千日手

　　　　　　　　　　　　　千　　日　　手　 ＮＯ.137
　囲碁でも将棋でも「千日手」というものがあります。
仕掛けると戦況が不利になるような状態で、同じ駒を意味もなく上下左右などに動かすだけの同じ行為を繰り返すことで、お互いこんなことやってたら千日経っても勝負がつかないところから「千日手」と言われるのです。
この千日手は仕掛けた方が負け「反則負け」というルールになっています。
デイベード（討論）にいても本題と関係のない水掛け論やトートロジー（循環論）に持ち込む（逃げ込む）ことは敗北を意味します。
デイベードでも「千日手」は「禁じ手」なのです。
日本人はこのデイベードが下手で言葉を最大の武器とする政治家でさえ、日曜討論なんかを見ていると、ひとの言うことを聞かず一方的にわめき散らして、状況不利となると理論的に反論できずにトートロジーと水かけ論に逃げ込む未熟な人が多い。
でも、口だけ達者で議論に負けないという人もいますが、そんな人が必ずしも立派な人格者というわけでもありません。
要は誠実に意志を伝えることと、他人の意見を真摯に聞くことが肝要ではないかと思います。