NHK教育テレビ(最近の通称はETV)で、金曜日の夜、『愛の劇場』というオペラへの啓蒙番組があります。夜の10時半から。司会者は、夏木マリさんで、番組そのものは大変面白いです。教養ある方には、『え、あんなのを見ていて、面白いっていっているなんて、あなたも底が浅いわね』といわれてしまうでしょうが、私は別にスノッブ(上流階級だと自分を思っている人たち)ではないから、あっさりと、それを面白いと、言い切ります。
その面白さを作り上げているのが、司会者の夏木マリさんの気風のよさと、身を捨てる精神です。ここに、彼女は相当のエネルギーをかけていますね。それが、こちらに伝わってきます。
ところで、例のごとく、海外にいる人のために、夏木マリさんという女性について、短く解説をすると、最初は、歌手としてデビューした人らしいのですが、今では女優として、自他ともに、認識をされている人です。
日本人の女性の顔が、大きく分類すると、おかめ系と般若系に分かれるそうですが、彼女など、まさしくもって、般若系の美女で、やせておられるから、怖いほどの顔にみえますが、それを、自覚しておられるのか、脇役(もしくは悪役)で活躍していて、味のある表現のできる人です。上手だと思うし、このオペラ紹介・啓蒙番組を見ていると、とても頭のよい人でもあると思います。別に政治について発言する人ではないが、自分ができる分野で最高の仕事ができる人です。
歌手としてのデビューは、クラシックではなかったと思います(もしかするとロックンロール?)。が、オペラ好きなのでしょう。音楽の幅広い分野に精通しているのは、すばらしいことです。別に芸大出身ではないと思いますが、音楽のセンスとか、教養において優れている人であることは確かです。
NHKは、イタリアオペラの導入をしたころから、何度も、この手のオペラ入門番組を作っていると思いますが、思い切って初心者向けにした気取らない、番組としてこれを、つくり、抜群に成功しています。
今夜、は、蝶々夫人をまな板に上げ、安めぐみさん(NHKのこれもETVのサイエンスゼロの司会をしたことで中年男性に圧倒的な人気を得た、ふんわりした美女)がトーク部分の出演者です。
この番組をほめまくりますが、
NHKにひとつ注文があります。中に、オペラの実際の画面が採用されていますが、その出演者について、説明がないのです。
これは、不親切です。
私など、林真理子さんやら、江川詔子さんのように、自分の収入がある人間ではないので、実物のオペラをたくさん見ているわけではありません。
ただし、バスティーユ劇場(パリ)で、『リゴレット(1998年)』を、メトロポリタン劇場(NY)で、『アイーダ(1999)』を、シティホール(NY)で魔笛(1999年)を、メトロポリタン劇場で、『トゥランドット(2000年)』を見ているオペラ大好き人間です。
日本では切符が高すぎるので、見ないのですが、それは、装置や時には、オーケストラまで伴ってくるので仕方がないのでしょう。劇場内に装置が保管されていて、そして、寄付が多く、サポーターが多い、メトロポリタンなどでは、大体一万円で、適当なレベルの席の切符が取れるので、見やすいのです。
オペラ見物のために旅行するわけではなく、版画修行の傍ら、ついでに、見ただけですが、今思えば、もっと、見に行っておけばよかったなあ、とおもいます。文化の秋には丸まる三ヶ月三度も、滞在していたのですから、秋の演目はすべて見ることができたのに、惜しかったとは、思います。が、当時は版画にだけ専念していたから、それは、それでいいのですが、いずれ、もう一度、海外暮らしもできるとは、思っています。別に目安があるわけではないのですが、そういう意味では不思議と恵まれていて、心の中で望んでいることは、必ず実現してきた人生なので、きっとそうなるでしょう。
今は、満を持して静かにしているところかな。(補遺の2へ続く)
で、NHKへの要望に戻れば、私程度の、ファンとしては、ぜったに歌手名、公演の行われた年度とか、劇場名、などは、テロップとして、下に流してほしいところです。それをしないのは、不親切です。教養番組を作っているのですから、作り手側だけで、その情報を握っていたり、『お前ら、知っているか、これって、有名な歌手なんだぞ』という姿勢だったとしたら、視聴者蔑視もはなはだしいことですし・・・・・
~~~~~~~~~~
さて、その番組で、先週、室井佑月(さん)が出たのです。
そこでの、彼女の言動にびっくりしたのですが、それは、のちほど、書き表し、アップさせてくださいませ。特に、月曜日に週刊朝日内の、彼女の上杉隆(補遺1)に関するコラムに感激したあとで、録画を火曜日の午前中に見たので、衝撃的でした。
結論を言えば、いまどきの旬のコメンテーターというか、マスコミセレブの特質が見事に現れていたのです。では、今日は夏木マリさんだけでおゆるしを。
(補遺1)
、今週号の週刊文春の上杉隆氏の文章は、私が今まで読んだ氏の、週刊文春内の記事としては、もっとも、(政治の核心に触れた)面白いものでした。特に『さけきがけ』という政党に最近、注目をしていたので、この文章は、タイミングがよく、役に立ちました。そして、『へえ、上杉隆さんって、鳩山邦夫の秘書をしていたことが、あったのだ』と、新事実を得て、それにも感謝しました。
(補遺2)
この10年間を見渡せば、数限りない損失が続いてきたと感じています。もっと長いスパンで見ても、40年間近く理不尽な損失を、例の国際的軍産共同体から与えられてきたでしょう。私はそのことに対して、いわゆる、一般的な温和極まりない日本人の一人として、ほとんど、戦わないできました。損失を補修するための戦いをしてこなくて、ただ、泣き寝入りをしてきたのです。
しかし、人生全般を見渡すと結構よいこともあるしあったのです。別に「鎌倉市会議員にでなさいよ====それは、継続すれば、小沢一郎さんと直接対峙する場所まで上り詰められる道かもしれませんが===)」と、他人に言われるわけでもないし、どこそこの出版社から「本を出版してください」と頼まれるわけでもないので、書いていることからくる損失を埋め合わせるという形での、補填ではないのですが、
私の人生やら、生活を、大体知っている方々から、「あなたほど、恵まれている人はいない」といわれるほど、まったく、方向違いのポイントで、『天の恩沢を受けているかもしれないなあ』と思うことはあって、そのひとつが海外(版画修行)暮らしの経験を何度も得られたことです。そして、それは、願い続けていれば、また、将来、かなえられるでしょう。そういう不思議な人生でもあります。ただし、捨てているものも多くありますよ。何もかも、得酔よとしているわけではありません。欲張ってはだめなのです。芥川龍之介作の、『蜘蛛の糸』はある種の真実を言っています。天は誰に対しても、その余得と損失において、平等です。
私に恵まれている点があるとすれば、一方で、損失が大きいからだとも言えます。
では。 2010年6月11日 雨宮 舜
その面白さを作り上げているのが、司会者の夏木マリさんの気風のよさと、身を捨てる精神です。ここに、彼女は相当のエネルギーをかけていますね。それが、こちらに伝わってきます。
ところで、例のごとく、海外にいる人のために、夏木マリさんという女性について、短く解説をすると、最初は、歌手としてデビューした人らしいのですが、今では女優として、自他ともに、認識をされている人です。
日本人の女性の顔が、大きく分類すると、おかめ系と般若系に分かれるそうですが、彼女など、まさしくもって、般若系の美女で、やせておられるから、怖いほどの顔にみえますが、それを、自覚しておられるのか、脇役(もしくは悪役)で活躍していて、味のある表現のできる人です。上手だと思うし、このオペラ紹介・啓蒙番組を見ていると、とても頭のよい人でもあると思います。別に政治について発言する人ではないが、自分ができる分野で最高の仕事ができる人です。
歌手としてのデビューは、クラシックではなかったと思います(もしかするとロックンロール?)。が、オペラ好きなのでしょう。音楽の幅広い分野に精通しているのは、すばらしいことです。別に芸大出身ではないと思いますが、音楽のセンスとか、教養において優れている人であることは確かです。
NHKは、イタリアオペラの導入をしたころから、何度も、この手のオペラ入門番組を作っていると思いますが、思い切って初心者向けにした気取らない、番組としてこれを、つくり、抜群に成功しています。
今夜、は、蝶々夫人をまな板に上げ、安めぐみさん(NHKのこれもETVのサイエンスゼロの司会をしたことで中年男性に圧倒的な人気を得た、ふんわりした美女)がトーク部分の出演者です。
この番組をほめまくりますが、
NHKにひとつ注文があります。中に、オペラの実際の画面が採用されていますが、その出演者について、説明がないのです。
これは、不親切です。
私など、林真理子さんやら、江川詔子さんのように、自分の収入がある人間ではないので、実物のオペラをたくさん見ているわけではありません。
ただし、バスティーユ劇場(パリ)で、『リゴレット(1998年)』を、メトロポリタン劇場(NY)で、『アイーダ(1999)』を、シティホール(NY)で魔笛(1999年)を、メトロポリタン劇場で、『トゥランドット(2000年)』を見ているオペラ大好き人間です。
日本では切符が高すぎるので、見ないのですが、それは、装置や時には、オーケストラまで伴ってくるので仕方がないのでしょう。劇場内に装置が保管されていて、そして、寄付が多く、サポーターが多い、メトロポリタンなどでは、大体一万円で、適当なレベルの席の切符が取れるので、見やすいのです。
オペラ見物のために旅行するわけではなく、版画修行の傍ら、ついでに、見ただけですが、今思えば、もっと、見に行っておけばよかったなあ、とおもいます。文化の秋には丸まる三ヶ月三度も、滞在していたのですから、秋の演目はすべて見ることができたのに、惜しかったとは、思います。が、当時は版画にだけ専念していたから、それは、それでいいのですが、いずれ、もう一度、海外暮らしもできるとは、思っています。別に目安があるわけではないのですが、そういう意味では不思議と恵まれていて、心の中で望んでいることは、必ず実現してきた人生なので、きっとそうなるでしょう。
今は、満を持して静かにしているところかな。(補遺の2へ続く)
で、NHKへの要望に戻れば、私程度の、ファンとしては、ぜったに歌手名、公演の行われた年度とか、劇場名、などは、テロップとして、下に流してほしいところです。それをしないのは、不親切です。教養番組を作っているのですから、作り手側だけで、その情報を握っていたり、『お前ら、知っているか、これって、有名な歌手なんだぞ』という姿勢だったとしたら、視聴者蔑視もはなはだしいことですし・・・・・
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さて、その番組で、先週、室井佑月(さん)が出たのです。
そこでの、彼女の言動にびっくりしたのですが、それは、のちほど、書き表し、アップさせてくださいませ。特に、月曜日に週刊朝日内の、彼女の上杉隆(補遺1)に関するコラムに感激したあとで、録画を火曜日の午前中に見たので、衝撃的でした。
結論を言えば、いまどきの旬のコメンテーターというか、マスコミセレブの特質が見事に現れていたのです。では、今日は夏木マリさんだけでおゆるしを。
(補遺1)
、今週号の週刊文春の上杉隆氏の文章は、私が今まで読んだ氏の、週刊文春内の記事としては、もっとも、(政治の核心に触れた)面白いものでした。特に『さけきがけ』という政党に最近、注目をしていたので、この文章は、タイミングがよく、役に立ちました。そして、『へえ、上杉隆さんって、鳩山邦夫の秘書をしていたことが、あったのだ』と、新事実を得て、それにも感謝しました。
(補遺2)
この10年間を見渡せば、数限りない損失が続いてきたと感じています。もっと長いスパンで見ても、40年間近く理不尽な損失を、例の国際的軍産共同体から与えられてきたでしょう。私はそのことに対して、いわゆる、一般的な温和極まりない日本人の一人として、ほとんど、戦わないできました。損失を補修するための戦いをしてこなくて、ただ、泣き寝入りをしてきたのです。
しかし、人生全般を見渡すと結構よいこともあるしあったのです。別に「鎌倉市会議員にでなさいよ====それは、継続すれば、小沢一郎さんと直接対峙する場所まで上り詰められる道かもしれませんが===)」と、他人に言われるわけでもないし、どこそこの出版社から「本を出版してください」と頼まれるわけでもないので、書いていることからくる損失を埋め合わせるという形での、補填ではないのですが、
私の人生やら、生活を、大体知っている方々から、「あなたほど、恵まれている人はいない」といわれるほど、まったく、方向違いのポイントで、『天の恩沢を受けているかもしれないなあ』と思うことはあって、そのひとつが海外(版画修行)暮らしの経験を何度も得られたことです。そして、それは、願い続けていれば、また、将来、かなえられるでしょう。そういう不思議な人生でもあります。ただし、捨てているものも多くありますよ。何もかも、得酔よとしているわけではありません。欲張ってはだめなのです。芥川龍之介作の、『蜘蛛の糸』はある種の真実を言っています。天は誰に対しても、その余得と損失において、平等です。
私に恵まれている点があるとすれば、一方で、損失が大きいからだとも言えます。
では。 2010年6月11日 雨宮 舜