すみませんが、懸案の事があるのに、本日も長いものを書けません。12月のうちに予約券を取って置いた歌舞伎を見ていました。
昨日は浅草公会堂で、若手が、中心の公演を昼の部と、夜の部を見て、本日は、国立劇場で、午後四時からの部を見たところです。
副題1、『国立劇場は、危うく建て直しをされる処だったそうだ。よかった。それが、無くなって』
副題2、『カンパニーと言う言葉は、アメリカで、初めて聞いたのだったが、日本の富裕層が、子供に、アメリカで、成功することを望んだ時代があったのだった』
副題3、『何か、疑問が起きると、とことんに、知りたくなる私だった』
副題4、『18世勘三郎(=勘九郎と言った方が、判り易いだろう)が、平成中村座と言うのを作ったのも、カンパニーの一種であって、最新の分派だと、思う』
副題5、『猿之助(現・猿翁)も、他の人に我慢ができなかったのだろう』
副題6、『社会の変動に連動したのが、前進座だけれど、子孫が、減っているので、衰退して行っているみたいだ・・・・・組織が小さい事が災いをし始めている』
副題7、『大松竹にも、鎌倉エージェントの影が忍び寄ってきているが?・・・・・【歌舞伎検定】のトイレって、禁煙ですって。きっと伊藤玄二郎と、山内静雄さんが関与していますよ』
副題8、『松竹って、大会社なのですね。対・東映でも、勝っているでしょうし、吉本にも無論、勝っているでしょう。日活や大映って、消滅をしてしまいました。東宝が、どうだろう?』
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副題1、『国立劇場は、危うく建て直しをされる処だったそうだ。よかった。それが、無くなって』
ところで、私は、2015年の12月に初めて、染五郎が主体となっている、カンパニーで四谷怪談を見たのが、国立劇場の初見参でしたが、国立劇場は、ちょっと、お客層が、落ち着いていて、インテリ風であると、見えました。歌舞伎座は、おしゃれして、『富裕層であります』と言う事を見せたがる様なお客が多いです。で、けばけばしさがありますが、国立劇場は落ち着いています。ただし、国立劇場にも富裕層はいますよ。ところで、私は富裕層だから歌舞伎を見に行くわけではなくて、
小さいころに見ていたのが、突然に、復活したのでした。外人と一緒に一幕みで、【蛇柳】をと言う舞踊を見たのが、きっかけです。外人が『面白かった』と言ってくれたので、突然に、文化としての歌舞伎を、見直したのでした。
先月、来場している未知の、お客さんから聞いたのですが、『今度の、東京五輪を目指して、国立劇場も、危うくに建て替えとなる処だった』そうです。それは、中止になったそうですが、よかった。あまりにも税金の無駄遣いが続いているので、本当に、どうなるのだろうと、おもっております。
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副題2、『カンパニーと言う言葉は、アメリカで、初めて聞いたのだったが、日本の富裕層が、子供に、アメリカで、成功することを望んだ時代があったのだった』
私が1999年、アメリカに初めて渡った時に、最初に知り合った日本人は、ダンスとか、ジャズを専門とする人達でした。ただし、その手の虚業だけで、アメリカで生きていくのは、厳しい事なので、副業も持っている人達でした。たまたま、アパートを借りる件で、知り合ったのですが、のちに知り合うこととなった、絵描きとか版画家と比較をすると、親が、甘いというか富裕らしくて、マンハッタン島の中に、マンションなどをすでに買って、安定した生活をしている人が多かったですよ。
米倉涼子が、アメリカブロードウェイで、ミュージカル【シカゴ】で、主演をする事に挑戦する番組を見たことがありますが、ああいう形ではなくて、現地で、実力で、伸び上がろうと、思っている日本人たちです。
その日本人から、アメリカのミュージカルと化、演劇のシステムを教わりました。それは、カンパニーと言って、【シカゴ】なら、シカゴを、演じる人たちが、グループを作って、全米を回るのだそうです。そして、ブロードウェイは、最後に、来る場所だそうですね。
それは、日本でいうと、劇団と言うのにあたるのかな? 劇団・新派、劇団・民芸、劇団・文学座、とうとうから始まって、今は、非常に数が多い劇団があります。
で、歌舞伎ですが、あまり、外部には、それが、判りません。だが、あるのですね。前進座とか、猿之助のスーパー歌舞伎とか? しかし、そこまで、特徴が大きくなくても、一般の歌舞伎公演をやっているみたいに見える、俳優陣にも、グループは、あるみたいですね。劇団と言うか、カンパニーはあるみたいなのです。
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副題3、『何か、疑問が起きると、とことんに、知りたくなる私だった』
歌舞伎界に、カンパニーがあるとして、それが、一番はっきりとしたのが、この2016年い正月だと、私は考えております。
誰かが、言っていたのですが、この一月の歌舞伎公演と言うのは、全国を合わせると、5つの劇場+BUNKAMURAなのだそうです。そのうち、新橋演舞場と、国立劇場は、一日に、一種類(ただし、脚本は、数種類あるのですが)の演目を公演するのですが、それ以外の劇場は、昼の部と、夜の部が、それぞれ、違う演目を演じるので、東京だけで、東京だけで、切符は7種類買わないといけないのでした。しかし、歌舞伎座で、すでに、他の劇場を見た人から評判を聞いたり、自分のお財布と時間の関係で、5つの公演だけを、買って、すでに、見たところです。千穐楽と言うのが、たいていは26日なので、後4日、鬼神のごとき、エネルギーを注げば、大阪以外は、全部見られるのですが、すでに、相当に疲れたので、これ以上は、今月は見ないつもりです。
しかし、大体において、カンパニーの概念が相当に分かってきたところです。
一番、筆頭に挙げられるのが、【菊五郎劇団】でしょう。それは、【演劇界】等の雑誌を通じて、知っていました。始祖に祭り上げられている、6代目菊五郎と言う人が、非常に優れていて、かつ、その長男の九朗右衛門が、おとなしい紳士だったと言う事もあったのでしょう。その人と血が繋がっていないが、菊之助が、現在の主役ですね。
子ぎつねライザ(礼三)を、国立劇場で演じています。母君の【藤純子】さんが、ロビーに居ましたよ。それが、見られたのは、遅れて行ったからでした。は、は、は。
昨日もちょっと遅れて行ったので、隼人君のママを見ました。きれいです。は、は、は。
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副題4、『18世勘三郎(=勘九郎と言った方が、判り易いだろう)が、平成中村座と言うのを作ったのも、カンパニーの一種であって、最新の分派だと、思う』
分派活動と言うのは、どうしても仕方が無い事なのです。エネルギーが満帆であって、アイデアがある人物が、中興の祖として、生まれてくると、その人には、上の言う事を聞いて仕事をするのに、我慢ができなくなる時があるのですね。
で、中村勘三郎とは、17世も、18世も、非常に上手な人達で、しかも、長らく勘九郎名で、活躍してきた18世の勘九郎は、テレビとか、その他、各種のメディアでも、活発に活動をした人で、平成中村座と言うのを起こしました。そして、ニューヨーク公演などをして、大活躍だったのですが、急逝しましたね。
勘太郎(勘九郎を襲名した)、七之助の兄弟が、すでに、しっかりしているので、そのまま、カンパニーの形をとっていくのか、それとも、一本釣りと言うか、客演と言う形で、他のカンパニーに吸収をされていくのか?
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副題5、『猿之助(現・猿翁)も、他の人に我慢ができなかったのだろう』
18世勘三郎が、一種のカンパニーを作った以前に、独立をしたのが、猿之助でしょう。猿之助って、非常に頭がいいのです。きっとそうですね。だから、抜群のアイデを注いで、スーパー歌舞伎と言うものを創設しました。
私ね。画家仲間で、大変にお金持ちの方が居て、その方が、切符を買ってくださって誘われたので、新橋演舞場で、猿翁が、現役だった時代の、スーパー歌舞伎を、一回だけですが、見ました。だけど、私はだめですね。それは、・・・・・西洋音楽が出てくるからです。それは、私には向きませんでした。ただし、現在の歌舞伎の脚本は、古すぎるのもあるので、猿翁が、トライしたことは、重要な事だったと、思います。
猿翁は、その名跡をついだ、亀次郎も、頭がいいし、実子の香川照之も頭がいいので、猿翁自体も、非常に頭がいいのでしょう。だから、現状に我慢がならなかったというところでしょう。
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副題6、『社会の変動に連動したのが、前進座だけれど、子孫が、減っているので、衰退して行っているみたいだ・・・・・組織が小さい事が災いをし始めている』
戦後すぐに、歌舞伎界から、独立したのが、前進座です。社会変動と連立をしています。しかし、社会党のヴァリエーションである社民党が、衰退して行っているのと、似ていて、前進座は、衰退して行っています。
前進座が、発足をしたのは、名門の子弟が、優先的にいい役をもらうと言う事への反発だったと、思います。親が名優であれば、その息子は、ぼんくらでも、いい役が付くと言う事への反発だったでしょう。
しかし、独立してしまったので、カンパニーが別になって、一本釣りの対象ともならないので、歌舞伎座へは、ほとんどの場合、出られないとなると、どうしても、弟子として、入門をしてくる青年が、数が少なくなってくるのですね。組織自体が、小さい事がネックになってきています。
その上、国立劇場ができたでしょう。ここで、弟子養成をしています。そちらへ、歌舞伎が好きで、かつ、名門の家の子ではない少年とか、青年が、入所する様になって、前進座の存立の意味が、薄れてきました。前進座には罪も、失敗も、ないけれど、縮小し、衰退していくのは、仕方が無い事なのでしょう。
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副題7、『大松竹にも、鎌倉エージェントの影が忍び寄ってきているが?・・・・・【歌舞伎検定】ですって。きっと伊藤玄二郎と、山内静雄さんが関与していますよ』
先週までは、そのチラシには、気が付かなかったのですが、本日、2016年1月22日に、国立劇場で、意外なチラシをもらいました。それは、スマホ(i-phone)か、i-pad で、ダウンロードできる、アプリが、新しくできて、それは、歌舞伎検定と言うものだそうです。
しかし、受験料は要らないし、商品も今のところ、壁紙程度らしいので、まだ、罪が無いのですが、このアイデアって、この私のブログから出て居ますよ。きっと。
それは、どうしてそう言えるかと言うと、【蛇柳】を外人と一緒に見たと言って、ブログに書いてから、急に、歌舞伎座4階のトイレに、禁煙シールが貼られる様になったからです。無粋な事極まりないです。
この禁煙運動とは、鎌倉エージェントが、必死になって、起こした、運動で、前田家とか、安野家を助ける為に、これがいいと、考えて、実行が始まった運動です。神奈川県、特に鎌倉市が発祥の、運動です。禁煙ファッショと言われています。
無粋極まりないというのは、歌舞伎を見る様な人が、どうして、トイレ内で、タバコを吸いますか? 喫煙室もあるのだから、絶対に吸わないでしょうに、まるで、人を小ばかんしたセッティングです。そんな風な、禁煙シールが貼ってあるのです。
で、私は、7月まで、一幕みで、見ていたのですが、切符の買い方が、ひどくつらいので、結局は前売り券を買うこととなりました。だけど、前売り券を買うと、2016年に、1月14日に、歌舞伎の前売り券を持っている当日に、あのスキーバス事故を含む、いろいろな事件が起こされた様に、鬼の居ぬ間の洗濯を狙われてしまうので、前売り券を買わなかったのですが、反対に一幕みの、切符を手に入れるのは、それなりのマイナスポイントもあるのです。
切符を買うだけで、2時間ぐらいの、時間のロスができるのです。その間に、銀座の画廊巡りをしておけばいいのですが、鬼の居ぬ間の洗濯も、後で、気がつけば、それ相応に、分析ができることだから、一日遅れで、ブログに書くことができるしと、考えて、前売り券を買う様になったのです。
するとですね。三階と、二階のトイレにも、前には、貼っていなかった、禁煙シールが貼ってある様になったのです。一階のトイレは、使ったことが無いので、まだ、確認をしておりませんが、無粋な事、極まりないです。こちらが、誰の勧めに拠るのかは知りませんが、しかし、これが、あったからこそ、上にあげた検定の方は、伊藤玄二郎と、山内静雄氏が関与していると、私は見始めています。
まあ、『今のところ、検定の方は、有料ではないので、誰かが儲けるわけでもないから、罪はない』と、そういうレベルですけれどね。しかし、【鎌倉検定】の方は、大いに忌まわしいところがあるでしょう。こういうことは、すでに書いていますけれど・・・・・リンク先を見つけるのが、また、ややっこしいので、仕方がなくて、簡単に、しておいて先へ進みます。
ただ、山内静雄さんについては、少々説明を書きましょう。華族出身の小説家・里見の子息で、松竹で、小津安二郎+原節子の映画のプロデュースをした人であり、伊藤玄二郎とは、非常に親しいと、私が考えている人物です。現役は、引退をしている人ですが、しかし、何かをおっしゃれば、大松竹が、「ハ、ハーっ」と言って、平身低頭をする相手だと、思いますよ。
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副題8、『松竹って、大会社なのですね。対・東映でも、勝っているでしょうし、吉本にも無論、勝っているでしょう。日活や大映って、消滅をしてしまいました。東宝が、どうだろう?』
歌舞伎座の西側にも(外堀か、運河か?)があり、東側にも川があったらしいのですが、両方とも高速道路になっています。そして、その東側、萬年橋あたりで、周りを見回すと、松竹が大会社であることが、肝に銘じられてきます。
大船撮影所を売ることで、東劇ビルが、建てられて、かつ、松竹本社もできたのでしょうか? 私は松竹と言う会社には、注目をしたことが無かったので、何も知りませんが、タワービルが二本、にょきっと天空を目指して立っていて、テナントが、いくつも入っているのでしょうが、松竹が大家さんなのでしょうね。すごい賃貸収入が入りますねえ。うーん、参りました。
ここから、先に書きたいことは、無論あるのですが、ここは、筆をわざと折っておきます。
そして、突然ですが、しめとして、こういいたいです。
松也が、主役を果たした、【義経千本桜、川(または、河)連法眼館の段】も、面白かったし、菊之助が、主役を果たした、通し狂言【小春段沖の白波】も、面白かったと、申しあげましょう。
今、二人とも、いわゆるカンパニーのトップを務められる、花形役者です。で、松也の方が、彼本人の実力で、作り上げつつあるカンパニーと言うべきでしょうが、菊之助の方は、伝統のある菊五郎劇団を、率いるという形です。
で、松也の方は、スターダムシステムで、菊五郎劇団にも出演するのかな?
ともかく、二人とも、人間と狐の、二役を務める、そういうお芝居を、現在、やっていました。偶然でしょうが・・・・・面白かったです。両方とも。