R 01.05.29 巨 魚 NO.2251
開高 健の釣り紀行で、彼は北海道でまぼろしの魚と言われる1m
ほどの「イトウ」を釣り上げたといいますが、アイヌの伝説では4~
50mのイトウがいて、熊を飲み込んだという話があります。
いくらなんでもそんなことはあり得ませんが、知り合いの釣りキチ
のS君は、琵琶湖で夜釣りをしていて、釣り糸に何か得体のお知れない
重いものがかかり、恐る恐る引き上げると岸に近づいたその物体は
「土佐衛門?」かと思ったほどの大きな黒い塊で体長が1mほどの
「琵琶湖大ナマズ」だったといいます。
家に持って帰りましたが、気持ちが悪いので自分では食べないで、ご近
所に(魚の名前を言わないで)切り身を配ったのです。 (無責任!)
ところが、これが絶品で「こんなうまいものを食った事がない」と言わ
れたといいます。
もちろんこれくらいの巨魚は琵琶湖では当たり前の大きさでしょうし、
まさか「祟り」でもないのでしょうがS君は若くして、あの世へ行ってし
まいましたし、そういえば巨大「イトウ」を釣り上げた作家の開高 健
も早死にだった。 そういうことってもしかすれば関係があるのかも知れ
ません。