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“石原産業の提訴、理解” 三重県知事の無責任発言

 昨日の22日、資料整理に疲れて居眠り中、電話のベル。マスコミ数社から三重県知事の「石原産業擁護発言」の内容を聞く。リサイクル認定をしたことにより、更にフェロシルト投棄を拡大した責任を、知事としてどう考えているのか。

以下、毎日新聞より
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060523-00000071-mailo-l24

フェロシルト問題:野呂知事の“石原産業の提訴、理解”発言に反発広がる /三重

 ◇「知事にはフェロシルト認定責任がある」
 石原産業(大阪市)が、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去命令の取り消しを求めて愛知県を訴えたことを受け、野呂昭彦知事が22日の定例会見で、一定の理解を示したことについて、愛知、岐阜両県の住民らからは「三重県がフェロシルトをリサイクル製品として認定したため、大量に埋設され、住民不安が広がった。それを払しょくするために愛知、岐阜県知事は撤去命令を出しているのに、野呂知事は認定責任を棚上げしている」などと一斉に反発の声が上がった。
 会見で野呂知事は、愛知県瀬戸市幡中町に埋められたフェロシルトの撤去命令の取り消しを求めて、同社が提訴したことについて「措置命令の期限内に撤去することが現実的に難しい状況の中で、提訴したと思う。撤去のためトラックで運び出すと大変な台数になり、環境への逆影響も出るという話も聞いている」などと述べた。
 この発言について、「放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜」の兼松秀代代表(58)は、「現実的に不可能といっても、住民にとってはフェロシルトが埋設されていること自体が不安。それを払しょくするために、愛知や岐阜県の知事は撤去命令を出している。三重県知事にはフェロシルトをリサイクル製品として認定した責任があるのに、その責任を棚上げしているとしか思えない」と不信感を募らせた。
 また、「ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク」の吉川三津子代表(51)も、石原産業の対応について「自主撤去すると言ったのに、命令を撤回せよという訴えは矛盾し、非常識」と批判し、知事発言に対しても「三重県は他県の埋設分にも責任がある。石原産業と共に、処分場を探すべきで、『現実的に期限内撤去は不可能』という言い分は通用しない」と話した。
 これに対し、県環境森林部は「知事発言は期限内撤去が現実的に難しくなっている状況を説明しただけで、石原産業の対応について肯定したものではないと思う」と釈明するなど火消しに躍起だった。【田中功一】
〔三重版〕

5月23日朝刊

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