この一文は、2018年11月22日10時半現在、3500字です。そこへ、加筆をしていきます。
ゴーン逮捕というニュースが、世の中を席巻していますが、今のところ、私は、観察を続けている処です。
というのもそれが、発表をされたのが、2018年11月19日の月曜日であり、私が一日中外出している時だったからです。しかも、本日、スクープ第一報が朝日新聞だったという報道もあるし、山尾志桜里がさかんに、NHKニュースに出て来るので、
このゴーン逮捕も、山田浩二事件公判と、同じく、鎌倉エージェントが、私に、ブログのテーマの移転を迫って、報道をさせているニュースかもしれないのです。で、本筋には入らず、ただ、この一点だけを述べましょう。
それは、・・・・・フランスって、意外と古いのですよ・・・・・社会の各種の仕組みがです。日本よりも古いのです。・・・・・って、言う事。それは、1998年、三か月滞在して、胸に染む様に判りました。私は滞在中毎日、土日もなく、版画工房に通いますので、相当なことが分かってくるのです。ただ、景色を油絵で描くという様な滞在ではないので。
人種差別の事でも、社会の中の階層の事でも、教育と階級の差別の事でも、そして、何よりも、就職や結婚、などで、機会が、均等か、どうかという面でも、相当に、古いのです。偉い人と、コネがあると、すいすい行きますが、コネがないと、苦労するとかね。
ゴーンって、やったことは中世の王侯貴族のやり方でしょう。彼にとっては、普通の事だったのかもしれません。
これが、悪いという事でもないが、という部分を加筆をします。実は、富裕層があった方が文化は発展をするのです。それで、日本の富裕層がどうなっているかという側面から考えて見ると、フランスみたいに、制度が、ほとんど変わっていない古いタイプの社会の方が、人々は、資産をキープし続けて居て、従って文化も豊かに発展をすると、私は考えています。しかし、これは、ゴーン氏を許そうという提案ではないのですよ、
一方、日本の場合はどうかと、いうと・・・・・
日本は、戦争に負けたために、占領軍内に居た、知日派の将校などが、彼らなりが、志向をしている理想的社会を作ろうとして、富裕層から、財産を没収しました。その1945年の前に、明治維新と言う大改革もあったのですが、それを、まず、振り返ってから、1945年以降を語りましょう。
明治維新において、旧士族階級(今でいう、一部上場企業の社員みたいなもの)が、サラリーをもらえなくなったのです。朝ドラ【まんぷく】のお母さんが、常に、「私は武士の娘です」と言って、娘たちのお婿さんに、大企業に勤務する、サラリーマンと結婚をする様に勧めるのも、その時代に、最も安定した新しい生活の形だったからです。そういう階層は、一定の貧困期を乗り越えると、やがて、最近、1980年代まで続く、日本の中流階級を形成しました。
特に年功序列制度を、維持していた時期までは、安定した、階層を形成していたのです。
彼等は、ともかくの事として、先祖伝来の資産を使って、子供たちの、教育に努めたので、彼等は、やがて、新しい社会での、新しい形での、月給とりになりました。
また、江戸時代から明治に向かって、大改革が起きたわけですが、江戸時代にもトップエリートだった、お殿様とか、公家は華族制度の中に、吸収をされました。そして、辛うじてですが、トップエリートとして、日本の文化の担い手となったのです。
そして、大組織には属さないので、サラリーマン階層とはだいぶ違うが、豪商とか、豪農と言うのもあって、そういう家庭からも、豊かな文化が生まれたのです。伊能忠敬とか、若冲というのは、そういう階層から、生まれたのでした。
しかし、日本では、敗戦によって、富裕層と言うのは消えたのです。闇市で、特別な事をした人々が成金と呼ばれて浮上したのですが、おおむね、多くの人は資産を奪われました。戦争で、爆撃の火災によって、家が燃えたり、一家の大黒柱が、戦死して、、年金はあるものの、給料が、入らない家庭というのもできました。
特に華族制度の、崩壊と、不在地主の土地を小作へ、移譲をさせるという法律が、日本の中から、資産家と言うのを消滅させたのです。その上、パーセンテージが、異様に高い相続税と言うのもできて、日本の富裕層と言うのは、消えて行ったのです。
私は、文化の担い手が、いなくなってしまうという側面で、この件を心配しています。
ところで、ゴーンを許容するわけでもないが、明治維新の、功労者と言うのが、どれほどの、蓄財を果たしたかと、考えると、凄いものがあるのです。それを、歴史書で、知ったわけではないのですよ。京都の、文化を知らせる番組で、知ったのです。
京都の東山に、500坪以上の区画で、別荘地が開発され、そこに、豪商が、別荘を建てていると、言う番組で知ったのですが、山懸有朋など、そこに、三区画を買って、別荘を作っているのです。東京の椿山荘も、確か、旧山形縣有朋邸だったと、記憶しているのですが・・・・・
ゴーンが全世界、四か所に豪華な、マンションを、日産のお金で、手に入れて使っていたと、聞いて、不動産に目がなかった、山縣有朋を思い出したのでした。フランスって、日本より、ありと、あらゆる点で、古いのですよ。だから、明治期の山形有朋に似たセンスで、ゴーンは、蓄財をしたのだろうなあと、思いました。
これは、政治的主張ではなくて、観察の結果を一つ語っていると、言う事に過ぎないのですが・・・・・
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ここで、二日目の加筆を入れます。ゴーンのすさまじい、蓄財は、やはり、劣等感が、生み出したものだと、思いますね。そうなると、ほかの人間(例えば、豊臣秀吉)などとも共通する姿勢だと、なります。彼は、今は、フランス国籍だと、思いますが、アラブ系です。名前も、顔だちもそれを示唆しています。
フランス国籍を取っていて、かつ、フランス生まれだと、仮定しても、私が住んでいた、1998年、まだ、深いところで、人種差別が残っていると感じたのですから、彼は、人種差別で、差別される側の、悲哀とか、苦しみを少年気に感じたはずです。そのコンペンセーション(保障作用)としての、金あさりと、蓄財が、あったと、感がられます。
ここまで、買い他の文章は、あくまでも、観察です。私の考えとか、主張は、入っておりません。ちょっと、疑問があるので、今だ、何もしっかりしたことは、この件では、言わないで、置きたいと、思っております。
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雨宮舜 (本名。川崎千恵子)