彦王殿下の騎馬像が置かれている出窓の下のレジスターは、

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源氏香の図」の意匠です

家族団らんの場所は和のしつらえだということが、なんとも良いシメで、しかも、組香に絡む話まで出てきまして、うまい具合に東博ネタに戻れます

コメント
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