27.05.20 出 る 杭 NO.801
「出る杭は打たれる」と言いますね。 久しぶりに親戚筋の結婚式があって東京へ行ってきましたが、
東京はあたかも乱杭歯のようにビルが林立していました。
あれほどのビルが立ち並ぶと、地の神様もさぞかし重かろう・痛かろう、もうがまんの限界だ!と、
ちゃぶ台をひっくり返すように大地震を引き起こすのではないかという危惧を感じました。
披露宴は豪華絢爛、100名ほどの招待客は、禿げ頭のオジンの私などの出る幕ではない、ハイ
ソサイティ-も面々ばかりでいささか場違いな感じがしました。
贅を尽くした宴の中で、俺たちは氷山に追突する寸前まで騒いでいたタイタニック号の乗客のよう
なものじゃないのか?という不安も感じました。
ある地震学者の講演で「東京はまさに、大地震寸前!」だから自分は人家がまばらな郊外に住ん
でいる。 東京に出るときにはナップザックに飲料水と非常食を詰めて持ち歩いている・・・と言っ
ていましたが、そういうことがあながち杞憂ではないのではないかという感じがしました。
ところで、一定の問題提起はしたのでしょうが、大阪の「出る杭」橋下さんの都構想は拒否され、
「まさに出る杭は打たれる」を実証しました。
これは大阪市民の良識ある選択だったのでしょうが、一方「出ない杭は腐る」とも言います。
彼が提起した都市問題については、都市構想にノーを突きつけた側にボールが渡された格好です。
腐らない杭打ちを始めなければなりません。