少年Ｈ

　　　　　　　　　　　　　少　　年　　Ｈ　　　　　　　　　 Ｎｏ.138
　以前に本を読んで興味を持っていた妹尾河童原作の「少年Ｈ」が映画化されたので見てきました。
国民が否応なく軍国主義に陥って行かされる過程や、軍国主義教育の過酷さや不条理さ、ばかばかしさがリアルに展開されていて傑作でした。
図書ではなかなか表現できないニュアンスの表現が巧みで、映画の物語の世界にどんどん引き込まれる近年の数少ない秀作でした。
また、図書には図書の良さがあって、米兵を捕虜にした時の少年の目線など興味津々の設定があって、図書と映画の両方をご覧になれば、さらに理解と興味が深まることは疑いないものと思います。
一読・一覧をお勧めします。