*1)、NHKが伝えた殺伐たる風景。
9日のニュースだったと思います。ただ、地方ニュースです。小さなニュースだったけれど、驚くべきニュースに接しました。それは、駅構内で、対向方向から、歩いてきた女性が、肘で、全く認識のない男性を、払ったそうです。すると、相手の男性は、ホームに落ちてしまい、どこかを骨折をしたとか? 後注2に詳細を語っています。東スポの記事として。
確かにホーム内で、幅が狭いところはあるのです。事務棟などがある部分は、二人の人間がすれ違うのは容易ではなくて、お互いが、気を使う必要はあります。その時に、一瞬の殺気を込めて、女性が相手を、肘で払ったのだと、思います。ただし、気合が入っていたということは確かでしょうが、殺意は、なかったでしょうね。こういう形で、何の事前の関係もない相手から、殺意を示されることが常態化たら、この日本社会は滅びます。
ただね。男同士が喧嘩をしたというのは見たことがあります→後注1。
しかし、女性が男性に、ケンカを売る、しかも、ただ、単にすれ違っただけで・・・・・というのは、本当に、考え込みました。
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*2)、この暮に鎌倉で出会った風景
2015年12月29日のことです。私は鎌倉の旧市街内では、一番人出の多いスーパーである、東急の店内にいました。昔は、もっと、面積の小さいユニオンというところを多用していて、1回に、8000円から9000円のものを買っていたのです。そこは、品物がよいと判断をしていました。が、生協を取る様になると、そちらで、月に、3万円から5万円のものを買うので、ユニオンには、出向かなくなり、駅より、一番近くて、帰りにバスに乗ることができる、東急を、多用する様になったのです。そこで、2000円以内の、緊急のものを買う程度に変化してきました。
しかし、私は、その日だけは、合計8000円ぐらいのものをカートに入れて、重いカートを押して歩いておりました。お正月が近いので、普段は買わない日本酒等を、買っていましたし。
::::::::いやあ、ここで、挿入として語らせていただきますが、日本酒の、生ま絞りっていうのは、おいしいものですね。今回初めて、スーパーの冷蔵庫に入っている日本酒を買ってみて、おいしいのに驚きました。普段は、ワインか、麦焼酎のお湯割りを寝酒にしているのです。ビールは山の上に住んでいるので、持ち上げるのが、重いので、できるだけ飲まない様にしていて、麦焼酎のお湯割りを寝酒にしているのですが、日本酒の、絞りたてって、驚くほど、おいしいのでした。なお、梅酒は、常にあることはあるのですが、それは、歯をもう一回、磨かないといけなくなるので、寝酒には、使いません。ウィスキーも飲みません。
というのは、わき道にそれたということで、ともかく、スーパーへ戻ります。普段銀座の帰りに、ちょこちょこっと、足りないものを買うという東急内で、その日だけは、普段よりも、ずっと、大量の買い物をしていたというわけです。
鎌倉のスーパー東急というのは、南北に二本、太い通路があり、東西にも太い通路が二本通っています。その間に、普通のスーパーよりは、狭いという感覚で、小路が、南北に三本通っているという形です。で、お菓子と、パンにはさまれた小路に、いるときに、「ぼやぼやしているんじゃあねーっ」と、どなられました。周りには、3人の50代より上の世代の主婦が、いて、お互いに、『怒鳴られたのは、誰に原因があるのだろう?』という風に顔を見合わせました。
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*3、『一番驚いたのは、<どなったのが、男ではなくて、若い女性だった>ということだった』
50代と思われる主婦二人と、70代の主婦である私を加えた三人が、おもむろに、お互いを見やって、『私が原因ではないですよね』と、暗黙の了承をしあったのちに、その声の主の方を確認しました。すると、非常に背が高い、しかし、若い女性が、どなったみたいでした。私は、162cmあって、この年齢の女性としては、高い方ですが、その女性は、180cm近くあって、『バレーボールの選手なのかな?』という風情の、女性でした。そして、『コーチたちに怒鳴られまくる日常生活を送っているので、こういう風になるのかしら?』とも、思いました。
私は、その時に、ふとですが、元、全日本バレーボール女子チームの、監督だった、山田重雄氏のことを思い出しました。氏は、教育大学の出身だったかな? で、1955年当時は、都立三田高校の先生で、バレーボール部の監督でした。
で、東京都大会の時に、都立三田高校が負けたのですね。私たちも負けたのですが、私たちは、監督が前田さんというバレーボール業界では、偉すぎる人なので、普段もいらしていないし、都大会だって、いらしていないのです。で、生徒だけが自主的に、運営しているクラブなので、負けたって、『ああ、自分たちは、体力がないのね』とか、『まだ、練習不足だったわけね』と思うだけです。誰からも、殴られたりはしません。ちなみに母校は、お茶大付属高校ですが。
ところが、都立三田高校の方は、全員がたった、1分のうちに先生に、殴られました。20人ぐらいが、先生の、利き腕が、右腕だったら、右から、全員あっという間の、スピードで、ひどい音を立てて、殴られました。その前に、先生は、「お前らー。何やっているんだ」とか何とか、大音響で、どなりました。だから、負けたので、殴られているのは、理解ができました。だけど、恐ろしいことだとは、思いました。
私は、本当に嫌な思いをしました。その後、名前も知らなかった、その同じ男性が、テレビに出てきて、ひたち武蔵の監督の時期に、経歴が、都立三田高校も入っていることを知り、『あの人だ』と思い当たって、『へーっ、あんな人が、偉くなるのだ』と、そう言う現象そのものに対しても、ひどく驚きました。その後、山田氏は、全日本の監督にもなりました。
最近、wikipediaを、開いて知ったのですが、山田重雄監督って、単に、コーチ法で、批判の対象となるだけではなくて、ほかの側面(たとえば、金銭的な側面)でも、評判が悪かったみたいですね。栴檀は、双葉より芳しと言う諺を、悪い方へ、当ててしまった人です。
山田重雄監督は、すでに、故人となっているのですが、そういう人に、似た『ヒステリックなコーチ法の下で、教えを受けているバレーボール選手なのかしら?』とも、思いました。それほど、背が高かったのです。が、洋服もきれいだし、お顔もきれいみたいだし、『変だなあ。どうしてあれほど、いらいらしないといけないのかしら?』と、不思議に思いました。
鎌倉東急の狭い通路の方は、本当に狭くて、誰か、ほかの人が三人もいたら、新しい人は通れません。どうしても通りたかったら、反対側から入ってくるか、または、「済みませんが、通してください」と、いうお断りの言葉を、掛けないと、とおれません。
その若い、しかも、顔もきれいな女性が、「済みません、とおしてください」という言葉の代わりに、大音響で、「ぼやぼやしてん、じゃあーねー」と、どなったことには、本当に驚き、彼女にインタビューをしたいものだと思いました。お茶でも誘って、話をしてみたいと、思いました。今、現在どういう生活を送っているのだろうと、それを知りたいと、思いました。親はどういう人だったのだろうかと、それも知りたいと、思いました。
さて、私は、パンの周りから、今度は、肉の売り場へ向かいました。そして、牛肉を二つ、5000円程度買った後で、今度は東西に走る広い通路を、とおっていた時に、また、なんか嫌な感じを受けました。誰かが、腰のあたりに、何かをドシンと、ぶつけてきたのです。今度は、声ではないが、物体をぶつけてきたのです。肉弾が相打つという感じ。
それで、振り返ってみると、お尻をぶつけてきたというのがわかりましたが、やったのが、なんと、先ほどと同じ女性だったのです。そこは、広い通路の方であり、別にぶつからなくても通れるのですよ。どうして、それほど、憎々しげに、他人に対してふるまわないといけないのだろうと、不思議でなりませんでした。
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*4、『瞬時に、相手の買い物かごを覗いた私だった。映画【にごりえ】の世界を、思い出したから』
私は、その美形で、背の高い女性に、二度目の攻撃を食らう前、一回目からの五分ぐらいの間に、種々考え込んだわけです。『何が、あれほど、彼女を荒ませている理由だろうか?』と。
ともかく、『一億総活躍社会』とは、決していいことではないと、思っております。それは、換言すれば、女性も働きなさいということなのです。しかし、女性が、働くと、当然のこと、無理がかかってきます。だから、荒れて、いらいらしがちである・・・・・と思っています。私は外見は、非常に弱々しそうに見えます。彼女がストレスを発散したくなるほど、弱者に見えるかもしれません。『こいつなら、決してやり返してこないよ』と、思っていた可能性は、強いです。だから、彼女自身の私生活の中にある苦しみの発散先として、八つ当たりの対象となったのかな?
鎌倉の東急に、2015年12月29日の午後五時ごろいた、彼女以外のお客は、ほとんどが、専業主婦であって、逗子ほどではないが、お金には、困窮していないと見えるタイプばかりです。逗子の方は、もっと若い世代の、現役のサラリーマン家庭の主婦が多くて、買い物も多量多額で、派手ですよ。鎌倉は年金生活者が多い街です。
ともかく、東急の中に、20代の顧客がいるということ自体がまれなのですが、・・・・・・
買い物かごを覗くと、そこに、納豆三パック入り、一つ、卵六個入りパックひとつ、そして、今買おうとして立っているのが鶏肉コーナーでした。先ほど、一回目の攻撃(怒鳴ること)を受けた時には、彼女と私の間に、ほかの人が、立っていて、買い物かごの中身を、見ることができなかったのです。この時点で、初めて彼女の買い物かごの中身を見ることができたのでした。
彼女が独身だったら、これは、いい分量でしょう。卵を10個買うより、6個買う方が、合理的です。しかし、お正月が間近だというのに、納豆と卵と、鶏肉しか買わない。?????
無論、私だって、生協があるから、普段なら、東急では、生姜、一パック、辛子一つ、豆腐1パックぐらいし買いません。彼女も同じかもしれません。しかし20代前半の独身者が、生協に入っているとも思われません。どんなに見栄を張らないといっても、生協で、注文をし始めると、一週間分が、8000円を超えるのは確かです。ともかく、結婚をしていようが、独身者であろうが、働いている女性が、生協と接触するのは難しかろうから、彼女は、その買い物籠の中身で、お正月を迎えるのだと、私は判断をしました。
無論のこと、賢い女性であって、もっと早い時期に、タコや牛肉などを、買ってあり、その日は、忘れたものだけを買いに来たともいえましょう。普通以上の給料を取っているが、私みたいに、芸術の仕事に使うのだから、ほかの部分は倹約をしましょうと、言うのかもしれません。
ああ、そういえば、ちょうど、凝り始めた私は、できれば、一月には、6回、歌舞伎を見に行きたいと、思っております。東京で、昼の部夜の部を入れると、6種類の公演がありますので。浅草公会堂、新橋演舞場、国立劇場を入れると、そうなります。
だから、私も倹約には必死です。だけど、公開の場で、他人にあたったりは、致しません。この若い女性は、どうしてこうなのだろう? お金がないことで、いらいらして、他人(しかも、全く面識のない)である私にあたるのだろうか? 非常に興味が高まりました。しかし、二度も、同じ私が、攻撃を食らうほど、彼女がイライラしているのだったら、冷静に、インタビューをできるはずもなく、私は、五分前には、それを望んでいた、お茶に誘って、あれこれと、インタビューをしたいと、言う希望を捨て去り、ただ静かに、その場を去りました。
ただ、『あれっ!、ここに、映画【にごりえ】の世界が再現されているのかしら?』 とも、推察し始めるのでした。この間、映画【にごりえ】のことを、【おおつごもり】と、題名を間違えて、書いています。
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*5、『1953年という国民・総・困窮の時代に、映画【にごりえ】は、制作をされた』
映画【にごりえ】は、三話オムニバス形式の映画です。文学座総出演です。そこへ、お色気たっぷりな、淡島千景が、客演しています。ともかく、杉村春子の演技には、驚嘆した映画でしたが、明治維新後の、江戸庶民の、困窮を描いたのが、にごりえの部分です。
そうでしょう。江戸(幕府)方の大名は、すべて、職を失ったわけですね。それに付随する、大工や染物屋などをしていた町民も、大打撃を受けたわけです。そこからの連鎖反応で、樋口一葉も、苦労をします。そして、樋口一葉原作の、映画【にごりえ】の登場人物たちも苦労をします。三話オムニバスですが、そのうちの二話は、お金の苦労の話です。
今の日本ですが、安定している様に見えて、大変動の、時期に当たり、得をする少数もいるが、損をする大多数がいるという状況に陥っているでしょう。
それに、女性が影響を受けて、荒れ始めている。特に若い世代が大変なのだったが、とうとう女性が、肉体的にも、荒れ始めたのだった。そんな、事を目撃した、年末でした。
それが、さらに強められたのが、NHKニュースで報道をされた・・・・・線路に、男性を突き落した女性・・・・・の話を聞いた時でした。それは、年明けでしたが、鎌倉とは、違う町で、女性が、水知らぬ男性に、肘鉄を食わせ、相手を線路に突き落としたのです。で、『決して、まれなことではないのだ』と、思い当たった次第です。男性の方ですが、たまたま、電車が来ないうちに、這い上がることができて、死なないで、済んだので、幸いでした。骨折はしたそうですが。
なお、このブログの2010年より数え始めた述べ訪問回数は、3299723です。
今、10日の夜の、11時半ですが、この一文が完成したので、恒例の△印を総タイトル横につけておきます。 2012年1月10日、雨宮舜(川崎千恵子)
後注1、
電車内での喧嘩を目撃して、考えたこと 2009-03-29 10:33:34 | Weblog
後注2、
ヒジ打ちで男性を線路に突き落としたトンデモ女の余罪追及
朝のラッシュ時で混み合う駅のホームで男性にヒジ打ちして線路に突き落とし、重傷を負わせた女が逮捕された。
傷害容疑で7日、逮捕されたのは横浜市のアルバイト、三浦春香容疑者(34)。6日午前9時前、東京・JR品川駅のホームで、千葉県の男性(36)にすれ違いざまに左ヒジで体当たりし、線路に突き落とし、男性に右足首関節の脱臼などの重傷を負わせた疑い。
駅員が非常ボタンを押し、電車の進入を止めて男性をホームに上げたため大事には至らなかった。駅の防犯カメラには犯行の様子が写っており、すぐに三浦容疑者が特定された。男性とは面識はなく、調べに「突き落とそうとしたわけではなく、肩がぶつかっただけ」と容疑を否認しているという。
「通勤ラッシュ時は混雑するのでみんなイライラが募るのでしょうが、ホームで故意に体当たりをすれば、相手を危険にさらすのはわかりそうなもの。階段などでも大ケガをさせることも考えられる。わからなければいいと思っているのでしょうが、今は駅には至る所に防犯カメラがあるので、今回のようにすぐにバレますよ。しかも、この容疑者の場合は常習性が疑われるから困ったもの」と捜査関係者。
小学生の子供がいる三浦容疑者は昨年8月、フェイスブックにこんな書き込みをしていた。
「今日は朝から最悪 サラリーマンがぶつかってきたのに私が突き飛ばしたって地下鉄戸塚駅の駅員に腕掴まれて臭い息と唾飛ばされて暴言吐かれるし、しかももう少しで階段から突き落とされるところだった。マジ殺されるところだった」
警視庁では、同様の危険な行為を常習的に行っていた可能性もあるとみて、余罪についても調べを進めている。こんなイライラ人間には要注意だ。