新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

退職金ってそんなにあるのか?

2010-11-27 18:25:58 | Blogを書く理由

さて、追加します。

勤務医の退職金が話題に上っていますが、退職金ってそんなにないでしょう…と思うのは僕だけでしょうか?

たぶん、一つの病院に長く働いている人でない限り、大した退職金や年金とかは出ないと思うけどなぁ

 

【中医協】勤務医と開業医の収入分析、医療実調で退職引当金も集計へ―小委
勤務医と開業医の所得実態の把握へ、退職引当金のデータを集計する方針が示された中医協の調査実施小委(11月26日、厚労省)
 中央社会保険医療協議会(中医協)の調査実施小委員会(会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)は11月26日、来年度の医療経済実態調査について検討に入った。勤務医と開業医の所得の実態を正確に反映するため、厚生労働省側は、病院会計で計上される退職給付引当金について新たにデータを集計する考えを示した。

 昨年度の前回調査によると、開業医と勤務医の平均給与には1.7倍の差があったが、診療側委員が「実感と乖離している」と反発。「個人開業医の平均給与として示された収支差額には、退職金相当額の積み立て費用なども含まれる」と指摘していた。
 政府の行政刷新会議が昨年11月に行った事業仕分け第1弾では、開業医と勤務医を平準化するなど、診療報酬の配分見直しと判定されたが、一方で、開業医と勤務医の平均年収の実態は、退職金の状況を踏まえて把握すべきだという意見も出されていた。

 こうした経緯を踏まえ、厚労省側は小委で「調査票の上で、どんな工夫ができるか、専門家と相談し、検討する余地がある」とした。
 
 このほか、今後の論点として厚労省側は、▽回答率を改善する手法▽年間(決算)データを2年分に拡充するか▽定点調査を実施するか▽サンプルの抽出数と抽出方法▽最頻値や標準偏差、地域特性の見える集計方法―を提示した。
 2年分のデータを把握することについて、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)は「診療報酬改定の影響を見るのであれば(改定年度を)挟んで2年というのが、フェアで客観性も高い」と、必要性を強調した。

■「複数年の調査が大事」―日病協
 一方、日本病院団体協議会は同日、代表者会議を開き、同協議会副議長で中医協委員の西澤寛俊・全日本病院協会長が、医療実調の検討が始まったことを報告。会議終了後の記者会見で、西澤氏は「ある時期でなく通年の調査、しかも複数年の調査が大事だということで、(代表者会議の)皆さん同様の考え方を持っていた」と述べた。
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まぁ、お金うんぬんよりも現場としては患者さんの診療に影響が出ない「医師数」「看護師数」が確保されれば…と思っています。
過去の2年間で14日しか休みを取らなかった(取れなかった)人間として、年収 700万~800万前後が高いか低いか(普通の大学病院から比べると高いのでしょうね)ということに関しては「勤務時間、勤務内容としては安いが、年齢などを考えれば低くはない」としか答えようはない。
だからお金のことで不満は僕にはないが、むしろ休むことがまともにできない状態、研修医がいないだけで患者さんに影響が出る状態、一人医師が欠けるだけで診療レベルが下がりかねないギリギリの状態をどうにかしてほしい
収入で文句を言うつもりはないのですが、ほとんど全く休まないで勤務をする。家にいても電話がかかってくるだろうと思いながら、家で過ごす。電話がかかってきたらすぐに対応をしなくてはならない。自分が体調を崩してしまった場合に、医療従事者も患者さんも困るだろうと思うと、体調を崩せない(最近よく体調が悪化しますが)。
そう言った状況の方をどうにかしてほしい。
僕はそう思っています。
ベータ版で結構慣れてきました。
今後はこれでやってみようかと思います。
明日は当直だ。さぁ、頑張るぞ・・・・
研修医の先生の慣らし運転期間中なので、患者さんはできるだけ来ないで欲しいなぁ。
病棟対応をしながらの当直は結構大変なので・・・。
本当は病棟でちょっとしたことをチェックする…のが当直なんでしょうけど、僕の場合は日常診療と同じようなことをしながら、救急外来を一人でこなすことになるはず・・・
まぁ、いいですけどね。
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救急搬送:確かに軽症の人が多いのだけど・・・

2010-11-27 17:57:17 | 医療

先日も当直でしたが、明日も当直です

当直中に救急車で搬送されてくる人、確かに軽症の方が多いのは確かです
軽症でも本人は動けなくなっているようなものもありますので、すべての軽症が駄目だというつもりはないのですが・・・本当にタクシー代わりに救急車を呼んで救急外来とかでもめていく患者さんもいます


僕はどういうわけか、や○ざだから気をつけて、何かあったらすぐに警備の人を・・・と言われて対応した患者さん(×2)にも、普通に診療ができましたが・・・。

ただ、本当に救急車が必要かどうかは判断が難しいところですよね。救急隊としては呼ばれた以上、どこかの病院まで搬送しないといけないですしね。

昨年の救急搬送時間、過去最長の36.1分―消防白書
医療介護CBニュース 11月26日(金)19時52分配信


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000007-cbn-soci



 総務省消防庁は11月26日、2010年版消防白書を公表した。それによると、119番通報から病院収容までの時間は昨年、平均36.1分で過去最長を更新した。全体の約半数は軽症患者だった。

 病院収容までの時間は、前年の35.0分から1.1分延びた。最も多いのは「30分以上60分未満」で全体の50.6%。次いで「20分以上30分未満」(32.7%)、「10分以上20分未満」(8.5%)となった。
 通報から救急車の現場到着までの時間も、平均7.9分(前年7.7分)で過去最長。「5分以上10分未満」が65.2%で最も多く、以下は「10分以上20分未満」(21.0%)、「3分以上5分未満」(10.8%)と続いた。

 全体の救急出動件数は512万5936件で、2万5566件(0.5%)の増。このうち、ヘリコプターの出動件数は3710件(前年3276件)で過去最多となった。救急車は、6.2秒に1回の頻度で出動したことになる。

 救急車で搬送された468万2991人を傷病程度別に見ると、入院加療を必要としない軽症者が50.7%を占めた。死亡は1.5%、重症は9.9%、中等症が37.8%だった
 年齢区分別では、高齢者が49.3%で最も多く、以下は成人(40.9%)、乳幼児(5.2%)、少年(4.3%)、新生児(0.3%)と続いた。

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本当に患者さんとしては「不安」「強い症状」があったりして搬送されてくる方がいるので、一概には軽症は全部だめ…と言えないのですが。

例えば先日救急搬送されてきた患者さんは、診断としては軽症といってよい「頭位性めまい」なんですけど・・・・

回転性めまいでずっと吐いていて、本人は起き上がれないし、家族が「救急車を呼ぼう」と考える気持ちは理解できます。

逆にそう言った患者さん達の中に、小脳出血とか重症の患者さんがいるので何とも言えません。

しかし、本当に救急車の中から「ひょい」っと降りてきて…という方もいます。
ここら辺は取り締まりたいところです。

そこまで元気なら救急隊の方で「軽症すぎる」という理由で断れないものかと思ったりしますが・・・難しいですよね。


この「本当に軽症すぎる」という人を受け入れる病院もなかなかないような気がするし、それで時間がとられると「地域の救急車数」は数が決まっていますので、本当に必要な人に迷惑がかかる

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと


・・・明日の当直は何もないことを祈ろう・・・。

それでは、また。

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祝2階級制覇:長谷川、粟生選手おめでとうございます

2010-11-27 17:48:01 | Blogを書く理由
昨日は、これをみるために7時過ぎからテレビに張り付いていました。

長谷川選手のファンなんですけど、勝って良かった~と思いました。

長谷川&粟生の両王者が一夜明け会見デイリースポーツ 11月27日(土)12時17分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101127-00000023-dal-fight


 プロボクシングのダブル世界戦(26日、日本ガイシプラザ)で、ともに2階級制覇を達成したWBC世界フェザー級王者・長谷川穂積(真正)とWBC世界Sフェザー級王者・粟生隆寛(帝拳)が歓喜から一夜明けた27日、名古屋市内のホテルでそろって会見を行った。
 ブルゴス(メキシコ)との決定戦を判定で制し、日本初の飛び級での2階級制覇を成し遂げた長谷川はカットした右目の腫れが目立つものの「ホッとしています。今までで一番勝ちたい試合だったので、勝てて今は力が抜けています」と安どの表情を浮かべた。タイベルト(ドイツ)に判定勝ちした粟生も右頬を少し腫らしており「今まであまりパンチをもらったことがなかったのでこんなに痛いものなんだなと感じました」と笑顔で語った。両王者はしばらく休養を取った後、来春に初防衛戦を予定している。

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KOではなかったですけど、目が離せなくなるいい試合だったと思いました。

因みにボクシングファンというよりは長谷川選手ファンです

では、次の記事に行きます

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P.S
gooブログのベータバージョンに慣れるために、いろいろ記事を書いています。
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超人手不足

2010-11-27 16:58:35 | Blogを書く理由
こんにちは

今帰ってきました。
今週は超過…というか、
人手不足のなかでの診療
でした。

うちの大学病院は…本当に研修医に依存しているなぁ…と思う。

研修医がいない週というのが、年に2回発生するのですが・・・まったくの0になってしまい・・・・。

入院診療の現場にいるのが僕と後輩の二人、さらに僕は外来などに行っていないことがある。

二人で交互にお互いの手技、処置のフォローをしながら、処置を勧め、人手がいない中で優先順位をつけて対応し・・・。

「休む暇もない」とぶつぶつ言いながら、頑張っていました。

そして本日から新しい研修医が登場。
彼らにいろいろと話をして、病棟の対応なども終わり…今帰ってきました。


昔、某講演会で・・僕と某大学病院の講師の先生が発表した時に
「人手不足」
で話題になりました。

その時に向こうの病院の人数に比べ、僕らは10人から少ない状況でした
それでも研修医があまりいない…ということではありましたが・・・

もし、研修医がいない状況で診療を続けろと言われたら、恐らく1週間で体がもたなくなり、1か月以内にやめて次の職場に行きますね

これは本当にそう思いました。
しかも、事実上「優先順位」をつけての対応なので、ベストとは言えない。診療能力に制限が出ている

そういうのを感じていると、自分が情けなく感じます。

もう少し人手がいたら・・・

まぁ、「もし・・・」というのはあり得ないので、現実主義者であれば・・今の状況で対応する方法を考えなくてはならないのでしょうけど・・・・。

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それをひしひしと感じた1週間でした。
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