27.05.08 牛 乳 NO.791
少しでも多くの牛乳を「生産」するために酪農家は、牛を牛舎に閉じ込めて運動させないでせっせと餌
を与えて早生させ、日曜日も祭日も盆も正月も休みなく糞尿を処理し、それこそ牛馬のように働かざる
を得ない。 その結果、牛乳は過剰生産・過当競争になって、生活費もロクに稼げない。
「こんなのヘン!」と思った男がいて、牛を牧場に放ちエサを与えるのも糞尿の処理をするのも「や~め
た」と決めた。 そうすると、生産量も激減したが仕事量も激減し、時間の余裕も出来てきた。
牛は勝手に牧場の草を喰い、ところ構わず糞尿を垂れ流した。
そうすると、それが肥やしになって牧草は繁茂し、それをまた牛が食うという連鎖となり、取れる牛乳は
他の牛舎の牛の牛乳のような水みたいなしゃぶしゃぶの物ではなく、栄養価に富み味も濃厚で旨いも
のとなった。 ・・・ファンが出来て高値で売れる。
他の人はなぜそうしないのか? 今は不思議にもっているという記事があった。
ものごと、ちょっとした発想の転換で良い結果をもたらすという事例で、そういうことがそこらに一杯散ら
かっているとは思えないけれど、マンネリにならないでちょっと視点を変えてみるだけで、思わない良い
結果が出てくる可能性はあるのでしょう。