30.05.08 知りすぎたのね NO.1883
シャンソン風の「知りすぎたのね」という歌では、知りすぎることは終わることと言って
います。 ところで、われわれ人間もある意味何でもかんでも、あまりにも知りすぎたので
はないでしょうか? AIというとんでもないツールのためにです。
一部のエリートにしか手が届かなかった弁護士だって、裁判の全判例が瞬時に検索できるシ
ステムにとって代わられるし、0.1ミリの狂いもない手術支援ロボット「ダヴィンチ」は、神
の手を持つと言われた医師を無用の長物に貶(おとし)めてしまいます。
早ければ10年・遅くとも20年先には医師も弁護士も80%失業して、生活保護を受ける
ために市役所の窓口に並らばなければならなる日が来るかも知れません。
人間が要らなくなる時代って、果たして人間にとって幸せなことなのでしょうか?
人間の終わりが始まっています。
*「日本の国難」 中原 圭介著 講談社新書 を参考にしました。