エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

私どものカイロス

2014-08-06 12:59:45 | エリクソンの発達臨床心理

 


ヴィジョンの基盤と「超越」

2013-08-06 02:36:13 | エリクソンの発達臨床心理

 

  将来こうなりたいと思う自分があります。その「なりたい自分」を具体的にイメージするためには、あそびが必要であることがハッキリ分かりました。あそび(ゆとり、余裕)があるからこそ、遊びのなかでなりたい自分をいろいろイメージしながら、実際に試すことができるのです。その「なりたい自分」は、他人から押し付けられた、「良い子」としての自分では全くありません。自由にイメージし、自分自身が本当に望んでいるのは「これだ!」と実感できる<私>です。この<私>こそ、「確かな自分」ですから、一般的には、「アイデンティティ」と呼ばれることもあります。


 私もジャーナリスティクなのかもしれませんね。今日のタイトルなんぞは、その類かもしれません。

 基本的人権の中核は何でしょうか? 生存権、社会権、環境権などいくら並べられても、その人権を選択する自由がなければ、その人権など、所詮絵の描いた餅でしかない。日本にも憲法十三条で「すべて国民は、個人として尊重される」と規定されています。しかし、これがどれだけ、家庭や職場や地域社会で生かされているのか?福島やその周辺の人々は、今も放射能で侵されている(はずな)のに、その検査も、治療も受けられない。毎日、どれだけの放射能が、元福島原発から漏れているのか?という基本的データさえ、権力は隠しています。その態度は、「すべて国民は、個人として尊重される」という規定を尊重しているといえるのか?

 答えは明確でしょう。権力は、この「すべて国民は、個人として尊重される」の固定をないがしろにしています。同時に権力は、憲法九十七条の規定「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」も、ないがしろにしているといえるでしょう。

 自由が基本的人権の中核なんですね。それは日常的に申し上げれば、ゆとりであり、遊びなんですね。ですから、毎日ぎりぎりの生活をするんじゃいけないんですね。ゆとりと遊びを失っちゃぁ、だめなんです。

 毎日、自分の最深欲求に向き合う1人の時間、ソリチュード、生きることを豊かにしてくれる1人の時間、を大切にしながら、毎日を丁寧に生きるんです。これこそ、自分を、隣を、大事にするため、人間らしい暮らしを、私どもが取り戻すためにねなくてはならないカイロス、とき、なんです。

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アニミズムの方が、今の日本よりも先進的?

2014-08-06 10:56:23 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 神様は最高の価値であり、最高善でした。

 p59第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 人類の発達は、私どもが分かる限り、自然から、母親から、血と大地の絆から、私どもが分化したことに特色付けられるのかもわかりません。人類の歴史のはじめは、自然とのもともとの絆から解き放たれたけれども、こういった最初の絆に未だとらわれがちです。人類はまだ、いろんな動物や木々の世界との一体感を感じていますし、自然界との絆を回復することで、連帯を見出そうとします。多くの素朴な宗教は、この発達段階の証人です。動物はトーテムポールになりますし、人は、一番真面目な宗教的儀式で、動物の面を被りますし、動物を神として崇めます。

 

 

 

 

 

 アニミズムの段階の宗教ですね。アイヌ≒ウタリの宗教などは、まさにこの段階なのかもわかりません。クマが神様ですしね。 

 アニミズムといえば、遅れた社会の特色と考えがちですが、それは、自己中心的な発想でしょうね。エリクソンがユーロックの人々の生活と生産活動と宗教を報告していたのを思い出してください。それは、今の日本人よりは、はるかに生活にまとまりがあり、日々を感謝を持って暮らしていた人たちでしたね。どっちが遅れているのかと問われれば、私は「ユーロックの人々よりも、はるかに日本の方が遅れている」と断定したいと思います。

 ユーロックの人々のウソのない生活に、私は学ぶべきだと考えますがね皆さんはどうでしょうか?

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