30.06.32 白 河 卿 NO.1932
「白河の清き流れに魚棲まず 元の濁りの田沼恋しき」 勘定奉行
田沼 意次は、まいない(賄賂)の多寡によって人を近付けたり・
遠ざけました。
ポストや仕事をほしい者は「まいな」をださなければ、もらいない
という悪癖をはびこらせました。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、あまりのエゲツなさに時の将軍
の逆鱗に触れて追放されてしまいました。
次に指名されたのは、田沼と違い清廉潔白な松平白河卿でした。
ところが、あまりの清廉さのために世の中の景気が停滞したために、
庶民は表記のような恨み節をながしたのです。
我々の仕事や人様とのお付き合いだって、清廉潔白は目標ですがそ
れも時によりけりで、清濁併せ飲む勇気が必要なときもあるのかも
しれません。