30.05.05 手 NO.1880
「目は口ほどにものを言う」という言葉を聞きますが「手も口ほどに
ものを言う」と言う人がいます。 自称漫談家の徳川夢声です。
手を使わない雄弁家はいないし、落語だって講談だって手のこなしが命
だ。 扇子一本・手拭1本で、そばやうどんを食べるお箸や・武術の剣
や槍・落し物やお金・手土産など何でも表すことができるのは「手」あ
ってこそという。
そういえば、昨年マジック同好会高槻が開催した発表会で、ある観客に
感想を聞いたところ、マジックのことを言ってくれるものと期待してい
ましたのに、友情出演していただいた新舞踊の師匠が舞う「踊り」の
「手」と指先になんとも言えない「しなやかさと・艶っぽさがあった」
のが印象に残ると言われたことです。
その時は、この人なに見てるんだろう?・・・と思ってましたが、徳川
夢声の著書「話術」を読み「手は口ほどにモノをいう」を発見して、な
るほどと納得した次第です。
いまやってるマジックでも、これからはもっと手を旨く使ってみたいな
と思います。