東京新聞の記事【安保公聴会 意見表明 95人応募 全員「反対」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091202000128.html)。
「法案に対する懸念の強さがあらためて裏付けられた」。
壊憲法案・戦争法案に賛成する憲法学者が大勢いると言いつつ、3人しか例示できず。「数は関係ない」と開き直る。沖縄で4度敗れても、辺野古破壊を続け、沖縄差別を続ける。全国民のうちの12万人が国会を取り囲んでも、壊憲法案・戦争法案反対の多さを理解しようともしない。
『●8・30壊憲法案反対デモ: アベ様らは
「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……』
『●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は
壊憲を強行か?……「安倍首相の頭は普通じゃないから」』
さて、「有識者や国民から意見を聞くために十五日に開く中央公聴会で意見を表明する「公述人」」応募者95人のうち、100%が「反対」なんですが……? 壊憲法案・戦争法案反対「100%」だろうがどうだろうが、それでも、アベ様やスガ殿らの「頭は普通じゃないから」、クーデター第3幕を強行するのでしょうか?
『●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は
壊憲を強行か?……「安倍首相の頭は普通じゃないから」』
『●壊憲法案・戦争法案に反対!: 多くの市民、
幅広い世代がその本質を理解し、大反対している』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091202000128.html】
安保公聴会 意見表明 95人応募 全員「反対」
2015年9月12日 朝刊
安全保障関連法案に関する参院特別委員会は十一日、有識者や国民から意見を聞くために十五日に開く中央公聴会で意見を表明する「公述人」の公募を締め切った。参院では過去十年で最多の九十五人が応募し、全員が法案に反対の立場を示した。法案に対する懸念の強さがあらためて裏付けられた。特別委の民主党理事が明らかにした。
特別委は、中央公聴会で意見を述べる希望者を九~十一日、官報やホームページで募った。希望者は安保法案への賛否や意見表明したい理由を明示する。公述人は、各党が応募者の中から選ぶほか、有識者らに直接依頼することができる。与党が二人、野党が四人の公述人を推薦することで合意している。当日は計六人が順次意見を述べ、与野党委員との質疑を行う。
参院事務局によると、過去十年の公述人応募で最も多かったのは十七人だった。安保法案に関する衆院特別委が七月に開いた中央公聴会の応募者は十五人で、全員が反対の立場だった。一般に公述人への応募は少なく、与野党は有識者に依頼するケースが多い。
参院特別委の福山哲郎理事(民主党)は「短期間の公募だったのに応募数が多く、全員が反対だったということが国民の法案に対する明らかな姿勢を表している」と記者団に説明。民主党が推薦する二人のうち一人は応募者から選ぶ考えを示した。
これに対し、与党は応募者ではなく、法案に賛成する有識者らから選ぶことになる。
中央公聴会は、国会法に定められ、国民の関心が高い法案について有識者らの意見を直接聞く会合。国会の慣例で法案採決の前提とみなされているが、採決との関連を規定した法律や規則はない。年度ごとの当初予算案や重要な税制改正の場合は必ず開かなければならないが、他の法案では義務ではない。
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asahi.comの記事【室井佑月「アメリカの脅威の話は、もう避けて通れない」】(http://dot.asahi.com/wa/2015090200103.html)。
東京新聞の社説【核燃料サイクル なぜこだわり続けるの】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090702000132.html)。
「再稼働したばかりの川内原発で、復水器に海水が混じり込むトラブルがあった。ニュースを聞いたときそれほど驚かなかったのは、慶応大学教授の金子勝さんから、「最低でも4年間停止した原発の運転が再開されたのは、世界で14基。そのすべてが運転再開後にトラブルに遭っている」(国際原子力機関や米国、カナダの規制当局のデータ)ということを教えてもらっていたからだ」。
この数字に慄いた!! 『大竹まこと ゴールデンラジオ』で大竹さんと室井佑月さんと金子勝さんとの会話で、この話を聞いていたので、ブログに書かないと、と思っていたところでした。
『●川内原発再稼働: 「経済麻薬」=思考停止、
「他の方法で経済発展する手を考えることを放棄させる」』
……「が、メディアはこのことに触れず(東京新聞がちょろっと触れていた)。ほかの野党も、そこの部分にはそれほど突っ込まない。それほどあの国は恐ろしいのか?……各国が抑止力のために、飢えている国民をほっといても、競争するみたいに軍費に金をつぎ込むことは、正しいことなのか?」
「戦争」に参加して「商売」しましょう、という浅ましさ。死の商人。山岡俊介さん曰く、「軍産複合体国家の米国の商売としての戦争にわが国が引きずり込まれる…」ことの怖さ、そして、それに向かい「ハタ振る」自公支持者や財界の卑しさ。
『●山岡俊介さん「軍産複合体国家の米国の
商売としての戦争にわが国が引きずり込まれる・・・」』
「核燃料サイクルは、経済的にも技術的にも、とうに破綻しているのではないか。なのに、今さら国が関与を強め、電力会社に維持させたいのはなぜか。再処理にこだわり続けるのは、なぜなのか」。
回らない核のサイクル。それでも、原子力発電=核発電を続け、「再処理にこだわり続けるのは、なぜなのか」? 内橋克人さんは「原発は『プルトニウムをつくる装置』」だと喝破。
『●プルトニウム報告漏れ: 「疑念」ね~?、
目的あっての「隠蔽」??・・・っていうのは穿ち過ぎ???』
『●核のゴミと云う地獄:「王様は裸」』
『●「回らない核のサイクル」六ヶ所村:
どちらも「地獄」という二択だったのか?』
「長崎の原爆は、プルトニウム型である。
抽出技術は今も昔も変わらない。/日本は、
中曽根・レーガン関係で結んだ日米原子力協定で、
核兵器を持たない国では唯一、再処理を認められてきた。
/ただし、抽出、精製したプルトニウムの粉末は、
一対一の割合でウランを混ぜて保管することになっている。
濃度が高いほど、兵器に転用しやすいから。」
『●原子力「ムラ寄生」員会ではなく、
「風船爆弾」が語ることにこそ真実はある ~川内原発再稼働問題~』
「……内橋克人さんは「集団的自衛権の先に待っているのは、
核兵器を持って抑止力にしようという政策。
原発は『プルトニウムをつくる装置』でもあり、
原発を止めることは
日本の核武装に待ったをかけることだ」と訴えた」
ニッポンのシビリアンは……「中谷元・防衛相は……「核兵器の運搬も法文上は排除していない」」、そして、武器輸送・弾薬輸送はOK。武器の提供はNG、でも、弾薬の提供もOK、だそうです。「弾薬は武器ではない、その武器ではないもののなかに、ミサイルも入る(と言う)。それに核弾頭が載っていてもそれが(輸送可能な弾薬の範囲に)入るという。安倍内閣は、武器輸出三原則などを大胆に緩和をしていて、非核三原則があります、(だから輸送しない)と言っても、ほとんど説得力をもたない」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/39e29c617eb397df19a718406be3074a)。
『●戦争法案・壊憲法案では核兵器も「弾薬」と解釈、
つまり、何でもできる「積極的平和主義」』
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【http://dot.asahi.com/wa/2015090200103.html】
室井佑月「アメリカの脅威の話は、もう避けて通れない」
(更新 2015/9/ 4 07:00)
(あの国は恐ろしい?)
参院特別委員会で審議中の安全保障関連法案。作家の室井佑月氏は、アメリカが法案に影響していることをきちんと国民に伝えるべきだという。
* * *
再稼働したばかりの川内原発で、復水器に海水が混じり込むトラブルがあった。ニュースを聞いたときそれほど驚かなかったのは、慶応大学教授の金子勝さんから、
「最低でも4年間停止した原発の運転が再開されたのは、
世界で14基。そのすべてが運転再開後にトラブルに遭っている」
(国際原子力機関や米国、カナダの規制当局のデータ)
ということを教えてもらっていたからだ。この国は大チャレンジをするつもりだということを。あたしはそんな重要なことを、何人の国民が知っているのかと思った。国が、国民の命や生活をかけた勝負にあっさり踏み込むことも恐ろしいが、重要な真実が広がらない世の中になっていることも恐ろしいと思った。
さて、話は安保法案に飛ぶのだが、衆議院から参議院の国会審議となって、相も変わらずこの法案がなぜ我が国のためになるのかという野党の質問に、政府はまともに答えない。
8月19日の参議院特別委員会で、生活の党の山本太郎共同代表がこんな暴露をした。
米国の民間シンクタンクから出たレポート「アーミテージ・レポート」と、この国がやろうとしていることは、「完コピ」(完全コピー)だと。
「憲法違反の閣議決定から今回の憲法違反の安保法制、
戦争法制までだけを見たとしても、何だこれ、アメリカの
リクエスト通りじゃないか。おまけに原発再稼働、TPP、
特定秘密保護法、武器輸出三原則の廃止、
何から何まで全てアメリカのリクエスト通りに
行(おこな)っている」
「アメリカ、アメリカ軍の要請、ニーズには憲法を踏み
にじってでも、国民の生活を破壊してでも、
真摯に全力で取り組むって、
これ、どういうことなんですか?これ、独立国家って
呼べますか? 完全コントロールされてんじゃないかよ!
誰の国なんだこの国は!」
永田町ではみんな知ってることらしい。永田町では常識かもしれないが、国民は知らないのだから、この国とアメリカの関係性をもっと教えてもらいたいものだ。その話をきちんとしないと、安保法案を強引に進める理由はいつまでたっても国民は理解できないに違いない。
が、メディアはこのことに触れず(東京新聞がちょろっと触れていた)。ほかの野党も、そこの部分にはそれほど突っ込まない。それほどあの国は恐ろしいのか?
安保賛成派は「この国が戦争に巻き込まれないためには抑止力が必要だ」と必ずいう。けど、各国が抑止力のために、飢えている国民をほっといても、競争するみたいに軍費に金をつぎ込むことは、正しいことなのか? 「この国が世界におけるリーダーシップを……」というならば、堂々と世界に向けて正しい提言をしていけばいい。しかし、それはしない。その理由として、あの国の脅威の話は、もう避けて通れないように思う。
※週刊朝日 2015年9月11日号
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090702000132.html】
【社説】
核燃料サイクル なぜこだわり続けるの
2015年9月7日
核燃料サイクルは、経済的にも技術的にも、とうに破綻しているのではないか。なのに、今さら国が関与を強め、電力会社に維持させたいのはなぜか。再処理にこだわり続けるのは、なぜなのか。
使用済みの核燃料、つまり核のごみに再処理を施して、原爆の材料にもなり得るプルトニウムとウランを取り出し、もう一度燃料として利用する-。それが核燃料サイクルだ。
このリサイクルの輪が閉じてこそ、核の平和利用という国策は完成される。ところがその国策は、入り口でもうつまずいた。肝心の再処理工場(青森県六ケ所村)完成のめどが立たない。
当初は一九九七年の完成予定が、今は来年の三月と、二十二回も先送りされている。七千六百億円と見込まれた建設費用は、二兆二千億円にも膨らんだ。
再処理工場を運営する日本原燃は、原発を持つ電力十社が共同で設立した株式会社で、事業費は電力会社が積み立てている。
今は「総括原価方式」で、その費用を電気料金に上乗せできる。しかし来年四月に電力の小売りが完全に自由化されると、地域独占の壁が崩れて、お互いが競争相手になり、料金値下げの圧力がかかってくる。再処理は、ますます経営の重荷になり、原燃自体を維持できなくなる恐れがある。
日本は核兵器保有国以外で唯一、米国から再処理を許されている。政府はその権利を手放したくないために、てこ入れをしようというのだろうか。
核燃料サイクルの新たな担い手として、政府が直接所管する「認可法人」を電力会社につくらせて、そこから日本原燃へ再処理事業を委託するかたちをとる。
日本銀行や日本赤十字社と同じ認可法人は、国の許可なくつぶせない。膨大な費用がかかっても、核燃料サイクル事業を維持したいという、政府としての明確な意思表示と言えるだろう。
だが、再処理工場だけではない。再処理してつくった燃料を燃やすべき高速増殖原型炉の「もんじゅ」(福井県敦賀市)もトラブル続きで止まったままだ。それでも電気代など一日五千五百万円の維持費がかかる。
寸断され、閉じる見込みのない再処理の輪の夢からは、もう目覚めるべきである。
既に大量にたまってしまったプルトニウムや核のごみをどうするかにこそ、知恵と費用を傾けるべき時ではないか。
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asahi.comのWEB新書の記事【「撃ち殺したらおじいさんだった」 海兵隊にはなれない自衛隊】(http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2015082400003.html?iref=comtop_btm)。
「イラクに派遣された自衛隊員の自殺はかなり多かった、とされる。「死の影」に最もおびえているのは自衛隊員だ……◇自衛官が戦場で抱えるトラウマ」。
『●小泉純一郎元首相の戦場の定義:
「自衛隊の活動している所は非戦闘地域」』
『●「積極的平和主義」という愚:
『軍隊は人を守らない』『戦争で得たものは憲法だけ』』
『●他人を「非戦闘地域」や戦場に行かせるのならば・・・、
平和憲法を放棄し、壊憲するのならば・・・』
『●戦争に油を注ぎ、番犬様の片棒を担げば、
「非戦闘地域」「後方支援」は何の保証にもならない』
『●「平和」「安全」ラベル付き「戦争法案」:
「非戦闘地域」で「後方支援したい。リスクとは関わりない」』
『●立派な「戦争法案」!: 後方支援=兵站「武力行使と
一体不可分の中心構成要素」、「リッパな戦闘行為」』
『●小泉純一郎氏定義の「非戦闘地域」の実情と
アベ様の戦争・壊憲法案の未来』
戦争を放棄した日本人が戦争で死ぬなんてあってはならない。同時に、戦争で「殺す側になる」、「人殺しに加担する」ことにも耐えられない。「撃つより撃たれよう」と自衛隊員に考えさせる場面、あまりに残酷だ。
『●アベ様の「誇りある国へ」
=戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?』
『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」』
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【http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2015082400003.html?iref=comtop_btm】
「撃ち殺したらおじいさんだった」 海兵隊にはなれない自衛隊
2015年08月27日 (5500文字) 週刊朝日
安全保障関連法案が成立すれば、自衛隊は他国並みの「普通の軍隊」になる、とも言われる。しかし、自衛隊がイラクに派遣された時、米国の海兵隊は「イラクでは動くものは何でも撃て」と命令され、「怪しい奴だと思って撃ち殺したらコーランを持ったおじいさんだった」といった話も珍しくなかった、という。イラクに派遣された自衛隊員の自殺はかなり多かった、とされる。「死の影」に最もおびえているのは自衛隊員だ。
◇安保法制が自衛隊員を殺す
◇帰還幹部、うつにメスで自殺する
◇帰国直後に出る遅発疲労の障害
◇自衛官が戦場で抱えるトラウマ
安保法制が自衛隊員を殺す
2016年2月に安保法制が施行され、南スーダンPKOで自衛隊の武器使用が解禁――。安倍政権が描く青写真が国会で暴露され、衝撃が走った。イラクへの派遣で自衛隊の自殺者は29人にのぼる。その上、武器使用解禁で死のリスクも増し、「捨て駒にされる」と隊員らは訴える。
参院の安保法制特別委員会で8月11日、共産党の小池晃議員が暴露した自衛隊の内部資料のタイトルは、「『日米防衛協力のための指針』(ガイドライン)及び平和安全法制関連法案について」。自衛隊統合幕僚監部が作成したものだ。今年4月に18年ぶりの改定が合意された日米防衛協力の新ガイドラインと、参院で審議中の安保法案の成立を前提に、今後、自衛隊が海外でどのようなミッションをするかを詳細に検討したものだ。
今後のスケジュールとして安保法案成立は8月中、施行は来年2月とされ、平時から自衛隊を事実上、米軍の指揮下に組み込むことが前提となる。さらに来年3月から安保法制を反映させ、陸上自衛隊は南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)で「駆けつけ警護」を実施することも検討されている。駆けつけ警護とは、PKOで活動中の自衛隊が、他国軍や民間人が危険にさらされた場所に駆けつけ、武器を使って助けることで、今のPKO法では認められない。しかし、資料では「駆けつけ警護は『任務遂行型』の武器使用となります」と記されていた。(任務遂行型とは、自己防衛を越える武器使用)。他にも米軍が南シナ海で展開している監視活動への関与も検討されていた。
「この文書について防衛省は箝口令をしいていますが、内部資料は統幕で作成したパワーポイントの一部のようです。統幕は寄り合い世帯なので様々な意見があり、安保法制反対派が小池議員にリークしたのでしょう。安保法制の施行を2月と想定すると、自衛隊員を海外派遣する前に必要となる訓練には半年ほどかかる。『駆けつけ警護』を実施するなら、武器、物資の調達、隊員選抜などをもう始めないと間に合わないのです……。
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asahi.comの記事【武器輸出「国家戦略として推進すべき」 経団連が提言】(http://www.asahi.com/articles/ASH9B5S9HH9BUTFK01C.html?iref=comtop_pickup_06)。
経団連は、「10月に発足する防衛装備庁に対し、戦闘機などの生産拡大に向けた協力を求めている」。
ブログ主の頭に浮かんだのは、「死の商人」、「赤紙」。
これまで数十回にわたって、CMLの記事について、以下を「つぶや」いてきました。
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■「赤紙」が来る時代(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c5aecf5f3f80e3bdca64d1b8b6603ed0) 『[CML 035569] 武器輸出に資金援助』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035684.html)/「武器を売って手にした金で、娘はピアノを買ってもらい平和の曲を奏でる」
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改めて、東京新聞のリンクは既に切れていますが、そのまま、このCMLの記事を以下に引用させていただきます。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-December/035684.html】
[CML 035569] 武器輸出に資金援助
・・・・・・ ・・・ at ・・・・・・.jp
2014年 12月 21日 (日) 20:15:57 JST
<http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014121702000121.html>
武器輸出に資金援助を検討とあるが、おそらく安倍はやる気だろう。
税金を投入して武器輸出を援助し雇用創出で経済も上向きになる企てなのかも知れない。
武器で生計を立てる人々が増えれば、戦争を望む人々が増えるだろう。
日本以外の国で戦争が起これば「武器セールスマン」の出番だ。
娘:「お父さん、今度の誕生日にはピアノを買って」
父:「いいとも、今景気がいいから大丈夫だ」
武器を売って手にした金で、娘はピアノを買ってもらい平和の曲を奏でる。
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東京新聞の元記事は、ある方のブログ(http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/41861798.html)に貼ってありましたので、以下に孫引きさせて頂きます。望月衣塑子記者は原発関連の記事も手掛けておられます。
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【http://blog.livedoor.jp/gataroclone/archives/41861798.html】
どこへ行く、日本。
政治に無関心な国民は愚かな政治家に支配される。
2014年12月17日
国が企業向け促進策検討 武器輸出に資金援助【東京新聞】
(本ブログ主注: 東京新聞の当該記事の写真)
国が企業向け促進策検討 武器輸出に資金援助
東京新聞 2014年12月17日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014121702000121.html
防衛省が、武器を輸出する日本企業向けの資金援助制度の創設を検討していることが分かった。国の資金で設立した特殊法人などを通して、低利で融資 できるようにする。また輸出した武器を相手国が使いこなせるよう訓練や修繕・管理を支援する制度なども整える。武器輸出を原則容認する防衛装備移転三原則の決定を受け、国としての輸出促進策を整備する。 (望月衣塑子)
防衛省は、武器輸出支援策を具体化するため、有識者による検討会を十八日にも立ち上げる。検討会には、防衛産業の関係者や金融、法律の専門家などのほか、森本敏元防衛相らも参加する予定。来夏をめどに議論をまとめ、二〇一六年度の予算要求などに反映させていく。
検討会では、日本企業による武器輸出を後押しするため、財政投融資制度などを活用した企業向けの資金援助制度の創設などを話し合う。国が出資して 特殊法人や官民ファンドを設立。この特殊法人などが債券を発行して調達した資金や、国が保有する株式などの配当金や売却益を財源として、武器輸出を行う企業に長期で低利融資できる制度などを議論する。さらに経済産業省と連携し、防衛産業振興のための補助金制度の創設なども検討する。
また武器輸出を進めるには、武器だけの販売ではなく、定期的な整備や補修、訓練支援なども含めた「パッケージ」として販売していくことが必要とさ れる。実際、海上自衛隊が使う救難飛行艇(US2)にインドが関心を示しているが、日本に補修や訓練などを含めた販売ノウハウがないことが障害となっている。
このため相手国の要望に応じて、退職した自衛官などを派遣し、訓練や修繕・管理などを行う制度などを整備することについても検討している。
検討会について防衛省幹部は「武器輸出を進めるためのあらゆる課題を議論する」としている。
<財政投融資> 国が財政政策の一環として行う投資や融資で、「第2の予算」ともいわれる。国債の一種である財投債を国が発行して特殊法人など財 投機関に資金配分したり、財投機関が自ら財投機関債を発行し資金を調達、政策を実行する。かつては郵便貯金などの資金を旧大蔵省が運用、配分していたが、 2001年の財投改革で廃止された。
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『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権』
「防衛産業でつくる経団連の防衛生産委員会が、
事実上の禁輸政策だった武器輸出三原則を大幅に
緩和すべきだとする提言をまとめた。安倍政権が
進める三原則見直し作業に呼応した内容で、
官民一体を演出し、武器輸出解禁に道を開く狙いが
あるとみられる」
『●経団連の本音、「市民を戦場に連れてって」:
「米国の商売としての戦争」という地獄へ突き落す行為』
『●悪徳企業型徴兵制……「(自衛隊の)派兵はもちろんのこと、
派遣も反対」の中山素平さんは泣いている』
財界・経済界・産業界は、まさに「死の商人」……「財界の鞍馬天狗」中山素平氏は泣いていないか?
『●1000000年間「死の灰」を管理、
「国が科学的に有望な候補地を絞り込」むと云う「科学的」とは?』
「原子力発電環境整備機構(NUMO)が見つけることの
出来なかった「死の灰」の処分地。そして、国がコソコソと
候補地を非公開で探すそうだ。災害大国ニッポンに処分地など
あるはずもないというのに、原発推進とはね。原発を動かせば、
もれなく「死の灰」が付いてくるわけで、「核のゴミを出さない国」
って、矛盾もいいところ。「死の灰」を回避し得ない上に、
「たかが電力のため」の単なる「発電機能付き湯沸し装置」に
群がるヒトたち。そして「内橋克人さんは
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」だと喝破している」。
自公議員をはじめ、電力会社、原子力「ムラ寄生」委員会、
財界、・・・本当にアサマシイ人たちだ。
「原発を使い続ければ、必ず核のごみは出る。
発生抑制こそ、最善のごみ対策だ」」
「たかが電力のための単なる「発電機能付き湯沸し装置」「プルトニウムをつくる装置(内橋克人さん)」である核発電所を再稼働したいと熱望したのも経団連その他の財界でした。特に、2011年3月の3・11東京電力原発人災直後から蠢き始めた、経団連の米倉弘昌元会長の言動や行動は目に余りました。
『●FUKUSIMAでも変わらないNIPPON』
(このブログは2011年3月27日)
「3月21日の東京新聞特報面に日本経団連米倉弘昌会長の
驚くべきコメントが掲載されていた。
経済界からは早くも原発の危険性を忘れたかのような
発言が飛び出した。
日本経団連の米倉弘昌会長は記者から「日本の
原子力政策は曲がり角か」と問われ
「そうは思いません。今回は千年に一度の津波だ。
(地震に)あれほど耐えているのは
素晴らしい」と強調。見直しの必要について「ないと思う。
自信を持つべきだと思う」と述べた。」
『●議論などする気もなく、原発推進に邁進』
『●今に始まったことではないが、財界も腐ってる』
『●財界の総理大臣はもはや大企業の単なる代弁者』
『●消極的にしろ、積極的にしろ、「原発0%」しかない』
『●視察パフォーマンスと経団連詣で』
『●東京電力人災以降も、原発推進の姿勢を変えず』
『●東京電力原発人災が続くさ中に
「会費」なるものを払うというその無神経さ』
『●「原発推進」という結論ありきのパフォーマンス』
『●そりゃ、「老残」でしょ ~石原慎太郎・森喜朗・
米倉弘昌・渡辺恒雄の各氏のことです~』
『●原子力「推進」委員会であり、
「規制」委でもなく、「寄生」委員会(1/2)』
『●脱原発は可能:
ビジョンある金融機関(城南信金)のトップもいる』
『●経団連は原発推進・復活の第4案を希望?』
『●「政策をカネで買う」経団連の企業行動憲章には
「従業員のゆとりと豊かさを実現する」と謳っている』
「随分と酷かった前経団連会長の米倉弘昌氏の流れをくむ
現会長榊原定征氏は、自民党と癒着し、「政策をカネで買う」
そうです。そして、ノコノコとアベ様に御伴する経営者たちの
なんという浅ましさよ。「死の商人」と呼ばずして、
なんと呼べばいいのか?」
「「僕についてくれば原発や武器でがっぽりだ」か。
ノコノコとお供する経営者たちも「同じ穴の狢(むじな)」である」
『●政治献金という名の「賄賂」:
アベ様達は原発産業と「ズブズブ」の関係』
一方、アベ様のお膝元での「戦争できる国」、壊憲法案・戦争法案へのハタ振りの動き。東京新聞の記事【安保法案成立先取りの決議案 首相地元の下関市議会】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015091001001635.html)によると、「議案は「平和安全法制の速やかな確立に関する決議案」と題し、「平和安全法制整備法ならびに国際平和支援法が成立した今こそ、国民の生命と財産を守る安全保障体制を確立することを強く要望する」としている」。
呆れます。「平和安全法制」「国際平和支援」……「私は総理なのだから」のアベ様のお膝元では壊憲法案に「平和」「安全」というラベルが上貼り。
『●「平和」「安全」ラベル付き「戦争法案」:
「非戦闘地域」で「後方支援したい。リスクとは関わりない」』
「アベ様の妄想に付き合っていては、アベ様の暴走を許せば、
ニッポンは御終いだ。挙句に、「我々が提出する法案についての
説明は全く正しい。私は総理なのだから」・・・・・・恐ろしい人が
首相になったものである、それも二度もネ」
「死の灰」製造再開、そして、「死の商人」……ニッポンは大丈夫なんですか? 正気でしょうか??
ブログの末尾になってしまいましたが、いま、茨城や栃木で、鬼怒川氾濫水害で被災されている全ての方々にお見舞いを申し上げたい。「死の灰」製造、「死の商人」、五輪等々にドブガネするお金があるのならば、東京電力原発人災も含めて、一人でも多くの被災者の皆様に有効に使われるべきだ、と強く思う。
3・11東京電力原発人災から4年半が経過した。この水害の解決と同時に、3.11原発人災の被災者救済も、国会での壊憲法案の廃案も引き続きとても重要。アベ様達自公議員に任せていてはいけない。
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【http://www.asahi.com/articles/ASH9B5S9HH9BUTFK01C.html?iref=comtop_pickup_06】
武器輸出「国家戦略として推進すべき」 経団連が提言
小林豪2015年9月10日19時50分
経団連は10日、武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」とする提言を公表した。10月に発足する防衛装備庁に対し、戦闘機などの生産拡大に向けた協力を求めている。
提言では、審議中の安全保障関連法案が成立すれば、自衛隊の国際的な役割が拡大するとし、「防衛産業の役割は一層高まり、その基盤の維持・強化には中長期的な展望が必要」と指摘。防衛装備庁に対し、「適正な予算確保」や人員充実のほか、装備品の調達や生産、輸出の促進を求めた。具体的には、自衛隊向けに製造する戦闘機F35について「他国向けの製造への参画を目指すべきだ」とし、豪州が発注する潜水艦も、受注に向けて「官民の連携」を求めた。産業界としても、国際競争力を強め、各社が連携して装備品の販売戦略を展開していくという。(小林豪)
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東京新聞のコラム【【私説・論説室から】憲法は日本人だけのものか】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015090702000133.html)。
日刊ゲンダイの記事【投稿でSEALDs励ます 加藤敦美さん「若者たちに希望感じる」】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163352)。
「人垣の中に民族差別に反対する市民団体「のりこえねっと」の共同代表、辛淑玉さんの姿があった。両手で掲げた大きなカードにはこう書かれていた。「日本は、私の故郷です。在日として、人殺し法案に反対します!」……言うまでもない。憲法は、多くの権利を在日外国人にも保障する。日本人だけの宝ではない。日本に生きるすべての人のためにある」。
『●壊憲: 国内問題ではなくて、もはや国際問題』
「ジャン・ユンカーマン監督は「日本国憲法、特に憲法9条は
国際的に日本の平和に対する姿勢の現れとして見られている。
だから日本の憲法改正論議は国内問題ではなく、国際的な問題だ」
と話す。その先駆けとなった日本が平和条項を改正すれば、
それは日本の国際的な信用を損ねるのみならず、
日本に倣って平和憲法を作った国々にも大きな落胆をもたらすだろう。
ユンカーマン氏は、今日の日本の政治家たちにその視点が
欠けていることに大きな危惧を抱くという」
見落とされがちな、もっと広い意味での「国内問題」に気付かされる。同時に、「国際問題」でもある。
そして、差別主義者と歴史修正主義者と暴力主義者と壊憲論者の微妙な重なり具合、幅の狭さ、「壊憲」界の世間の狭さ。
『●『「非国民」のすすめ』読了(3/6)』
『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(1/3)』
『●〝腰ぬけ〟で結構、害悪老人よりは!!』
『●「言論の自由」と、「言論の暴力」をも超える行為』
『●ヘイトスピーチ、自らの言論の自由を狭めている』
『●「NHKと安倍自民党」
『週刊金曜日』(2014年2月14日号、979号)について』
『●一国の首相が歴史修正主義者なんて恥ずかしいし、
羞恥心の無さと自覚の無さという救いの無さ』
『●首相からして歴史修正主義者な国の文科大臣の「食言」』
『●「ヘイトの深層」 『週刊金曜日』
(2014年8月29日号、1005号)についてのつぶやき』
『●石坂啓さん「道徳心とか愛国心とかが
コドモたちにとって安全かどうか、なぜ疑ってかからない」』
『●「道徳」を説く文科相がソレってOKなの?
「道徳心とか愛国心とかがコドモたちにとって安全」??』
『●「薄っぺらで反知性的なタカ派」的・
独善的首相戦後七十年談話など、全く不要』
『●《空疎な小皇帝》石原慎太郎元東京「ト」知事が受章:
差別主義者の胸にワッペンはお似合いだ』
『●『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』:
「歴史はあらゆる側面から語られる必要がある」』
『●麻生太郎派閥の親バカならぬ、親分バカ:
子分が子分なら、親分も親分』
『●芸術家との意見交換を通じて「心を打つ『政策芸術』を立案し、
実行する知恵と力を習得・・・だそうです』
壊憲論者の幅の狭さに対して、「憲法学者、弁護士、退職裁判官、そして、元最高裁長官。あとは、現役裁判官の勇気だけ。この一連のクーデター行為によるトンデモな壊憲。……、今後、様々な裁判が提起されると思う。そこで現役の裁判官がどう判断するのか、特に最高裁」。
この幅の広さは世代についても言える。「元予科練の加藤敦美さん(86)が朝日新聞に寄せた投稿だ。「学生デモ 特攻の無念重ね涙」(7月23日付)の一文はネットを通じて拡散し、国民的な話題に」。
壊憲反対は幅広い世代にもわたっている……「世代を超えた連帯が安倍政権を追い詰めている」。幅広い世代がその本質を理解し、大反対している。
『●「最高裁は、一切の…が憲法に適合するかしないか
を決定する権限を有する終審裁判所」…が壊憲認定?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015090702000133.html】
【私説・論説室から】
憲法は日本人だけのものか
2015年9月7日
「戦争のできる国」へと憲法を変質させる安保関連法案の廃案を求め、群衆が国会前を埋め尽くした八月三十日。人垣の中に民族差別に反対する市民団体「のりこえねっと」の共同代表、辛淑玉さんの姿があった。両手で掲げた大きなカードにはこう書かれていた。
「日本は、私の故郷です。在日として、人殺し法案に反対します!」
在日コリアンらを標的に「殺せ!」「日本からたたき出せ!」と口汚く攻撃する人と闘うことと、安保法案に反対することの根っこは同じだと辛さんは言う。日本が戦争に加われば、女や子ども、高齢者・障害者ら戦力にならない人々とともに、在日コリアンら外国人は真っ先に邪魔もの扱いされるだろう。「互いを殺し尽くすまでやるのが戦争。私たちは祖国からも日本からも殺される」。辛さんの言葉を思い出す。不戦を誓った憲法には在日の人々の生存もかかっているのだ。
法案に反対する著名人のスピーチに気になる表現を感じたことがある。その人は「私たち日本人の中に憲法がある」と言った。だが在日の友人はつぶやく。デモで「日本人」とか「国民」という言葉を聞くと怖くなる、と。
敏感な友人は、何げない言葉にもナショナリズムの芽を感じたのだろう。言うまでもない。憲法は、多くの権利を在日外国人にも保障する。日本人だけの宝ではない。日本に生きるすべての人のためにある。 (佐藤直子)
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163352】
投稿でSEALDs励ます 加藤敦美さん「若者たちに希望感じる」
(加藤敦美氏は現在京都市在住(C)日刊ゲンダイ)
12万人が国会周辺を埋め尽くした安保法制反対の8・30国民大運動。それを主導したのは学生団体SEALDs(シールズ)だが、彼らの活動を励ましたのが、元予科練の加藤敦美さん(86)が朝日新聞に寄せた投稿だ。「学生デモ 特攻の無念重ね涙」(7月23日付)の一文はネットを通じて拡散し、国民的な話題になった。その後、シールズ中心メンバーの奥田愛基さんとの対談も実現している。
――安保法案に反対するシールズを見て、「オーイ、今こそ俺たちは生き返ったぞ」と寄せた投稿は、国会前集会で奥田さんが涙ながらに全文を朗読していました。彼らは国会前デモに来る前、加藤さんの文章を読むそうですよ。
衆院で安保法制が強行採決をされた直後、彼らの写真が新聞に載っていました。それを見て、涙があふれ出てきた。「俺たちはこんなふうに生きたかった」という思いが込み上げてきたのです。なぜ予科練で特攻を目指していた私が、若い人たちの姿を見て泣いたのか。それは、何かのルサンチマン(恨み)だったと思います。「あんなふうに(反対運動をして)生きたかったな」という思いが心の底にたまり続けていたのでしょう。
現在、86歳の加藤さんは1928年に関東州の大連で生まれた。祖父も父も南満州鉄道の社員で、16歳の時に予科練(海軍飛行予科練習生)に合格して本土に渡った。
予科練では「海軍通信学校」(山口県防府市)に入り、モールス信号を受信する訓練を受けました。九州の基地から出撃した特攻隊機が敵艦突入の際に発する信号音を聞き取っていたのです。周波数を合わせると、「ピーーー」という音が聞こえたのですが、ふっと消えた。しばらくして、また「ピーーー」と鳴って、ふっと消える。その時に班長が「今のは特攻機が突っ込んでいった時の音だ」と私に告げました。聞こえなくなった時が死の瞬間だったのです。
最初は「ああ、そうか」と思っただけでした。音しか聞こえず、特攻機が突っ込んでいく映像を見ていないので、何の感情もイメージも湧かなかった。でも、パイロットが電鍵を押しっぱなしにしないと、電波は出ない。特攻隊員は死ぬ瞬間まで「絆」「つながり」を断たれないようにしていた。それで「最後まで俺たちを見捨てるな!」という魂の叫びに聞こえるようになりました。国も靖国神社も天皇も関係はない。「ただ誰かとつながっていたい」というのが特攻隊員の本当の思いだったに違いないと。
■「武藤議員の主張を聞いて『またか…』と」
シールズの千葉泰真さんも7月31日、都内の集会で加藤さんの投稿を読み上げ、「僕は国会前に立つ時、いつも、かつての戦争に短い生涯を散らした先人たちが近くにいて『頑張れ』と背中を押していてくれるような気がする」と話し、こう訴えた。「敗戦によって悲しみの底に投げ出された日本人だから持てる『二度と戦争をしない』と誓った不戦の感性を(安倍政権が)軽薄に投げ捨てるということは、あの悲惨な戦争で犠牲になったあまたの先人たちに対し、あまりに冒涜的なのではないでしょうか」
武藤貴也衆院議員(滋賀4区)はシールズの主張を「利己的」と批判しましたが、「また来たか」と思いました。私は満州で生まれ育ちましたが、小学生の時から「自分のことを主に考えるやつは利己主義だ、非国民だ」と散々言われました。同じことを武藤議員が言いだした。「国のためにおまえらの命をよこせ。嫌とは言わせないぞ」という意味としか取れませんでした。
当時は「死ぬことは美しいこと」と賛美され、「天皇陛下のために死ぬ。死んでも靖国神社に行って神になれる」と教えられました。そして日中戦争が長引くにつれて、ピカピカだった装備はボロボロになっていき、「このままでは満州での居場所がなくなる」と思い詰め、せき立てられるように予科練に志願し、合格しました。それでも満州を離れる時、本音では「(入隊を)誰か止めにきてくれないのか!」「助けてくれ!」と願っていました。「天皇のために死ぬ」と考えても、恐怖で体の震えが止まらなかったのです。
予科練でも死ぬことしか教えられませんでした。上官にこん棒でぶん殴られ、怒鳴られたりして、消耗品のように扱われた。百田尚樹著『永遠の0』のような美化された世界ではない。実際、練習生隊長からは「天皇や国のためなんかのキレイ事ではない。お前たちは消耗品だ。命令されたら死ねばいいのだ!」と言われました。そして先輩や同輩たちは特攻で死んでいった。人間魚雷「回天」で亡くなった仲間もいた。でも本当は「自分たちは生きたかった。死にたくなかった」と思います。もっと言えば、「愛されたかった。愛したかった」。
それで、朝日新聞の投稿には「人生には心からの笑いがあり、友情と恋があふれ咲いていることすら知らず、五体爆裂し、肉片となって恨み死にした」と書きつづったのです。愛し愛される機会が奪われていた海軍生活の中で、それでも仲間たちは「愛してくれ。俺も愛したい」「誰かとつながっていたい」と思いながら、「ピーーー」という音を残して亡くなっていったのです。
加藤さんはアルバムを開いて、予科練時代の写真を見せてくれた。当時は17歳。約70年前に撮影されたものだった。ちょうど70年間、日本は憲法9条を守って戦争をしてこなかった。同じく中心メンバーの本間信和さんは7月24日、国会前集会でこう訴えた。「70年前の戦争で、どれほど悲惨だったのかを学んだんですよ」「俺たちは30年後、『この国は100年戦争をしなかった』と言いたいんだよ!」「これから長い夏がやって来ますけれども、絶対、あいつ(安倍首相)を引きずり降ろすぞ!」
若者たちの反対運動を見ると、希望を感じます。と同時に、涙が出てくるのです。若者たちの運動と広がりは、集合的無意識の結集体のようなものかも知れません。思いもよらない形で、平和を望む人々の思いが一定方向に動いているのではないか。私のうかがい知らないところで、朝日新聞の投書が広がっているのは、そのためかもしれません。
■「安倍首相に憲法を壊す権利はない」
「安保法制=アメリカの傭兵になる」と考えています。安保法制が成立した途端、戦争が起こせるようになります。一番怖いのは「国家安全保障会議」で、メンバーは安倍首相と官房長官ら4人だけでしょう。彼らが真珠湾攻撃や満州事変のようなことを企んでも、特定秘密保護法があるから誰も知ることができない。ナチスドイツのような軍事国家の完成です。そして、いったん鉄砲をぶっ放してしまうと、国民の心はガラリと変わってしまうかも知れません。
でも、いまや憲法9条は日本のアイデンティティーですから、逆に安倍政権が総崩れになるかもしれません。「安倍路線に対抗できる力を持っているのは憲法9条ではないか」と思ったりもします。そして「憲法を守れ」と訴えるシールズの運動が世代や地域を超えて広がっています。戦争をしないシールズの路線か、戦争法案をゴリ押しする安倍路線が激突しているともいえます。若者たちの運動を見ると、憲法9条そのものが話しているような気さえします。
憲法9条はもはや日本だけのものではなく、世界の宝のような存在です。戦火に見舞われている中東の人たちも「憲法9条、平和憲法のある日本はうらやましい」「自分たちも憲法9条があったらいい」と言っています。だからこそ、日本国憲法を壊す権利は誰にもありません。ましてや、安倍首相にはないと思っているのです。
8月22日、奥田さんは京都市内の加藤さんを訪ねた。「加藤さんは、僕らが投稿を読み上げていることを知っていました。『戦争体験者の押し付けではなく、戦争体験を全く知らない君たちが戦争反対を言いだした。勝手にやり始めて本当にありがとう』と涙ながらに言っていました」。世代を超えた連帯が安倍政権を追い詰めている。
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東京新聞の社説【安倍首相が再選 論戦なき総裁選の憂い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090902000141.html)。
「自民党総裁の無投票再選が決まり、立ち止まって考える機会は失われた。安倍政権が国民の心からこれ以上離れることはないのか、憂いは深い」。
「国民の心」と言っても、2014年12月衆院選時のように、「眠り猫」の皆さんのおかげであり、高々25%程度の「国民」の支持で成り立っている政権です。ブログ主のささやかな希望としては、全ての「眠り猫」の方々が目覚め、自公を支持している「高々25%程度の「国民」」の皆さんがよ~く考えた投票行動をとって下さることです。
『●「政権にとって「白紙委任状」ほど好都合なものはありません」:
2014年12月衆院選に是非行こう!』
『●小選挙区制は欠陥品だし、
自公政権という「驕るもの」に「謙虚」さを求めても仕方ない』
「そして、滅茶苦茶な小選挙区制。欠陥品。・・・・・・
「自民小選挙区支持者24.3%で222人当選(議席率75.3%)
自民比例区支持者16.3%で68人当選(議席率37.7%)・・・
自民総議員比 61.1%(290人/475人) 小選挙区制の弊害が
露呈(自民党支持者は有権者の25%に満たない)」。
議員定数を減らす云々よりも、「一票の格差」やこの欠陥選挙
制度を改めることの方が先だ。 『●石川真澄さんを思い出す:
小選挙区制、そして、低投票率』」
『●今さら言ってもしょうがないが・・・自公投票者や
投票棄権者の「民度」を口にもしたくなります』
「・・・日刊ゲンダイならずとも、平気で自公議員に投票できる人たち、
そして、投票にさえ行かない人たちの「民度」を口にもしたくなります。
「眠り猫効果」は深刻なり」
『●誰も責任をとらない自民党議員・・・・・・
3.11東京電力原発人災以前に逆戻りしていて大丈夫?』
「3.11東京電力原発人災以前に逆戻り、で本当にいいのでしょうか?
地域に何のメリットももたらさない原発再稼働・原発推進・
原発輸出に加えて、壊憲・「平成の治安維持法」・消費税増税・
辺野古破壊・ドアホノミクス・・・・・・アベ様が「国民に丁寧に説明」を
したタメシもないというのに、2014年12月衆院選では「信任」を
得たと嘯きます。アベ様は聞く耳など持ちません。でも、
「与党が実際に投票した人ではなく、全有権者のうちどの程度の支持を
得たかという「絶対得票率」を見ると、小選挙区で25%、比例代表で
24%にとどまります」・・・・・・そんな哀しいニッポン。誰も責任を
とらない自民党議員が、閉じることの出来ない「パンドラの箱」を
もう一度開けたいそうです、再び地域に破滅をもたらしたとしても」
『●いい加減に学ぼう: 「白紙委任状をもらった」
とアベ様に勘違いさせるようなことをやってはいけない』
さて、アベ様が総裁選で再選されました。無投票でした。つまり、全自民党議員の後押しが得られたわけです。アベ様の政(まつりごと)を、全ての自民党議員が支持したに等しい。全会一致、「一致結束」。
『●自民党総裁選はアベ様が無投票再選の見通し=
全自民党議員がアベ様の一連の違憲な壊憲に同調・大賛成?』
「分かりやすいですよね。野田聖子氏が総裁選立候補を断念させられ、最低最悪総理の呼び声高いアベ様が無投票で自民党総裁に再選されたのですから。全自民党議員がアベ様の一連の違憲な壊憲に同調・大賛成ということになります。野田聖子氏も、別に離党する訳でもなく、戦争法案・壊憲法案や辺野古破壊・高江破壊、原発再稼働等々、トンデモなアベ様の政に反対しないのでしょうから。総裁選も無投票再選で完了し、今後、心置きなくクーデター第3幕に進めるわけです。アベ様やスガ殿の眼中には、「沖縄」はもはや映っていないのでは?」
『●菅義偉官房長官は辺野古破壊の
「工事を再開させていただく」と表明: 「時間稼ぎ…あまりにも不誠実」』
憂いなく辺野古破壊も再開です。それに対して誰か自民党議員が反対の意思表示をしたということを聞いたことがありません。クーデター第一幕にも、クーデター第二幕にも、反対の意思を表明して、自民党議員の誰かが離党したという話は聞きません。そして、来週の15日にも、狂気のクーデター第3幕へ進むことを、「衆院選の公約を進めている」と嘯きつつ、アベ様は「予定」しているそうです。
『●他人を「非戦闘地域」や戦場に行かせるのならば・・・、
平和憲法を放棄し、壊憲するのならば・・・』
『●彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?』
『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定
・・・「やめろと言わないのは“許した”のと同意」』
『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」』
『●2014年7月1日「7・1クーデター」の第二幕・・・
違憲な手法で壊憲するアベ様ら自公政権の暴走』
『●山岡俊介さん「軍産複合体国家の米国の
商売としての戦争にわが国が引きずり込まれる・・・」』
「楽しみ」に「これ(2014年12月衆院選)から4年間」も待たずして、狂気のアベ様によってニッポンは大きく「変わ」ります。4年どころか、わずか9か月。「クーデター第一幕」(2014年7月1日「7・1クーデター」)から1年と2か月。
『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」』
本社説は「安倍政権を見る国民の目は、発足当初よりも厳しくなっている。これまでの「聞く耳もたず」の政治姿勢を改め、国民と真摯(しんし)に向き合うことを、この機に求めたい」といいますが、アベ様には無理です。「二重基準と言わずして何と言う」どころか、ニッポン国王様・アベ様の意のままですから、二重どころか、三重、四重……。「高々25%程度の「国民」」の皆様が、アベ様に「白紙委任状」を勘違いさせてしまいましたから。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090902000141.html】
【社説】
安倍首相が再選 論戦なき総裁選の憂い
2015年9月9日
安倍晋三自民党総裁の無投票再選が決まり、立ち止まって考える機会は失われた。安倍政権が国民の心からこれ以上離れることはないのか、憂いは深い。
推薦人集めに最後まで奔走していた野田聖子前総務会長が立候補を断念し、安倍首相(党総裁)をはじめとする陣営の面々は安堵(あんど)していることだろう。
自身の総裁任期いっぱいを務めての無投票再選は、任期が三年に延長されて以降、初めてだ。
首相は再選を受けて「衆院選の公約を進めている中、一致結束していこうという多くの議員の考え方の結果だ」と語った。
◆党員らは投票できず
自民党総裁選は一政党の党首選だが、政権与党にある現在、首相選びや政権の中間評価となる重要な選挙だ。共同記者会見や各地での街頭演説、テレビ出演などもあり、国民の関心を広く集める。
国会議員に加えて、八十九万人余りの党員・党友も投票でき、党員らを介して、その時々の民意をある程度反映した選挙となる。
振り返れば、安倍氏は総裁に返り咲いた二〇一二年総裁選の第一回投票で、党員らの投票に基づく地方票の過半数を制した石破茂地方創生担当相に後塵(こうじん)を拝し、国会議員のみによる決選投票で逆転当選した経緯がある。党員らは石破氏を選んだが、安倍氏は国会議員らの「永田町の論理」で総裁に就いたとも言える。
党員らは今、安倍氏を総裁にふさわしいと思っているのか。憲法違反と指摘される安全保障法制関連法案や外交、アベノミクス(首相主導の経済政策)、原発・エネルギー政策、環太平洋連携協定(TPP)をこのまま進めていいと考えているのか。
今回、無投票となったことで、候補者同士の論戦の機会も、党員らが意思表示する機会も失われたことは残念でならない。
◆異論認めぬ単色政治
今年十一月、結党六十年を迎える自民党は、党内で実力者が競い合うことで活力を維持してきた。それが長く政権を託されてきた理由の一つだろう。
その節目の年の総裁選で現職総裁以外、候補者がいなかった背景には、衆院への小選挙区制導入以降、自民党政治の弊害とされた派閥が弱体化し、総裁たる首相への権力集中が進んだことがある。
今回の総裁選で、党内各派閥・グループは次々と首相の再選支持を表明した。谷垣禎一幹事長は「必ずしも無理に争いをつくる必要はないのではないか」と語った。まるで党全体が対立候補を抑え込むような動きだ。
自ら立候補したり、安倍氏の対立候補を推して敗れたりすれば、安倍政権の間、冷遇される恐れがある。ならば首相支持を鮮明にして総裁選後に予定される内閣改造・党役員人事でポストを得た方が得策との判断が働いたのだろう。
政治腐敗の元凶とされた派閥の弱体化は歓迎すべきだが、総裁や首相官邸への過度の権力集中は、異論を認めない「単色の政治」を招く。多様さを失いつつある党内の現状に、あまりにも無自覚ではないのか。
もっとも野田氏も準備不足だった面は否めない。首相選びに直結する総裁候補たるには、地道に党内の基盤を固め、党員らに政策を訴え、支持を得ることが先決だ。
安倍氏の総裁任期は一八年九月までの三年間。来年夏の参院選を乗り切れば、一八年十二月の衆院議員としての任期近くまで、首相を務めることができる。
首相は一連の国政選挙と総裁選で国民や党員らの信任を得たとして、自らが掲げる政策の実現を目指すのだろう。気になるのは、国民の声に耳を傾けようとしない強引な政治手法だ。
安保法案には報道各社の世論調査で国民の多数が反対しているにもかかわらず、聞き入れようとせず、今国会中の法案成立を強行しようとしている。
公約に掲げた昨年の衆院選に勝利したので、推進するのは当然という論法だが、米軍普天間飛行場返還問題では、沖縄の選挙で繰り返し示された県民の民意を無視して名護市辺野古への「県内移設」を強引に進めようとしている。二重基準と言わずして何と言う。
◆政策論争の機会失う
中国経済の減速で世界経済は不安定化し、日本の景気回復も足踏みしている。国内ではアベノミクスの副作用で格差拡大も指摘される。従来の経済政策の延長線上でいいわけがない。
首相は無投票再選に安堵せず、日本の針路を論じ、政策を修正しうる機会が失われたことを、むしろ悔やむべきではないか。
安倍政権を見る国民の目は、発足当初よりも厳しくなっている。これまでの「聞く耳もたず」の政治姿勢を改め、国民と真摯(しんし)に向き合うことを、この機に求めたい。
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東京新聞の記事【集中協議 「辺野古ありき」で決裂 沖縄に歩み寄らず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015090802000122.html)と、
社説【辺野古協議決裂 「移設」強行は許されぬ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090802000133.html)。
「協議で菅義偉官房長官は新基地建設に向け「工事を再開させていただく」と表明」……「安倍政権は当初から「県内移設」方針を変えるつもりはなかったのだろう。沖縄県側の主張を聞き置くだけなら、着工に向けたアリバイづくりにすぎない。県民への裏切りは断じて許されない」、「県側との「一時休戦」で、こうした事態を避けようとしたのなら、沖縄県民に対して、あまりにも不誠実」。
『●辺野古破壊者は沖縄で4度目の完敗だというのに、
「ロコツな“沖縄イジメ”」』
『●「法令に基づいて粛々と対応する」「法治国家」ニッポンならば
辺野古破壊を直ぐに停止すべき』
『●「主権在アベ様」=「地域住民ごときが文句を言うのは
許されないというのが安倍政権の立場」』
『●アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること
・・・「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」』
『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」』
『●仲井真氏は「空手形」を承知の上で「いい正月」を
迎えていたのでは?・・米側が「空想のような見通し」と』
『●宮崎駿さん「沖縄の非武装地域化こそ、
東アジアの平和のために必要です」』
『●辺野古破壊や高江『標的の村』などなど・・・・・・
「本土の人間が「沖縄だからいいや」と差別している」』
『●映画『戦場ぬ止み』三上智恵監督:
「米軍基地は人を殺しに行くための出撃基地なんですよ」』
琉球新報の社説【<社説>辺野古協議決裂 尊厳懸け粛々と取り消せ】(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-248548-storytopic-11.html)は、「相手の話に耳を傾けて、違いや溝を埋めるために話し合い、一致点を見いだすよう努める。それが協議の意味のはずである」から始まる。また、沖縄タイムスの社説【社説 [辺野古協議決裂] 取り消しも 県民投票も】(http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=131943)も、「いったい何のための集中協議だったのか。一国の総理が最終協議の場に参加したのはどのような理由からか」で始まる。
「時間稼ぎ……あまりにも不誠実」。
『●一カ月の「中断」・話し合いで距離が縮むなどあり得ない、
「辺野古移設断念こそ唯一の解決策」』
時間稼ぎ、アリバイ作り、ポーズ……だった訳です。沖縄サイドが歩み寄る訳も無く、したがって、話し合いで距離が縮むためには、「辺野古移設断念こそ唯一の解決策」でした。歩み寄りによるアベ様やスガ殿による「沖縄の奇跡、辺野古の奇跡」など期待できるはずもなく、沖縄県民をバカにした「一カ月の「中断」」でした。
分かりやすいですよね。野田聖子氏が総裁選立候補を断念させられ、最低最悪総理の呼び声高いアベ様が無投票で自民党総裁に再選されたのですから。全自民党議員がアベ様の一連の違憲な壊憲に同調・大賛成ということになります。野田聖子氏も、別に離党する訳でもなく、戦争法案・壊憲法案や辺野古破壊・高江破壊、原発再稼働等々、トンデモなアベ様の政に反対しないのでしょうから。総裁選も無投票再選で完了し、今後、心置きなくクーデター第3幕に進めるわけです。アベ様やスガ殿の眼中には、「沖縄」はもはや映っていないのでは?
『●自民党総裁選はアベ様が無投票再選の見通し
=全自民党議員がアベ様の一連の違憲な壊憲に同調・大賛成?』
『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」』
『●2014年7月1日「7・1クーデター」の第二幕・・・
違憲な手法で壊憲するアベ様ら自公政権の暴走』
『●山岡俊介さん「軍産複合体国家の米国の
商売としての戦争にわが国が引きずり込まれる・・・」』
返す返すも仲井真弘多前知事ですね。
『●菅総理の内心』(2010年11月30日)
『●国外移設どころか、やはり辺野古埋立承認へ:
2010年11月の沖縄知事選の予想が現実に』
『●辺野古破壊: 「いい正月になる」なんて、
仲井真氏もアベ様らも猿芝居をしていたんじゃないのか?』
『●仲井真氏は「空手形」を承知の上で「いい正月」を
迎えていたのでは?・・米側が「空想のような見通し」と』
そして、アベ様やスガ殿を「監視」「批判」も出来ないマスコミの堕落。
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
『●国会をサボったアベ様……でも、国会に居たら居たで、
「ヤジ=自席発言」「息吐く様に嘘つく」……』
クーデター第3幕が整った、というつもりのアベ様。で、辺野古破壊再開です。アベ様やスガ殿の「頭は普通じゃないから」ですね。
『●8・30壊憲法案反対デモ: それでもアベ様は壊憲を強行か?
……「安倍首相の頭は普通じゃないから」』
法廷闘争に移るのでしょうか? 辺野古破壊でも、現役裁判官が試されることになります。それにしても、アベ様やスガ殿が沖縄県民に対して「行政不服審査」って、一体どんな冗談なの??
『●関西電力大飯原発再稼働差し止め、画期的勝訴:
もし敗訴していたら大変なことに・・・・・・』
『●画期的! 福井地裁樋口英明裁判長、
高浜3、4号機再稼働差止仮処分決定・・・「直ちに効果が発生」!!』
『●高浜原発「差し止め」、国民を守る司法判断:
寄生委の新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性がない」』
『●「ほとんどの憲法学者が違憲としているのを政権が
合憲というのはナンセンス」……退職裁判官も蜂起を!』
『●「最高裁は、一切の…が憲法に適合するかしないかを
決定する権限を有する終審裁判所」…が壊憲認定?』
「あらゆる手段で阻止する」と決意を新たにする翁長雄志沖縄県知事を日本中の人々が支える必要あり。アベ様の「政治の堕落」による辺野古破壊、沖縄イジメ、沖縄差別を止めさせなければ。
『●王様による「人治主義国家」を沖縄辺野古から覆す:
「あらゆる手法を用いて辺野古に新基地は造らせない」』
『●「うちなーんちゅ、うしぇーてー、ないびらんどー
(沖縄人を見くびってはいけない)」』
『●沖縄の「屈辱の日」を祝う神経』
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』』
『●「辺野古の海を守ろう」:
アベ様の「政権が抱える差別性の極み」に屈せずに』
『●辺野古破壊や高江『標的の村』などなど・・・・・・
「本土の人間が「沖縄だからいいや」と差別している」』
「選者・森永卓郎氏の書評のタイトルは、本質をついている。
これまで番犬様やその飼い主・米国、そしてアベ様らの
沖縄に対する「差別性の極み」」
『●翁長知事「がくぜんとしている、日本の将来に禍根を残す」
・・・深層心理に「沖縄だからいいや」の醜さ』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015090802000122.html】
集中協議 「辺野古ありき」で決裂 沖縄に歩み寄らず
2015年9月8日 朝刊
米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設をめぐり、政府と沖縄県は七日、集中協議の五回目となる最終会合を首相官邸で開いたが、双方の溝は埋まらず、決裂した。協議で菅義偉(すがよしひで)官房長官は新基地建設に向け「工事を再開させていただく」と表明。翁長雄志(おながたけし)知事は「全力で阻止する」と反発した。 (後藤孝好)
集中協議は工事を一カ月間、中断して行われてきた。だが、政府は新基地の建設計画の撤回を求め続ける沖縄の民意に歩み寄ることはなく、打開策を見いだせずに終わりを迎えた。
最終協議で初めて出席した安倍晋三首相は「普天間飛行場の辺野古移設は、あくまでも十九年前の日米両政府の合意が原点だ」と強調し、新基地建設を推進する政府方針を繰り返した。当時の合意には普天間飛行場の移設とともに、県内での代替施設の確保が位置付けられ、撤去可能なヘリポートと明記されていた。
これに対し、翁長氏は「戦後、住民の土地が強制接収され、米軍基地が造られたのが原点で、代替施設を求められるのは理不尽だ」と反論した。
中断した工事については、翁長氏が協議で「再開ですか」と尋ねると、菅氏は「そうさせていただきます」と述べた。翁長氏は「工事を再開するなら、全力を挙げて阻止する」と決意を述べた。
協議の期限となる九日には、菅氏と安慶田光男(あげだみつお)副知事が、今後の対話の枠組みを議論する予定。だが、政府は辺野古沿岸部での県の潜水調査が終わり次第、工事を再開する方針だ。
協議後、翁長氏は記者団に「話し合いはよかったが、一致できないところもよく分かった」と集中協議を振り返った。菅氏は記者団に「大きな隔たりを埋められなかった」と総括した。
政府が工事を再開した場合、翁長氏は仲井真弘多(なかいまひろかず)前知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認手続きに問題があるとして、取り消しに踏み切る考えを示している。これに対し、政府は「前知事が既に行政判断を示している」(菅氏)と正当性を訴え、行政不服審査法に基づいて公有水面埋立法を所管する国土交通相に不服申し立てを行うなどの法的措置を検討。最終的には政府と沖縄県の法廷闘争に持ち込まれる可能性も高まっている。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090802000133.html】
【社説】
辺野古協議決裂 「移設」強行は許されぬ
2015年9月8日
安倍政権は当初から「県内移設」方針を変えるつもりはなかったのだろう。沖縄県側の主張を聞き置くだけなら、着工に向けたアリバイづくりにすぎない。県民への裏切りは断じて許されない。
「辺野古に基地は造らせない」という翁長雄志県知事の決意を、安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら政権幹部は端(はな)から受け止めるつもりはなかったようだ。
米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」をめぐる政府と沖縄県との五回目の集中協議がきのう行われたが、双方の主張は平行線に終わり、決裂した。
政府は、辺野古移設の本体工事に向けて行っていた海底掘削調査を八月十日から一カ月間中断していたが、協議決裂を受けて、一連の作業を近く再開するという。
沖縄県には米軍基地や訓練場など在日米軍専用施設・区域の約74%が集中する。多くは戦後の米軍統治時代に「銃剣とブルドーザー」で強制的に接収されたものだ。
住宅地に囲まれて危険な普天間飛行場返還のためとはいえ、同じ県内で基地を「たらい回し」にする県内移設では、米軍基地負担の抜本的軽減にはつながらない。
しかし、県側が辺野古移設の不当性、不平等性をいくら訴えても政府側は「移設先は、辺野古以外は残念ながらない」(首相)という姿勢を変えようとしなかった。「沖縄の声に謙虚に耳を傾ける」としていた政府の姿勢は、偽りだったと断じざるを得ない。
五回にわたる集中協議の期間は国民の反対が強まっている安全保障法制関連法案の参院審議や、賛否の割れる鹿児島県・川内原発の再稼働とも時期が重なる。
安倍政権が米軍基地問題でも強硬姿勢を続ければ、内閣支持率のさらなる低下を招く可能性があった。県側との「一時休戦」で、こうした事態を避けようとしたのなら、沖縄県民に対して、あまりにも不誠実ではないか。
翁長氏は「あらゆる手段で阻止する」と、仲井真弘多前知事による辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消す可能性を示唆した。このまま法廷闘争に突入すれば、国と県との対立は激化するばかりだ。
日米安全保障条約体制が日本の平和と安全に重要なら、その負担は日本全国でできる限り等しく分かち合うべきである。「辺野古が唯一の解決策」と言い張り、沖縄に基地を押し付けるだけでは「政治の堕落」との誹(そし)りは免れまい。
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asahi.comの記事【「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁・元最高裁長官】(http://www.asahi.com/articles/ASH9255ZGH92UTIL02Q.html?iref=comtop_list_pol_n03)。
東京新聞の記事【最高裁元長官も「安保法案は違憲」 「砂川判決は根拠にならぬ」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015090402000126.html)。
asahi.comの社説【「違憲」法案―「専門知」の警鐘を聞け】(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。
東京新聞の社説【安保法案「違憲」 「番人」の指摘は重い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090502000178.html)。
「少なくとも集団的自衛権の行使を認める立法は違憲だと言わざるを得ない」。
「元最高裁長官の山口繁氏(82)が三日、共同通信の取材に応じ、安全保障関連法案について「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反と言わざるを得ない」と述べた。政府、与党が一九五九年の砂川事件最高裁判決や七二年の政府見解を法案の合憲性の根拠と説明していることに「論理的な矛盾があり、ナンセンスだ」と厳しく批判」。
「最高裁が「憲法の番人」と呼ばれるゆえんは何か。憲法81条はこう定める。「最高裁は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」 そのトップを務めた山口繁・元最高裁長官が、安全保障関連法案で集団的自衛権の行使を認めることについて「違憲」との見解を初めて示した」。
「集団的自衛権の行使に道を開く安全保障法制関連法案はやはり、憲法違反ではないのか。すでに退官したとはいえ「憲法の番人」だった最高裁元長官の指摘は重い。安倍政権は廃案を決断すべきだ」。
「高村正彦自民党副総裁は、憲法学者から法案が違憲と指摘され「憲法の番人は最高裁であり憲法学者ではない」と強調」し、「自民党幹部が「憲法解釈の最高権威は最高裁。憲法学者でも内閣法制局でもない」と反論し」ていたけれども、「その元トップが違憲と明言」した訳です。
憲法学者、弁護士、退職裁判官、そして、元最高裁長官。あとは、現役裁判官の勇気だけ。この一連のクーデター行為によるトンデモな壊憲。壊憲法案・戦争法案を何とか廃案に持って行かねば、ニッポンは御終い。いずれにしても、今後、様々な裁判が提起されると思う。そこで現役の裁判官がどう判断するのか、特に最高裁。
「安倍政権は専門知の警鐘を真正面から受けとめるべきだ」……「反知性」「痴性」なアベ様に届くだろうか?
『●自公議員投票者・支持者の大罪:
壊憲法案・戦争法案を目の当たりにして罪の意識も無し』
「法律が憲法に適合するか否か最終判断するのは最高裁だが、
憲法学者ら専門家の多くが違憲と指摘している事実は軽視し得まい」
『●砂川事件弁護団:「眼科病院に行ったらいい」
「アクロバチックでむちゃ」「ふらちな拡張解釈」とまで指摘』
『●「ほとんどの憲法学者が違憲としているのを
政権が合憲というのはナンセンス」……退職裁判官も蜂起を!』
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【http://www.asahi.com/articles/ASH9255ZGH92UTIL02Q.html?iref=comtop_list_pol_n03】
「集団的自衛権行使は違憲」 山口繁・元最高裁長官
論説委員・高橋純子、編集委員・豊秀一 2015年9月3日07時22分
(山口繁・元最高裁長官)
安全保障関連法案について、山口繁・元最高裁長官(82)が1日、朝日新聞の取材に応じ、「少なくとも集団的自衛権の行使を認める立法は違憲だと言わざるを得ない」と述べた。安倍内閣が従来の憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認した昨年7月の閣議決定について、「(解釈変更に)論理的整合性があるというのなら、(政府は)これまでの見解が間違いだったと言うべきだ」と語った。
■解釈変更「立憲主義わきまえず」
「憲法の番人」である最高裁の元トップが安保法案を「違憲」とする見解を示したのは初めて。歴代の元内閣法制局長官や憲法学者の多くが「違憲」と指摘するなか、法案の正当性に改めて疑問が突きつけられた。
山口氏は、安保法案を「違憲」と考える理由について「集団的自衛権の行使は憲法9条の下では許されないとする政府見解の下で、予算編成や立法がなされ、国民の大多数がそれを支持してきた」と指摘。「従来の解釈が憲法9条の規範として骨肉化しており、それを変えるのなら、憲法改正し国民にアピールするのが正攻法だ」とも述べた。
安倍晋三首相らは、米軍駐留の合憲性を争った1959年の砂川事件最高裁判決が、法案の合憲性の根拠になると主張する。これに対し山口氏は「当時の最高裁が集団的自衛権を意識していたとは到底考えられないし、(憲法で)集団的自衛権や個別的自衛権の行使が認められるかを判断する必要もなかった」と否定的な見方を示した。
安倍首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)は昨年5月、安保環境の変化などを理由に憲法解釈の変更で「限定的な集団的自衛権行使」の容認を求める報告書をまとめた。内閣はこれを踏まえ、同7月1日に解釈変更を閣議決定。山口氏は、こうした考え方について「法治主義とは何か、立憲主義とは何かをわきまえていない。憲法9条の抑制機能をどう考えているのか」と批判する。(論説委員・高橋純子、編集委員・豊秀一)
◇
やまぐち・しげる 1932年11月、神戸市生まれ。京大卒。55年に司法修習生になり、東京高裁部総括判事、司法研修所長、福岡高裁長官などを歴任。第2次橋本内閣の97年10月から、第1次小泉内閣の2002年11月まで最高裁長官を務めた。長官在任中は、裁判員制度や法科大学院の導入などを柱とする司法制度改革に対応した。著書に「新井白石と裁判」。
◇
〈砂川事件最高裁判決〉1957年7月に東京都砂川町(現立川市)の米軍基地拡張に反対した学生ら7人が基地に立ち入ったとして、刑事特別法違反の罪で起訴された。東京地裁は59年3月、米軍駐留は憲法9条違反として全員無罪としたため、検察側が二審ではなく最高裁に跳躍上告。最高裁大法廷は59年12月、①憲法9条は自衛権を否定しておらず、他国に安全保障を求めることを禁じていない②外国の軍隊は、憲法9条2項が禁じる戦力にあたらない③安保条約は高度の政治性を持ち、「一見極めて明白に違憲無効」とはいえず、司法審査になじまない――と判断して一審判決を破棄し、東京地裁に差し戻した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015090402000126.html】
最高裁元長官も「安保法案は違憲」 「砂川判決は根拠にならぬ」
2015年9月4日 朝刊
(山口繁氏)
元最高裁長官の山口繁氏(82)が三日、共同通信の取材に応じ、安全保障関連法案について「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反と言わざるを得ない」と述べた。政府、与党が一九五九年の砂川事件最高裁判決や七二年の政府見解を法案の合憲性の根拠と説明していることに「論理的な矛盾があり、ナンセンスだ」と厳しく批判した。
「憲法の番人」である最高裁の元長官が、こうした意見を表明するのは初めて。高村正彦自民党副総裁は、憲法学者から法案が違憲と指摘され「憲法の番人は最高裁であり憲法学者ではない」と強調したが、その元トップが違憲と明言した。
政府、与党は、砂川判決が「必要な自衛の措置」を認めていることを根拠に、限定的な集団的自衛権の行使容認を導き出したが、山口氏は当時の時代背景を踏まえ「集団的自衛権を意識して判決が書かれたとは考えられない。憲法で集団的自衛権、個別的自衛権の行使が認められるかを判断する必要もなかった」と語った。
七二年の政府見解は「必要な自衛の措置」を取り得るとする一方で「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」と明記。歴代政権も引き継いできた。政府、与党は、この見解を行使容認の論拠としつつ、安全保障環境の変化を理由に結論部分を百八十度転換した。
山口氏はこの点について「七二年見解の論理的枠組みを維持しながら、集団的自衛権の行使も許されるとするのは、相矛盾する解釈の両立を認めるもの。七二年見解が誤りだったと位置付けなければ、論理的整合性は取れない」と断じた。
その上で「従来の解釈が国民に支持され、九条の意味内容に含まれると意識されてきた。その事実は非常に重い」と主張。「それを変えるなら、憲法を改正するのが正攻法だ」と述べた。
さらに、こうした憲法解釈変更が認められるなら「立憲主義や法治主義が揺らぐ」と懸念を表明。「憲法によって権力行使を抑制したり、恣意(しい)的な政治から国民を保護したりすることができなくなる」と危ぶんだ。
<山口 繁氏(やまぐち・しげる)> 32年神戸市生まれ。東京高裁部総括判事や司法研修所長、福岡高裁長官などを歴任し、97年10月~2002年11月に最高裁長官を務めた。
<砂川事件最高裁判決> 駐留米軍の合憲性が争われた砂川事件で、1959年12月に出された。「わが国が存立を全うするために必要な自衛のための措置を取り得ることは、国家固有の権能の行使として当然」と指摘。「日米安保条約は高度の政治性を有するため、司法審査権の範囲外」との「統治行為論」を用いた判決として知られる。
<1972年政府見解> 政府が72年10月に示した見解。憲法9条について「自国の平和と安全を維持し、その存立を全うするために必要な自衛の措置をとることを禁じているとは到底解されない」とした。一方で、その措置は「必要最小限度の範囲」にとどまるべきで、わが国への侵害に対処する場合に限られると説明。「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」と結論付けた。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial2.html】
「違憲」法案―「専門知」の警鐘を聞け
2015年9月4日(金)付
最高裁が「憲法の番人」と呼ばれるゆえんは何か。
憲法81条はこう定める。「最高裁は、一切の法律、命令、規則または処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である」
そのトップを務めた山口繁・元最高裁長官が、安全保障関連法案で集団的自衛権の行使を認めることについて「違憲」との見解を初めて示した。
安保法案に対しては、すでに多くの憲法学者や元内閣法制局長官、日弁連の元会長らが「違憲」との見方を示している。
実質的なリスクをはらむ問題である。たとえば、このまま法案が成立するとする。自衛隊の海外派遣の正当性を問う訴訟が相次ぎ、違憲判決が出る可能性は否定できない。
先月、法曹や各界の専門家ら約300人が参加した記者会見でも、最高裁判事OBが「違憲」の声をあげた。村越進・日弁連会長は「立憲主義の破壊だけは認められない」と訴えた。
全国各地で続くデモなど幅広い市民の抗議活動もあわせ、異議申し立ては広がるばかりだ。
いくら理を尽くして反論しても、政権は数の力で押し通そうとする。そんな政権に対する怒りや不安が、市民や専門家らの背中を押している。
安倍政権は思い出すべきだ。
6月に憲法学者から「違憲」批判が上がった際、自民党幹部が「憲法解釈の最高権威は最高裁。憲法学者でも内閣法制局でもない」と反論したことを。
その最高裁の元長官が、次のように指摘した意味を、政権は重く受けとめねばならない。
「集団的自衛権を有しているが行使はせず、専守防衛に徹する。これが憲法9条の解釈だ。それに基づき、60余年間、様々な立法や予算編成がなされ、その解釈をとる政権与党が選挙の洗礼を受け、国民の支持を得てきた。この事実は非常に重い」
「憲法9条についての従来の政府解釈は単なる解釈ではなく、規範へと昇格しているのではないか。9条の骨肉と化している解釈を変えて、集団的自衛権を行使したいのなら、9条を改正するのが筋だ」
政府提出の法案に対して、憲法や法律の専門家からここまで明確かつ広範に違憲性が指摘されるのは異常な事態だ。
安倍政権は専門知の警鐘を真正面から受けとめるべきだ。そうでなければ、そのツケは必ず深刻なひずみを生むだろう。
法的安定性に重大な疑問符がついたまま、自衛隊を危険な海外活動に送り出す。そんな法案を成立させてはならない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015090502000178.html】
【社説】
安保法案「違憲」 「番人」の指摘は重い
2015年9月5日
集団的自衛権の行使に道を開く安全保障法制関連法案はやはり、憲法違反ではないのか。すでに退官したとはいえ「憲法の番人」だった最高裁元長官の指摘は重い。安倍政権は廃案を決断すべきだ。
一九九七年十月から五年あまり最高裁長官を務めた山口繁氏(82)が共同通信などの取材に対して、安保法案について「集団的自衛権の行使を認める立法は憲法違反と言わざるを得ない」と述べた。
違憲立法がなされようとしていることに対する相当の危機感があったのではないか。退官後とはいえ、最高裁長官経験者が、個別の法案の違憲・合憲性について、こうした意見を表明するのは、極めて異例である。
山口氏は、安倍政権が集団的自衛権の行使を合憲とする根拠とした五九年の砂川事件判決について当時の状況から「集団的自衛権を意識して判決が書かれたとは到底考えられない」と指摘した。
憲法学者の多くが、これまでも同様の理由から安保法案を違憲と指摘しているが、安倍政権は「憲法の番人は最高裁であり、憲法学者ではない」(高村正彦自民党副総裁)などと突っぱねてきた。
確かに、憲法八一条は最高裁について、法律などが「憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所」と定める。
今回は、その最高裁の長官経験者による「違憲」の指摘だ。
かつて憲法の番人として、憲法の規範性や法的安定性に心を砕いてきた法曹人による真摯(しんし)な意見の表明だ。安倍晋三首相をはじめ、安保法案の今国会成立にはやる政権の面々は、山口氏の発言を重く受け止めるべきではないか。
山口氏は、集団的自衛権は行使できないという「従来の解釈が国民に支持され、九条の意味内容に含まれると意識されてきた。その事実は非常に重い」とも述べた。
同感である。日本国憲法の平和主義や専守防衛はもはや、戦後日本の「国のかたち」でもあり、国民の「こころ」となっている。
だからこそ、報道各社の世論調査では、安保法案を違憲としたり、法案に反対する答えが常に半数を超え、国会周辺をはじめとする全国でのデモ参加者が膨らみ続けているのだろう。
首相はきのう安保法案を今国会中に成立させる決意を重ねて表明した。国民や法曹界からの異議申し立てはなぜ届かないのだろう。立憲主義や法的安定性を揺るがす法案である。このまま成立させることがあってはならない。
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アベ様らに関連した一連の『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事が凄かった。以下はそのつぶやき。
国会をサボって何をやっているのかと思ったら、アベ様ときたら。でも、国会に居たら居たで、「自席発言」(©アベ様の犬HK)「息吐く様に嘘つく」「ネット右翼の書き込みと大差なし」「トンチンカン答弁」……。早くお引き取り願いたいもの……でもな~、その後が、麻生太郎総理大臣や石破茂総理大臣、橋下徹総理大臣ではシャレにならない。自公投票者、自公支持者はやりかねない。
『●首相は産経や読売以外も読んでるのね!?:
「首相はくず」とは言っていないけれど・・・』
『●続・「首相はくず」とは言っていないけれど、
「息吐く様に嘘つく」「ネット右翼の書き込みと大差なし」』
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■そんなトコでなく、国会で「キチンと言って」ね…それでも自公議員はアベ様同調(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7ebda913e204a126932fd3ffa6b476ee) 『安倍首相の国会サボリに身内の自民党議員からも批判! ネトウヨの「要請がなければ出席不要」論は大間違いだ!』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1452.html)/「『情報ライブ ミヤネ屋』と『そこまで言って委員会』に出演するため、わざわざ大阪まで出向いた安倍晋三首相」
■自覚無き「メディア側の“自発的隷属化”」・・・失われる「メディアの作法、矜持」…「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ca6e6fc8b74d02931d476d9a4515b227) 『安倍出演の『ミヤネ屋』は放送法違反だ! 宮根はタイコ持ち発言、日テレ青山は「廃案になっては困る」とポロリ』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1451.html)/「内容は完全に安倍政権の広報、安倍首相応援番組といっていいものだった」
■アベ様は出席しても…「国民に丁寧に説明」したタメシは無し(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cff35a133b0e43ffd2109563eb186412) 『安倍首相が国会を欠席して『ミヤネ屋』で応援団に囲まれ上機嫌! 実は安倍は国会サボリの常習犯だった!』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1450.html)/「「国民に丁寧に説明する」という言葉とは裏腹に、安保法制が衆議院、参議院で審議入りしてから、安倍首相の特別委員会出席率はとても低い」
■civili-UNcontrolな大暴走(out of control)(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/82dc93fae9a62f0e8a55d819c550bd15) 『閣議決定の半年前に自衛隊統合幕僚長が米軍参謀総長に安保法制を約束! 日本はもはや軍部主導国家か』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1448.html)
■自覚無き「メディア側の“自発的隷属化”」・・・失われる「メディアの作法、矜持」…「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ca6e6fc8b74d02931d476d9a4515b227) 『スクープ! 安倍首相が国会をサボってネトウヨ番組『そこまで言って委員会』に出演…礼賛報道を繰り返す読売テレビは正気か』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1447.html)
■ダークなアベ様、「輝き」「活躍する」自民党女性議員?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/784e47f3a51caf5f0601d149df34a1cb) 『武井咲主演『エイジハラスメント』は安倍政権批判ドラマ!? 「女性が輝く」「女性の活躍」は口だけで実態はセクハラ三昧って安倍内閣そっくり』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1446.html)
■大爆笑!! 辛坊治郎大阪市長、橋下総理大臣!?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4ee2dac9d01fd2de74231d0ccf95e7d5) どうする●行・勝海舟氏??(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/02b0b2f2f8de713c6b352fe73d544a09) 『橋下徹の新党結成の裏に安倍、菅との密約が! その先にある辛坊治郎大阪市長、橋下総理大臣という恐怖のシナリオ』(http://lite-ra.com/2015/09/post-1445.html)
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『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【ヤジを「自席発言」に言い換え…NHKの露骨な“安倍チャンネル”ぶりに批判デモが! メディア内部で進む記者の隷属化】(http://lite-ra.com/2015/08/post-1432.html)。
「「まあ、いいじゃん。そういうことは」……いかに安倍首相が真面目に審議をやるつもりがないかが如実に現れた発言であり、見過ごすことのできないものだが、今度は、こうした安倍首相のヤジをNHKが「自席発言」と表現したことが大きな問題となっている。自分の席から声を発したから「自席発言」。ものは言いようだが……」。
青木理さん……「あたかも世論が二分されているように見えてしまっているのは読売の存在が大きい…産経は昔からあんな新聞ですから(笑)、ああそうかと思うだけですが、900万部の読売が完全に政権寄りになったことで、あたかも世論が真っ二つに割れているような印象を与えてしまう」(青木氏) そして、青木氏は「もっと気味が悪いのは、読売の中から異論や異見がまったく出ないこと」……そもそも「権力と距離を置かなくちゃいけないなんていうのは、かつてはごく当たり前の作法としてメディア内で共有されていた」(青木氏)が、それさえいまは危うい」。
本記事中に溢れる「アベ様のNHK」「アベ様の犬HK」に対する形容句の数々……「NHKの露骨な安倍政権へのすり寄り」「無批判なヨイショ」「政権の広報」「アベチャンネル」「安倍さんに、ただただ奉仕する」「NHKの“安倍サマ奉仕放送局化”」。
いまや、明確に、「カラスはやっぱり「黒い」」と言えなくなった「アベ様の犬HK」。
『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?』
ただ、こういった危機的状況は、NHKだけではないようだ。記事にあるように、読売や産経は当然、その他の多くのマスコミや記者にも言えるよう。週刊誌などにも言えないでしょうかネ? ジャーナリズムの死、壊死、自死。「NHKをはじめ、メディア側の“自発的隷属化”」。
『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア』
『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」
・・・・・・アベ様達からして?』
青木理さん、「権力と距離を置かなくちゃいけないなんていうのは、かつてはごく当たり前の作法としてメディア内で共有されていた」。
「牙」が失われ、「知性」も失われ、「批判精神」も失われ、「正義感」も失われ、……ニッポンという社会の暗~い未来。記事は、「市民に求められているのは、安倍政権によるメディア介入を批判しつつ、NHKをはじめ、メディア側の“自発的隷属化”にも目を光らせていくという“民主主義的リテラシー”だ。とくに参議院での安保法制採決を控えたいま、テレビ・新聞の隷属性には、意識を向けていく必要があるだろう」と締め括られている。
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【http://lite-ra.com/2015/08/post-1432.html】
ヤジを「自席発言」に言い換え…NHKの露骨な“安倍チャンネル”ぶりに批判デモが! メディア内部で進む記者の隷属化
【この記事のキーワード】NHK, マスコミ, 水井多賀子 2015.08.29
「まあ、いいじゃん。そういうことは」──安倍晋三首相が今月21日、国会審議で中谷元防衛相に詰め寄る蓮舫議員に対し、またしてもお得意のヤジを飛ばした。いかに安倍首相が真面目に審議をやるつもりがないかが如実に現れた発言であり、見過ごすことのできないものだが、今度は、こうした安倍首相のヤジをNHKが「自席発言」と表現したことが大きな問題となっている。
自分の席から声を発したから「自席発言」。ものは言いようだが、これはSMAPの稲垣吾郎が逮捕されたときにマスコミが連呼した「稲垣メンバー」のようなもので、ある意味、滑稽ささえ漂っている。
こうしたNHKの露骨な安倍政権へのすり寄りは、どんどんと拍車がかかっている。先月7月15日、衆議院での安保法制強行採決を中継しなかったことには大ブーイングが飛んだが、その後も「法的安定性は関係ない」発言が問題となり、国民から大きな関心が寄せられていた礒崎陽輔首相補佐官の国会招致もNHKは中継なし。
さらに、安倍首相が戦後70年談話を発表した今月14日の『ニュース7』では、安倍首相にもっとも近い記者といわれる岩田明子記者が談話を大肯定し、解説という名の“安倍首相の代弁”を繰り広げた。その上、当日の深夜に放送された『解説スタジアム』でも、日本の指針に影響を与えた出来事は何かと問われ、安倍首相の「米国での議会演説」と回答。この無批判なヨイショぶりには、ネット上でも「岩田記者は自民党から出馬するつもりなのでは?」という意見が溢れた。
すっかり「アベチャンネル」に成り下がったNHKへの国民の怒りは、ついに行動に移されている。先月につづき、今月25日にもNHK前ではNHKの報道を批判するデモが開催され、1000人もの人びとが「自主自立を取り戻せ」「政権の広報やめろ」とNHKに声をあげたのだ。
この日、マイクを握った元NHKプロデューサーで現在武蔵大学教授である永田浩三氏は、70年談話を発表した当日、安倍首相が『ニュースウオッチ9』に生出演したことをこのように批判した。
「42分間、厳しい質問もないわけではありませんでしたが、
安倍総理の言いたい放題でした。あの人が、
スタジオでコミュニケーションがとれないなんていうのは、
誰でも知っていることです。それでもやらせたんです。
安倍さんに、ただただ奉仕する、それが今のNHKニュース
です」(IWJ掲載スピーチ全文より)
NHKの“安倍サマ奉仕放送局化”に対する異議の声は、ジャーナリストのあいだでも高まっている。そのひとりが、『報道特集』キャスターでTBS執行役員でもある金平茂紀氏である。
金平氏は現在発売中の雑誌「創」(創出版)での鼎談で、今年6月23日の慰霊の日に沖縄全戦没者追悼式で安倍首相にあがったヤジを“NHK問題”の一例に挙げている。
あのヤジを現場で聞いた金平氏は、「これはニュースだ」と思ったという。「あそこまで「帰れ」という声が沸き上がることは(これまで)なかった」からだ。事実、現場ではAFP(フランス通信社)の記者は「これは大変なことだ」と話し、「AP通信とか、AFPとかBBC(英国放送協会)はこのことをきちんと報じている」。しかし、NHKはヤジが飛ばされた模様を流さなかった。ローカル放送では「ちょこっと流れ」たが、全国放送ではすべてカットされたのだ。
「安倍首相に同行してきた政治部記者たちがいて、
その原稿・編集には触らせない構造があるんです」
「つまり、NHKにとってはあれは使ってはいけない雑音で
あって、そんなことに耳を傾ける必要はないと思って
いたんでしょう」(金平氏)
ただ、金平氏はNHKだけを問題視しているわけではない。金平氏はすべてのメディアを俎上にあげ、「安倍政権がメディアに対して介入とか抑圧を強めているのは確かだけど、その話をする時に用いられる、メディアの側が被害者で政権側が加害者だというような図式自体がもう違うんじゃないかと思い始めています」と語る。
「(メディアの)組織とか集団の内側に、
今の政権に対してすり寄っていく人が
いるというふうに見えるのです」
「安倍首相のように、指導者としてふさわしくないことが
明らかな人物がこれほど強い力を発揮している状況が
まずあって、それに対して何も物が言えない状況が
進んでいくのはなぜかと言うと、何よりそれを支えている
人たちがいるからです。強い者に対して進んで隷属しよう
とするのは、そこに従うことにうま味があるという構造が
あるからなんですね」
たとえば、あの自民党文化芸術懇話会で飛び出した「マスコミを懲らしめる」発言の問題にしても、金平氏は「スポンサーの締め上げみたいな話も出てきたため反応せざるを得なかった」と、民放による報道の消極的姿勢を明かす。民放にとっては経営基盤にかかわる死活問題だったから触れるしかなかった、ということは、裏を返せば、そうでなければ取り上げることはなかったということだろう。NHKに限らず“隷属化”が進んでいるのだ。
「テレ朝の中にもひどいのはいるし、TBSの中にも、
フジにも日テレにもひどいのはいるんです。
共同通信だって朝日新聞だってそうなんです。
あのメディアはこうで、このメディアはこうだ
といった組織ごとの色分けは、もうすでに意味を
なさなくなっている気がします」(金平氏)
「問題は相手じゃなくて、自分たち」──そう話す金平氏に同意しつつ、ジャーナリストの青木理氏は「僕が気になるのは読売新聞の動向」と具体例を出す。
「特定秘密保護法にせよ、武器輸出3原則の撤廃にせよ、
安保法制にせよ、あたかも世論が二分されているように
見えてしまっているのは読売の存在が大きい。地方紙は
9割以上が異議を唱えている。ところが全国紙レベルだと
賛否が割れているように見える。産経は昔から
あんな新聞ですから(笑)、ああそうかと思うだけですが、
900万部の読売が完全に政権寄りになったことで、
あたかも世論が真っ二つに割れているような印象を
与えてしまう」(青木氏)
そして、青木氏は「もっと気味が悪いのは、読売の中から異論や異見がまったく出ないこと」と言う。
「社論に逆らったからといっても、せいぜい左遷されるか、
クビになるか、あえていえばその程度です。
別に殺されるわけじゃない。なのに誰も逆らわない」
逆らわないだけではない。そもそも「権力と距離を置かなくちゃいけないなんていうのは、かつてはごく当たり前の作法としてメディア内で共有されていた」(青木氏)が、それさえいまは危うい。自衛隊が全面協力した『空飛ぶ広報室』(TBS)や、法務省が協力した『HERO』(フジテレビ)といったドラマだって、同じ問題を孕んでいるのだ。
「(『HERO』の映画が)法務省の協力を得て法務省で
記者会見するなんて、まともな神経を持っていれば
恥ずかしくてできない。恥の概念が吹っ飛んで
しまっている。報道だろうがドラマ制作だろうが
バラエティだろうが、ごく当たり前として共有されるべき
メディアの作法、矜持が、どうやら当たり前のこととして
継承されなくなっている」(青木氏)
これは、テレフォンショッキングのゲストとして安倍首相が出演した『笑っていいとも!』(フジテレビ)も同様だ。金平氏は「フジテレビの幹部が頻繁に安倍首相と会食していたりすると、外側からはいろいろと勘繰られますよね。そういう事情を承知の上で、「総理、「笑っていいとも!」のスペシャルウィークですよ」というふうに話を持っていく、あるいは持って来られる懇ろな関係が成立していたわけじゃないですか」と、マスコミの経営陣が安倍首相と会食を繰り返すことを批判する。
このような状況ではメディア不信が広がるのも無理もない話だが、青木氏は「自らメディア不信に火をつけ、可燃物を取り込んでいるような蛮行です」とさえ言う。ただし、そうしてメディア不信が高まる一方で「それと反比例する形で権力が好き放題できるようになってしまう社会は、まったく薄暗い」(青木氏)のも事実だ。
メディアに愛想を尽かすのは簡単だが、「マスゴミ、イラネ」と切り捨ててしまえば、権力を監視する機能は失われてしまうだけでなく、安倍政権の思う壺にはまってしまう。現在、市民に求められているのは、安倍政権によるメディア介入を批判しつつ、NHKをはじめ、メディア側の“自発的隷属化”にも目を光らせていくという“民主主義的リテラシー”だ。とくに参議院での安保法制採決を控えたいま、テレビ・新聞の隷属性には、意識を向けていく必要があるだろう。
(水井多賀子)
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nikkan-gendaiの記事【民間企業の新人を戦地に投入 防衛省が画策する「隠れ徴兵制」】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163195)。
「民間企業に就職したと思ったら、配属先は「自衛隊」だった――。防衛省が密かに検討していた「徴兵プログラム」が国会で取り上げられ、大騒ぎになっている」。
経済的徴兵制の次は、インターンシップという名の悪徳企業型徴兵制……「徴兵制は苦役ではないから憲法違反にならない」と公言している」人までいる始末ですものね。
『●「18歳選挙権」にさえ無関心?:
血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?』
「安田純平著。集英社新書、2010年3月第1刷発行。
……不思議なのはだれがこの法改正を強く望んだのか、
さっぱり見えてこないことだ。少なくとも、国民が声を
上げたわけではない・・・・・・兵役とセットだということ。
投票行動で政治に意見する権利を持つ者は、
国を守る義務も負うわけです」。
血税と、子供たちへの赤紙。18歳、19歳の皆さん、
「眠り猫」になっていては大変です。「安保政策通を
自任する石破地方創生相は「徴兵制は苦役ではないから
憲法違反にならない」と公言している」人までいる始末です。
確実に「軍靴の足音が近づいて」います。それは強制で
始まるわけではないでしょう、きっと。非正規雇用とか
奨学金とか、「経済的に強いる」ことから戦場に行かざるを
えなくするつもりです」
『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了』
「「迷惑論」はあくまで過渡的なものであって、
この流れが加速し、定着すれば、「愛国心」と「空気」は
戦場へ「行くな」から「行け」へと変わっていくだろう。
そのときのために用意されてきたのが格差である。
仕事がないなら戦場へ行け、ということだ」
そして、大変に驚いたことに、「中谷防衛相の答弁によると、資料作成の理由は、経済同友会の前原金一専務理事(当時)から「関心が示された」ためだったという」!
経団連といい、財界は腐りきっている(『●経団連の本音、「市民を戦場に連れてって」: 「米国の商売としての戦争」という地獄へ突き落す行為』)。あの世で中山素平さんはさぞかし嘆いていることでしょう。【佐高信の「一人一話」/財界の鞍馬天狗 中山素平が貫いた護憲】(http://diamond.jp/articles/-/76637)によると、「1991年に勃発した湾岸戦争の時、“財界の鞍馬天狗”といわれた日本興業銀行元頭取の中山素平はズバリとこう言い切った。/「(自衛隊の)派兵はもちろんのこと、派遣も反対です。憲法改正に至っては論外です。第二次世界大戦であれだけの犠牲を払ったのですから、平和憲法は絶対に厳守すべきだ。そう自らを規定すれば、おのずから日本の役割がはっきりしてくる」/いま、堂々とこれだけの直言をする財界人はいない。中山は2005年に亡くなったが、その時、共同通信からコメントを求められ、「現今の経営者を10人束ねても、中山さん1人の魅力に及ばない」と答えた」。
『●『城山三郎の昭和』読了(1/3)』
「同じく”ワッペン”拒否者の中山素平の
イラク戦争反対の弁 (p.155)」
アベ様曰く「徴兵制、徴兵制と、はやす人々は全く無知と言わざるを得ない」ですって。「甚だしい無知」「やまいだれの『痴力』」のアベ様に、「全く無知」と言われてしまいましたょ、トホホ。
『●美輪明宏さん、アベ様に「あるのはやまいだれの『痴力』。
あとは情念」・・・「言いだしっぺの責任」を』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163195】
民間企業の新人を戦地に投入 防衛省が画策する「隠れ徴兵制」
2015年8月29日
(辰巳議員(左)が取り上げた自衛隊インターシップ・
プログラム(辰巳事務所提供))
民間企業に就職したと思ったら、配属先は「自衛隊」だった――。防衛省が密かに検討していた「徴兵プログラム」が国会で取り上げられ、大騒ぎになっている。
明らかになったのは26日の参院安保法制特別委。共産党の辰巳孝太郎議員は、防衛省が13年7月に作成した「長期 自衛隊インターンシップ・プログラム(企業と提携した人材確保育成プログラム)」と題した資料を掲げて質問。資料には「プログラムのイメージ」として、最初に「企業側で新規採用者等を2年間、自衛隊に『実習生』として派遣する」とハッキリ書いてあり、ほかに「自衛隊側で、当該実習生を『一任期限定』の任期制士として受け入れる」「自衛隊側は当該者を自衛官として勤務させ(略)」とあった。
つまり、新入社員らを2年間も自衛隊に強制勤務させる仕組みなのだ。これが会社の「業務命令」なら、拒否する社員は少ないだろう。誰がどうみても「徴兵制」だ。「防衛省側のメリット」では「将来的には予備自(衛官)としての活用も視野」とあった。予備自衛官は14年度末時点で約3万2000人と、定員(約4万8000人)の7割にも満たない。安保法案が成立すれば「米軍と一緒に戦争するのはイヤ」と自衛官離れは加速する。それを防ぐため、防衛省が「画策」したのは明らかだ。
安倍首相は25日の参院特別委で「徴兵制、徴兵制と、はやす人々は全く無知と言わざるを得ない」と言っていたが、防衛省自身が「インターンシップ」というゴマカシ言葉を使って実質的に「徴兵制」を検討していた事実をどう考えるのか。
中谷防衛相の答弁によると、資料作成の理由は、経済同友会の前原金一専務理事(当時)から「関心が示された」ためだったという。経済同友会といえば、幹部が安倍と度々、メシを食っているし、前原氏は昨年5月の文科省会議でも、奨学金の延滞者をめぐる問題で「消防庁とか、防衛省などに頼んで、1年とか2年のインターンシップをやってもらえば」と発言していた。経済同友会は、円安と株高で一握りの大企業をボロ儲けさせてくれる安倍政権を「側面支援」しよう――と考えたワケじゃないだろうが、安保法案で自衛隊員のリスクは確実に高まる。中谷防衛相は否定したが、「サラリーマン自衛官」が戦いに巻き込まれる可能性はゼロじゃないのだ。
「企業を通じて戦地に(若者を)送るようなシステムを一経営者に提案をする発想そのものが恐ろしい」
辰巳議員はこう指摘したが、その通り。安保法案の成立を前提に勝手に自衛隊の海外派遣の計画をシミュレーションしていた防衛省だ。「隠れ徴兵制」の導入も狙っているに違いない。やはり安保法案は何が何でも潰さないとダメだ。
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015083002000133.html)。
「…心にもないごまをすって立身を目指す「出世の鬼」は絶滅危惧種か▼と思いきや自民党である。…▼無投票は国民に失礼と指摘したのは野田聖子さん。もっともな意見で、第一に考えるべきは国民の党への目。各派はごまをするべき相手を間違えている」。
この「国民に失礼」とか、「国民の党への目」の「国民」にブログ主は入れないでもらいたい。これまで一度たりとも投票したり、支持したこともない。自民党(や「積極的平和主義」を愛する公明党、橋下徹元大阪「ト」知事の党)には何の期待もしていない。
なので、自民党の総裁が誰になろうと知ったこっちゃない。でも、「無投票当選」ということは、アベ様の壊憲法案・戦争法案等の一連の違憲な壊憲に、自民党議員は皆同調している訳ですよね? 大賛成なわけですよね? 恥ずかしくないのでしょうか? 怖い党ですし、情けない党です。ナチスと同じだし、敗戦前の挙国一致の軍国ニッポンと同じ。ヒッドイ自民党。
「積極的平和主義」を愛する公明党といい、自民党といい、自浄能力無しで、「戦争できる国」へ直走っている。「日本国憲法という「権力の制御棒」」(斎藤美奈子さん)を抜かせてはいけない。継続して「声なき声」を上げ、「狼煙」を上げ続けること。「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」!
『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!』
『●8・30壊憲法案反対デモ:
アベ様らは「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……』
『●大阪「ト」構想のその後……元「ト」知事がアベ様へ
「”うそ”を駆使して「相手を丸め込」む方法」伝授?』
『●政治家をお辞めになる橋下徹元大阪「ト」知事の最後っ屁?
……皆さん、次なる選挙で「お忘れなく」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015083002000133.html】
【コラム】
筆洗
2015年8月30日
ハナ肇とクレージーキャッツには高度成長期における会社員の悲しみ、喜びを巧みに歌い上げた名曲が数多くあるが、その中でも秀逸な一曲に「ゴマスリ行進曲」(作詞・青島幸男、作曲・萩原哲晶)がある▼一九六五年公開の映画「日本一のゴマすり男」の挿入歌なので今年五十年である。<ゴマをすりましょ、陽気にゴマをね><朝も早よから夜中まで身震いするよなうまいこといおう><エライヤッチャおだてろゴマすってのせろ>▼軽蔑の対象になりかねない、ごますりを再評価し、手間も元手もいらぬ出世の道具として使おうと歌っているが、無論、ごますりにうかうかと引っ掛かる上役や社会への青島さん流の皮肉だろう▼そういえば、ごますりという言葉自体、最近はあまり聞かぬ。若い人の傾向として責任が大きくなる出世を望まぬ傾向があるとも聞くが、心にもないごまをすって立身を目指す「出世の鬼」は絶滅危惧種か▼と思いきや自民党である。世間の批判は強くとも、なお有力な安倍総裁(首相)の無投票再選の見通しと聞く。党内各派は勝てる見込みがない以上、逆らっても損とばかりに首相支持を表明している。<エライヤッチャおだてろ>である▼無投票は国民に失礼と指摘したのは野田聖子さん。もっともな意見で、第一に考えるべきは国民の党への目。各派はごまをするべき相手を間違えている。
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nikkan-gendaiの記事【「戦争法案反対」12万人の凄まじい熱気と安倍官邸の異常対応】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163259)。
「国会前を埋め尽くした人、人、人。地鳴りのように響き渡る「戦争法案絶対反対」コール。その中を静かに風船が上がり、「安倍やめろ!」の垂れ幕が曇天の空に広がった……おそらく、これだけの反対運動を見せつけられても安倍政権は安保法案を強行するのでしょう。安倍首相の頭は普通じゃないから」!!
アベ様らは「普通じゃない」頭で、「国民は忘れてくれる」?、とでも思っているようだが……?
『●8・30壊憲法案反対デモ:
アベ様らは「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……』
8・30壊憲法案反対デモから「民意」を読み取れないのですから、あらゆる選挙で「民意」を示す必要があるでしょう。
『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!』
今後、あらゆる「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」、さらに、橋下元大阪「ト」知事の新党・大阪「ト」の会にも投票しないようにすることを、忘れないようにしておかないと。アベ様らの「頭は普通じゃな」くても、分かるようにしてあげないと。
『●政治家をお辞めになる橋下徹元大阪「ト」知事の最後っ屁?
……皆さん、次なる選挙で「お忘れなく」』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163259】
「戦争法案反対」12万人の凄まじい熱気と安倍官邸の異常対応
2015年8月31日
(人で埋め尽くされた国会前(C)日刊ゲンダイ)
国会前を埋め尽くした人、人、人。地鳴りのように響き渡る「戦争法案絶対反対」コール。その中を静かに風船が上がり、「安倍やめろ!」の垂れ幕が曇天の空に広がった。
弁護士の太田啓子さんは「これぞ、市民革命」とSNSに書き込んでいたが、大げさではない。
とにかく、想像を超えるド迫力だったのが、30日の安保法制反対大集会だ。
「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」が呼びかけた一斉反対行動は主催者発表で12万人が集まり、「身動きが取れないほど」(取材したジャーナリスト・横田一氏)の人で埋め尽くされた。
国会前の広い道路は映画のワンシーンのように人があふれ、そこから流れる人々の列が国会を取り囲んだ。それでも地下鉄の入り口からは次から次へと人があふれ出てくる。シールズのツイッターによると、最終的には延べ人数で35万人が集まったという。
スピーチをした法大教授の山口二郎氏はこう言った。
「これまでのデモとは全く違う熱気でした。
特に国会正面前の車道をも埋め尽くした人々の光景は
感動的でした。
この大衆を前に野党4党首(民主、共産、社民、
生活の党)が次々に壇上に立って挨拶した。おそらく、
これだけの反対運動を見せつけられても安倍政権は
安保法案を強行するのでしょう。
安倍首相の頭は普通じゃないから。
しかし、それで国民の怒りが収まると思ったら
大間違いです。この闘争は長く続く。野党が一致団結し、
国民の怒りを受け止める受け皿をつくれば、
間違いなく、安倍政権は倒れると思いましたね」
国会前を埋めた群衆は当初、歩道に押し込められていた。しかし、あまりの人数に警察が固めていた鉄柵が決壊、車道は瞬く間に大群衆で埋め尽くされた。同じくマイクを握った佐高信氏はこう言った。
「雨が降っている日曜日なのに、お年寄りが集まった。
子供連れの女性もたくさん来ていました。これはこれまでの
運動と全く違うところです。安倍自民党がいくら、
その場しのぎの狡猾な政権運営をしても、国民は冷静に
見据えて、それを凌駕する行動に出ている。自民党ならぬ
非自由非民主党、公明党ならぬ蝙蝠政党の正体は
見透かされていて、最終的にはひっくり返る。そんな予感がしました」
ミュージシャンの坂本龍一氏は「現状に絶望していたが、希望があるなと思った。日本人の中に9条の精神が根付いていることに勇気づけられた。憲法を血肉化することが大事だと思う」と訴えた。作家の森村誠一氏、ルポライターの鎌田慧氏も次々にマイクを握り、そのたびに、「安倍辞めろ」コールが盛り上がった。
驚くべきは、こうした反対運動が全国350カ所で、沸き起こったことだ。大阪の扇町公園も反対運動の2万5000人で埋め尽くされたし、広島は500人、名古屋は200人、新潟は2000人、秋田は800人、山形も800人(いずれも主催者発表)が一斉に反対運動に参加した。秋田では小林節慶大名誉教授が「安倍首相のやり方は裏口入学。民主主義に対する重大な挑戦」と切り捨てた。
安倍政権が強行突破しようとしている安保法案に対する国民の答えは、これ以上ないくらいに明確に示されたのである。
警察の過剰警備は後ろめたさの裏返し
国会前には本来のデモ警備の2倍にあたる警察官が集結したという。その数、ざっとみても数百人、警察車両は数十台。官邸に絶対に近づけさせないという“異常”な警戒ぶりだった。
国会正門前は丁字路になっているが、両脇を機動隊のバスで固め、国会前には警察車両とバスで二重のバリケードを敷いた。
フツー、混乱を避けるために警察は出てくるものだが、今回は逆。多くの人が正門前に押しかけ、「警備はいらない」と警察官ともみ合った。鉄柵が倒れる事態も起こり、2人が公務執行妨害で逮捕されるなどの小競り合いも各地で起きた。
参加者からは「鉄柵や誘導などが多く、人を分断して集まりづらくさせているのでは」との声も上がった。
最近は警察の過剰警備が心配されてきた。「SEALDs」などの団体や弁護士が今月14日、国会周辺の警備があまりに過剰だとして、警視庁に抗議を申し入れた。抗議スペースを小さくするなどデモへの抑圧が目立っていたからだ。
民主党や社民党の有志が28日、警察が表現の自由を抑圧するような過剰な警備をしないかを監視する「国会議員監視団」を結成。きのうは約20人の国会議員がタスキをかけ巡回し、警察官とデモ参加者が衝突した際の仲介も行った。
監視団のひとりで、参議院議員の有田芳生氏はこう言う。
「以前の国会前デモでは69歳のデモ参加者が
行かせろ行かせないということだけで逮捕されたことも
あった。今回も監視をしていましたが、やはり過剰警備
だったと思います。スペースがあるのに後から参加者を
入れないように誘導していました」
過剰な警戒は、群衆が国会と官邸を完全に取り囲むのを避けたかったように見える。反対運動を小さく見せかけようとしたのであれば、後ろめたさの裏返しとしか思えない。
※この記事の続きは、本日(8月31日)発売の日刊ゲンダイ紙面で読めます。
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東京新聞の記事【安保法案反対の8・30デモ 橋下氏、ツイッターで「人数たったあれだけ」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015090102000118.html)。
nikkan-gendaiの記事【とっくに賞味期限切れ…橋下新党は国民に“ポイ捨て”される】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163256)。
橋下徹元大阪「ト」知事のつぶやき……「デモで国家の意思が決定されるのは絶対に駄目だ」、そうです。政治家をお辞めになる橋下徹元大阪「ト」知事の最後っ屁でしょうか?
『●大阪「ト」構想のその後……元「ト」知事がアベ様へ
「”うそ”を駆使して「相手を丸め込」む方法」伝授?』
8・30壊憲法案反対デモから「民意」を読み取れない橋下徹元大阪「ト」知事やアベ様。
『●8・30壊憲法案反対デモ:
アベ様らは「国民は忘れてくれる」?、と思っているようだが……』
あれだけの人々が国会を取り囲んでも、壊憲法案を強行するつもりでしょうか? 「クーデター」第三幕? 橋下徹元大阪「ト」知事にとっては、市民の「デモ」はダメでも、アベ様の「クーデター」はダメじゃないの? 不思議。「民主主義」なんていう言葉は口に出されない方が良いのではないでしょうか。
『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」』
とにかく、似た者同士のお二人。
『●「俺様王国」ニッポン、
「俺様王国」大阪「ト」を造りたい強権的政治手法好きな二人』
頭の中の「権力の制御棒」も、すっかり抜けているようです。脳内の「水位」も下がり、「燃料棒」がむき出し。
『●斎藤美奈子さん: 日本国憲法という「権力の制御棒」で
「日本は……戦後70年を迎えることができた」』
8・30壊憲法案反対デモから「民意」を読み取れないのですから、お二人にあらゆる選挙で「民意」を示す必要があるでしょう。
『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!』
「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」……忘れいでか!、さらには、橋下元大阪「ト」知事の新党・大阪「ト」の会?にも投票しないようにすることを、忘れないようにしておかないと。
いつも辛辣な日刊ゲンダイ曰く、「政治家の前に「人間」として信用できない」! ごもっとも。同感。またしても、そこもアベ様と橋下元大阪「ト」知事はソックリ。
日刊スポーツの記事【橋下市長「思いつきでやるか、バカ」新党報道に反論】(http://www.nikkansports.com/general/news/1531533.html)によると、「一連の報道に関し「これだけのことをやるのに思いつきでやるか、バカ」と、橋下節全開……「誰もが想像できないことをやるのがトップの役割」……「引退撤回では」との臆測も出ている」そうだ。その記事中の図「維新の党、党内対立をめぐる構図」内には、アベ様達と「連携か?」、アベ様達が「今回の動きに関係?」とあります。「誰にでも想像できること」なんですが……、まさかね? 御口も下品なら、やること(=引退撤回?、=アベ様と連携?)もお下劣。
しかし、引き合いに出されるサザンオールスターズもいい迷惑でしょうね。桑田佳祐氏は、以前、自公支持者の方に随分と叩かれて……。
『●「政権批判」だったら歌うなとでも?
「アベ様のNHK」は「放送禁止歌」にでもしますか?』
『●「20世紀で懲りたはずでしょう?」
「二度と戦争が起きないように仲良く」のメッセージはアベ様には?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015090102000118.html】
安保法案反対の8・30デモ 橋下氏、ツイッターで「人数たったあれだけ」
2015年9月1日 朝刊
橋下徹大阪市長は31日、安全保障関連法案に反対する市民団体が30日に国会周辺で開いた大規模集会に関し、自身のツイッターで「たったあれだけの人数で国家の意思が決定されるなんて(ことがあれば)民主主義の否定だ」と述べた。「デモは否定しない。国民の政治活動として尊重されるのは当然」としつつ「デモで国家の意思が決定されるのは絶対に駄目だ」と指摘した。
「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうち、ほぼ数字にならないくらいだろう。サザン(オールスターズ)のコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」とも語った。
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163256】
とっくに賞味期限切れ…橋下新党は国民に“ポイ捨て”される
2015年9月1日
(街頭演説で新党結成を明言した
橋下徹大阪市長(C)日刊ゲンダイ)
もはやとっくに「賞味期限切れ」だ。10月にも国政新党を設立する方針をブチ上げた「大阪維新の会」代表の橋下徹・大阪市長。得意の「劇場型政治」で世間の耳目を集めるつもりだろうが、そうは問屋が卸さない。
「東京と『切った張った』をやって本当に交渉できる
政治グループを大阪につくりたい」
大阪・枚方市の街頭演説で、橋下氏はこう言い放ったが、多くの国民はクビをひねっているだろう。そりゃあそうだ。維新の党を離党した直後の会見では「僕と松井知事は国政政党からは離れ、大阪の地方政治の方にしっかり軸足を移す」と言っていた。
その舌の根も乾かぬうちに百八十度の方針転換だ。政治家の前に「人間」として信用できない。新党には「大阪系」議員ら十数人が参加するというが、世論の支持が得られる見込みはほとんどないだろう。何より「大義」がないからだ。政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏はこう言う。
「どっちみち維新分裂は既定路線でした。
11月の党代表選で『民主か自民か』で割れるのは
明白だったからです。ゴタゴタする前に屁理屈をつけて
別れよう、と考えたのです。それに新党が政党助成金を
得るタイミングは今しかない。しかし、国民から見れば
正当性ゼロ。こんな調子では国民の支持は得にくいでしょう。
橋下市長の求心力低下は必至ですよ」
不要な時にはポイ捨てされる方が民主主義にとっては健全――。5月の引退会見で、こう断言していた橋下氏。まさに「ポイ捨て」の時だ。
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東京新聞の二つの記事【届かぬ民意 危機感結集 全国200カ所以上で安保法案反対】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000127.html)、
【坂本龍一さんら各界著名人も市民と連携】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000125.html)。
「安全保障関連法案に反対する人々が三十日、全国で一斉に抗議の声を上げた…憲法は俺たち一人一人の権利。それを無視するのは国民を無視すること」。
アベ様らは、「国民は忘れてくれる」?、と思っていたようだが、クーデターまで企てて多くの市民をコケにしたのですから、忘れるわけがありません。「ワ・ス・レ・イ・デ・カ」! 2015年8月30日、多くの皆さんが「蜂起」しました。各所で巨大な「狼煙」が上がりました。
『●壊憲:「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を
破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」』
『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!』
「日本国憲法という「権力の制御棒」」(斎藤美奈子さん)を抜かせてはいけない。継続して「声なき声」を上げ、「狼煙」を上げ続けること。日本全国どこでもいい、「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは投票しないようにすること」!
『●斎藤美奈子さん: 日本国憲法という「権力の制御棒」で
「日本は……戦後70年を迎えることができた」』
大竹まことさんの目撃した国会前の、たった一人でのお母さんの「声なき声」、小さな小さな「狼煙」、そして、「握りしめた拳」によるコミュニケーション……(10分ぐらいのところです ⇒ 【大竹まこと ゴールデンラジオ 月曜日 ゲスト:山田太一 【2015.08.24】】(https://www.youtube.com/watch?v=dI8kqQvE_0c)、それがいま巨大なウネリになりました。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000127.html】
届かぬ民意 危機感結集 全国200カ所以上で安保法案反対
2015年8月31日 朝刊
(国会議事堂正門前の道路を埋め尽くしたデモ参加者
=30日、東京・永田町で、本社ヘリ「あさづる」から
(河口貞史撮影))
安全保障関連法案に反対する人々が三十日、全国で一斉に抗議の声を上げた。国会周辺では、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催のデモに十二万人(主催者発表)が参加し、法案反対デモとしては最大規模となった。実行委によると、一斉行動の呼び掛けに応じた各地でのデモや集会は、少なくとも二百カ所以上に及んだ。
国会周辺では、官庁街の歩道や日比谷公園など六カ所にステージや街宣車を置き、野党党首や学者、作家、法律家などが法案の廃案を訴えた。警視庁は参加者が車道に出ないよう機動隊の車両を並べ、柵で規制したが、メーンステージがある国会正門前は歩道に収まりきらず、車道も人の波で埋まった。
昨年七月に中咽頭がんを公表し今夏まで治療に専念していた音楽家の坂本龍一さんも、予告なしに国会前に現れた。「壊されようとしている民主主義と憲法を取り戻すことは、自分たちで血肉化すること」と訴え、この日のデモを「一過性のものにしないで」と呼び掛けた。
「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の奥田愛基(あき)さんもマイクを握り、「憲法は俺たち一人一人の権利。それを無視するのは国民を無視すること」と政権を批判した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015083102000125.html】
坂本龍一さんら各界著名人も市民と連携
2015年8月31日 朝刊
音楽家の坂本龍一さんをはじめ、さまざまな分野で活躍する著名人らも思いを語り、市民と呼応した。
◆音楽家・坂本龍一さん
安保法案のことが盛り上がってくる前は現状に対してかなり絶望してたんですが、シールズの若者たち、そして女性たちが発言してくれているのを見て、日本にもまだ希望があるかなと思っているところです。
崖っぷちになって初めて、私たち日本人の中に憲法の精神、九条の精神がここまで根付いているということを、皆さんがはっきり示してくれて勇気づけられています。ありがとうございます。
今の日本国憲法は、確かにアメリカに与えられたという声もありますけれど、今こういう状況で民主主義が壊されようとしている、憲法が壊されようとしている。ここに来て民主主義を取り戻す、憲法の精神を取り戻すということは、まさに憲法を自分たちで血肉化すること。とても大事な時期だと思います。
世界の歴史を見ると、憲法は人々が自分たちの命を懸けて闘い取ってきたものです。もしかしたら日本の歴史の中では、明治憲法しかり、日本国憲法しかり、自分たちで命を懸けて闘い取ってきたものではなかったかもしれないけれど、今まさにそれをやろうとしている。
僕たちにとって、イギリス人にとってのマグナ・カルタ、フランス人にとってのフランス革命に近いことが、ここで起こっているんじゃないかと強く思っております。
一過性のものにしないで、あるいは仮に安保法案が通っても終わりにしないで、行動を続けてほしいと思いますし、僕も皆さんと一緒に行動してまいります。
◆作家・森村誠一さん
大勢集まった女性に対してお話しします。戦争は最も残酷なかたちで女性を破壊します。憲法に女性が美しくある権利を保障するという言葉はありません。なぜか。当たり前のことを憲法にうたう必要がない。
ところが、戦争になれば女性に一番大切な美しさを守ることがふみにじられます。もんぺというみにくい衣服を着て、パーマをした女性は髪をそがれ、振り袖を着た女性は袖を切られた。竹やりでわら人形を刺し貫く訓練をさせられた。それを見て私は戦争を絶対にやってはいけないと思った。女性が壊されることは、子どもが生まれなくなり、人生が破壊され、地球が滅びるということです。
安倍政権は(日本を)再び戦争可能な国家にしようとしているが、絶対にいけない。私たちの責任であり、使命であり、義務でもある。今日の雨を共有した女性たちは忘れないようにお願いしたい。
◆映画監督・園子温(そのしおん)さん
僕は映画監督ですが、ただの普通の市民です。今日はシールズの応援団として、ここに来なきゃいけないなと思って来ました。本当に、それだけです。
本当にこんなに集まってすげえなと思うんだけど、僕も皆さんと同じ、ここに集まったただの市民として、ずっと声を上げたいと思っています。
◆ヘリ基地反対協議会共同代表・安次富浩(あしとみひろし)さん
沖縄・辺野古(へのこ)に新しい基地を造らせない。私たちは十八年間粘り強く闘ってきました。翁長雄志(おながたけし)知事は最初は賛成でした。今は反対になった。名護市長も反対の市長を私たちの手で作り上げることができた。あきらめることはだめ。闘い抜くことが現状を変えていく。
法治主義とは、立憲主義に基づき法を治めることでしょう。憲法違反の戦争法案をやることの何が法治主義ですか。沖縄の声は(新基地建設に)知事も市長も私たちも反対。民意反対なんです。民意を聞こうとしない安倍政権、戦争法案反対の国民の声を聞こうとしない安倍政権は、まさに国民に敵対する政権です。
戦争法案反対、新基地建設反対、原発の再稼働を絶対に止めていく。これが安倍政権打倒のトライアングルです。国民の大結集で闘い抜きましょう。
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