27.05.14 マ ジ シ ャ ン チ ヨ イ ス NO.795
マジシャンが二つのグッズを持っていて、そのうちの一つを使ってマジッをする。 使うネタを観客に
選んでもらう場合「右ですか?」「左ですか?」どっちをつかいますか・・と質問する。 観客が右と
答えれば(右に仕込みがある場合は)解りました…と言って右のものを使用し、「左」と答えば「客席か
ら左はマジシャンの右にあたるから、解りました」…と言って右にあるネタを使う。
つまり、どちらにしても右の(仕込みがしてある)ものを使うのであって、観客に選ばせているのは形式
だけであって、実際にはマジシャンが使用するものを(強制的に)自ら選らんでいるのです。
これをマジシャンチョイスと言います。 手中の小鳥が生きているのか、死んでいるのかを問う少年の
逸話、川を渡りたいうさぎに向かって、ワニが「お前を食べたいと思っているかどうか当てたら渡らせて
あげる」という設定の逸話と同じで答えは最初から決まっているのです。
政府がやっている審議会・調査会・諮問機関なども、国民の声を吸い上げるというゼスチャーを演じつ
つ、医療費を切り詰め・年金をカットし・消費税を引き上げて、国民の富を収奪しているが、この種の審
議会なども一種のマジシャン・チョイスそのものように思えます。
マジックのダマシは罪がないけど、政府がやるインチキは罪深い。