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吉川みつこの〝気ままではいられない〟日記
▲愛西市斎場候補地内の道路計画に監査請求を提出しました
■本日、監査請求をしました
以前中日新聞でも取り上げていただきました。トーヨーボールの問題等々大変忙しくて、提出が後へ後へとなっていました。夕方ぎりぎりに滑り込みで提出しようと思いましたが、監査事務局全員が、3時から研修で出かけるとのこと。3時に持参しました。大あわてで提出したので、所々、誤字発見(-_-;)。恥ずかしい限りです。
以下、本日提出した文書です。
西保町斎場候補地内の道路施工に関する住民監査請求書
第1 請求の要旨
平成19年9月議会において、愛西市西保町斎場候補地内の道路工事予算が計上された。
本道路計画は、以下の理由により、不当な公金支出であり、損害が愛西市斎場建設にまで及ぶことが予測される。よって、この道路事業における誤った行為の停止と是正の措置を求める。
(1)経緯
? 平成19年9月3日の「斎場建設調査特別委員会」に於いて、斎場建設に伴い新設道路を造ることを9月議会に上程する旨の説明が、経済建設部長よりあった。
? 愛西市議会9月定例会の議案「第53号 市道路線の認定について」の説明で、当局は、それぞれの道路認定の理由を ?開発による寄付行為によるもの ?公共施設へのアクセスのためのもの ?地元要望によるもの ?流通センターがらみのものとそれぞれの認定の理由を4つに分けて説明をした。そのうち、今回監査請求をするに至った西保町の2392号の市道認定の理由は、?の公共施設へのアクセスのためという分類の中で説明がされ、「公共施設等へのアクセス道路として整備するものといたしまして、佐屋地区で2392号線の1路線。これは斎場がらみのものです」と、経済建設部長は説明した。
? 愛西市議会9月定例会の議案質疑に於いて、「生活に密着した道路と同時に、斎場が予定されるということでありまして、公共施設と言うことも入っているんじゃないかなあと思う」と経済建設部長は答弁した。
? 愛西市議会9月定例会の議案質疑に於いて、「斎場に必要な進入道路であれば、合併特例債の活用が可能」と企画部長から答弁があった。
? 愛西市議会9月定例会に於いて、愛西市斎場計画基本計画策定は、平成19年6月に玉野コンサルタントが落札し、その完成は、同年12月であると市側から説明があった。
? 愛西市議会9月定例会の文教福祉委員会に於いて、行政側は、斎場建設までの手続き資料を示し、「生活環境影響調査を実施し、公聴会を開いて市民の意見を取り入れていく」と副市長が答弁した。
? 愛西市議会9月定例会の経済建設委員会でも、斎場建設までの手続き資料の提示が議員より求められたが、文教福祉委員会で提示されたものとは、別のものが最終日に提示され、最終日に開催された全員協議会での説明は、文教福祉委員会で説明との食い違った。
? 愛西市議会9月定例会の本会議や委員会で、本道路事業が農業振興地域除外の手続き簡略化のためのものではないかとの指摘がされたが、その指摘に対して市側が否定することはなかった。
(2)問題点
? 本道路事業の不合理性・不必要性
ア.計画の不合理性
上記「経過???」の通り、平成19年9月議会での当局の答弁は、斎場絡みの道路であると説明したり、地域要望であるとの説明があったりと、計画立案に至る経緯が不明瞭であり、道理にかなっていない。
イ.道路の必要性
斎場絡みの道路であるならば、斎場建設基本計画策定の中で計画すべきである。斎場の規模や、敷地内での施設の位置も確定しない段階(上記「経過?」)での道路計画は、立案時期的に於いても、道路計画の内容に於いて問題であり、必要性に於いて疑義が生じる。また、斎場建設までのプロセスも確定しておらず(上記「経過??」)、生活環境影響調査の結果により、候補地に斎場建設できないケースや、大きく計画を変更するケースもあり得る。
また、斎場候補地内の計画であることから、斎場絡みの道路であることは否めないが、議会答弁の中で、「生活に密着した道路」(上記「経過?」)とも言っているので、その面から評価してみるが、現段階に於いてこの道路により利便性を感じる人は、ごくわずかであり、愛西市の他地域からの要望より優先する根拠は見あたらない。また、道路幅算出の根拠もない。よって、仮に生活に密着した道路として計画をしたにしても、緊急性・重要性に乏しく、本計画道路の必要性に疑義が生じる。
? 工事費の財源と無駄遣い
斎場への進入道路として整備すれば、上記「経過?」での議会答弁のように、合併特例債や補助金の利用が可能となる。仮に、合併特例債を活用し、2%の利率で10年借りたすれば、地方交付税で約1億補填されることになる。合併特例債や補助金が利用できるかどうかも評価しないまま、この時期に道路を計画しなければならない緊急性、重要性はない。市単独事業として計画するのではなく、斎場計画の中に進入道路計画として盛り込み、施設に見合った計画をすべきであり、地方自治法第2条の「事務を処理するに当つての最少の経費で最大の効果を挙げる」に反しており、市民から預かった税金を大切に使う姿勢に欠けている。
? 本道路事業は、斎場規模の確定につながる
斎場候補地の周辺を囲む形で道路が設置されることは、斎場の規模の決定につながる。未だ斎場基本計画および生活環境調査未実施の段階で、本事業が実施されることは、本末転倒である。地元の一部では、反対の意志を示す地域もあり、斎場建設計画に対して、未だ十分な理解が得られておらず、不動のものになっていない。
このような背景の中、本道路事業が執行されることは、道路事業による無駄遣いだけでなく、斎場建設事業の無駄遣いにもつながる
? 愛西市は、行財政改革に積極的に取り組んでいる
愛西市の財政状況は、悪化の方向に進むことが予測され、積極的に行財政改革に取り組まれている。本事業および斎場建設計画の進め方は、改革に逆行する。
? 農業振興地域除外手続きの簡略化のための道路工事
斎場候補地は、23,337平米であり、道路を造ると、斎場候補地の面積は、19,976平米となる。2万平米越えの農業振興地域除外の手続きは、市全体の農業振興地域の見直しをするなどの手続きが複雑になる。こういった手続きを逃れるために道路を造るのではないか。行政自らが法の抜け道を使ってはならない。こういったことに、無駄に税金が投入されることは問題である。(上記「経過?」)
以上、法第242条第1項により、本件の支出が不当な公金の支出となることが相当の確実さをもって予想されるので,本件工事の中止もしくは見直し等を、愛西市長に対し,事実証明書を添えて、必要な措置を請求します。
2007年11月16日
愛西市監査委員 各位
別紙事実証明書目録
第1号証 平成19年9月議会 文教福祉委員会での配付資料
第2号証 平成19年9月議会 経済建設委員会において要望され、議会最終日に配付された資料
第3号証 平成19年9月議会 議案第53号 市道路線の認定について
第4号証 平成19年9月議会 議案第54号 平成19年度愛西市一般会計補正予算について「款土木費 項道路橋梁費 目道路新設改良費」の部分
第5号証 斎場建設調査特別委員会で議員に提示された計画図面