脳脊髄液漏出症は、高齢者には少なく、若い人に多いと言った、医師がいる。
脳脊髄液漏出症の治療に取り組んでいる医師。
確かに、活動量から言えば、若い人の方がスポーツをし、車を運転し、事故に合う確率は高齢者より高いかもしれない。
でも、本当に高齢者に脳脊髄液漏出症は少ない?
そんな事はないはず。だって、若い人より高齢者の方が転倒しやすいはずだから。
事故も起こしやすいし、
若い時は、シートベルトの着用義務やエアバックさえなかった時代に交通事故に遭った人もいたはずだから。
高齢者は、若い人より情報弱者で、
自分では脳脊髄液漏出症の情報にたどりつけないだけ。
子供が患者の場合、
学校へ行けない、仕事に行けない、家に引きこもっている、という事で、親が騒ぎ出し、なんとかしようともがくうち、そのうちの何割かの親は、「脳脊髄液漏出症」の少ない情報にたどりつけるだろう。
だけど、高齢者はどうだろう?
家族も高齢者の症状を高齢のせいにし、
高齢者を診る医師も高齢者の不定愁訴と片付け、その症状の背景に脳脊髄液漏出症があるとは、微塵も思わない。
高齢者を診る医師たちに、
脳脊髄液漏出症に詳しい医師がほとんどいないから、
家族や本人はもちろん、医師の誰もその症状が脳脊髄液漏出症のせいで起こっていると気づけないだけ。
そのため、見かけ上、高齢者の脳脊髄液漏出症は少ないように見えるだけ。
もし、高齢者の脳脊髄液漏出症の早期発見ができたら、
軽度認知障害とされていた人たちの中で、
ブラッドパッチで、認知機能が改善する人もいると思う。
そうなれば、
高齢者の髄液漏れの早期発見早期治療に全く取り組まず、放置しているのと比べて、
のちのち介護が必要になる人も減ると思う。
どんな病気でも怪我でも、高齢者の早期発見早期治療で、
高齢者が元気になれば、
介護保険財政も逼迫を免れるかもしれない。
なぜ、その事に誰も気づかないんだろう?
いや、気づいているけど、誰も口に出さないだけか?