新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ITで医療費10兆円削減:急がば回れではないでしょうか?

2010-11-07 15:37:40 | Blogを書く理由

さて、続きましてこちらの記事を紹介します。

 

 「ITで医療費10兆円削減できる」―ソフトバンク孫社長  

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/30680.html

ソフトバンクは11月5日、公開討論会「ITで医療は変わるのか? 孫正義と9人の医療従事者が徹底討論」を開催した。この中で、同社の孫正義社長は「IT投資100億円で年間10兆円の医療費を削減できる」と、独自の医療ITをベースにした医療政策を提案した。  

 

公開討論会は、動画サイト「Ustream」で生中継された。孫社長は、原口一博前総務相が推進した、光回線などの高速通信網を2015年に全世帯に普及する「光の道」構想を支持し、医療は同構想を必要とする重要分野と位置付けている。今回の公開討論会は、その一環。  

 

公開討論会では、米アップル製の多機能型情報端末「iPad」などを活用し、医療情報を電子化して効率的な医療活動を行う識者ら9人の事例を紹介。その上で孫社長は、医療ITについての独自アンケートの結果や、ITを活用して国民の医療満足度を高めた海外の事例などを紹介し、「日本国民は現在の医療に満足していない」と指摘した。  

 

孫社長は今後の医療ITの具体策として、大規模な医療情報管理システム「医療クラウド」を整備し、その情報を医療関係者が簡単に閲覧できるiPadの配布を提案した。IT化に必要な費用については、医療クラウドはマーケティング活用できることを条件に製薬会社が負担し、iPadは100億円を国が投じて無償配布。医療クラウドとiPadの通信に必要な通信費はソフトバンクが負担する案を提示した。  

 

その上で孫社長は、「100億円で10兆円の削減ができるのだから、政治家は国民の声に耳を傾けて決断をすべき」と訴えた。また、医療のIT化に反対しているという一部医療関連団体などについては、反対理由として多いセキュリティー問題に対して「(通信の)プロが管理した方がよっぽど安心で安全」と批判した。

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新しい試みというものは、必ず危ないと思われる面があると思います。というよりは新しい試みに危険がないなら皆やっています。

 

それゆえに「大々的に行う」よりはモデル事業的に少しずつやっていった方がよいのではないかと思います。

 

ソフトバンク(僕の携帯電話はJ-phone→Vodafone→Softbankと続いておりますw)はITの専門事業だと思いますが、ITの専門が他の分野の専門ではないため、必ず穴が出てくると思います

 

穴は大きな穴ではなくて、小さな穴であるからこそ補修しやすいと考えます。

 

100億円で10兆の医療費削減ができるというのは素晴らしい話ですが、まずは小規模な範囲からやってほしいものです。

電子カルテ事業にも参画するのでしょうか?

 

NTTと富士通のカルテを使用した経験がありますが、まだまだ発展させるべきところは多いと思います。

 

光の道は非常に速くて便利そうですが、穴がいっぱいあいていたら・・・情報が漏れまくりで大変になります。その他、逆に思ったよりも使いにくい。守秘義務などに問題が生じる。

プロの通信関係者が、医療情報を漏らした場合は守秘義務違反に問われるのか・・・。法整備も必要でしょうしね。

 

少人数だからこそ問題がなかったものが、少し人数を増やしたら大きな問題が生じることもあると思います。

 

発展しそうな話だからこそ、確実に進めていってほしいように思います。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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急がば回れ…でしょうか。

 

それでは、また。

 

P.S 

ミスタードーナツを買ってきましたw   

久しぶりに食べようと思っていますw

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インフルエンザ:流行ってきてますので、ワクチン接種をお早めに・・・

2010-11-07 15:20:48 | 医療

こんにちは

 

今日は後輩が当直のため、メガネを新調しに行ったり、地上デジタルチューナーを購入したり、ダンベル買ったり、本を買ったり、プロテインを買ったりと必需品を買いあさってきました。

 

僕の生活必需品って・・・プロテインとダンベルなんだな・・・(汗

 

さて、それでは記事を書いていきたいと思います。

まずはこの記事から。

 

秋田・北秋田市の病院でインフルエンザの集団感染 5日までに入院患者6人死亡

フジテレビ系(FNN) 11月6日(土)17時49分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20101106-00000452-fnn-soci

 

秋田・北秋田市の病院で、インフルエンザの集団感染があり、5日までに入院患者6人が亡くなっていることが明らかになった。 11月2日、秋田・北秋田市の民間病院「鷹巣病院」から、職員と入院患者49人がインフルエンザの症状を訴えていると、保健所に届け出があった。

その後、秋田県が調査したところ、この病院で10月31日から11月5日までに、入院患者6人が亡くなっていることが明らかになった。

亡くなったのは、60~90代の男性4人、女性2人で、いずれもインフルエンザウイルスのA香港型に感染していたという。またこの病院では、6日も80代の男性が亡くなっているが、この患者からウイルスは検出されていないという。

 

秋田県の聴き取りに対し、病院側では、「亡くなった6人に対して、10月29日にワクチンを接種した」と話している。

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ワクチン接種とインフルエンザ感染には関係はないでしょうけど(不活化ワクチンだし)、この記事をみて思ったのは2つ。

 

1、患者の発生が思ったよりも早かった

→医学的な話になりますが、抗原を摂取されて皮膚LC(ランゲルハンス細胞)がリンパ節に移動して、樹状細胞(B細胞だから…FDC:濾胞樹状細胞か)がB細胞を活性化して…と行くわけですが、集団発生したタイミングが早かったです。

たぶん活性化したばかり…くらいでしょうからね。

 

2、ある種の血液疾患やPSLで20mg以上の内服と同様の免疫抑制をかけている人は、周りの人が速やかにインフルエンザワクチンをうってください

→移植後半年以内で、免疫抑制剤がまだ切れていない。さらにGVHDとか出ている人はワクチンはうてないです。

細かなことは主治医に確認しましょう。

 

最近外来で、

私は(インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを)予防接種はやってよいのか

と聞かれますが、個々の患者さんの状況が分かれば答えようもありますが、わからない人は何ともいえません。

 

ですので、血液疾患の患者さんなども見てくださっているのではないかと思いますが、主治医の先生に確認してください。

 

あと、インフルエンザワクチンなどは「効果が期待できない」ために強い免疫抑制をかけている人は接種をしないように言っていますが、接種して有害事象が強く出るわけではないので、生ワクチンでなければ接種禁とまでは言われないかもしれません

 

厚労相のインフルエンザワクチンのページ http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/inful_vaccine22.html

ということで、はやってきているようなので皆さん気をつけましょう

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それでは、次に行きます。

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