こんばんは
昨日、女子医大の新たな問題から:システム的な問題もあると思いますという記事を書きました。
ちなみに同様のケースが20年くらい前にあったようで、脳外科の術後に普通に抗痙攣薬を処方したところ、TENを発症し亡くなられたというケースです。
このときは患者側の勝訴で「その副作用の結果が重大であれば、発症の可能性が極めて少ない場合でも、もし副作用が生じた時に早期に治療することで重大な結果を未然に防ぐことができるように服薬上の留意点を具体的に指導すべき義務がある」ということらしいです。
そんなことを言ったら、すべての薬剤でTENは起こりえますので話にならないのですが、今回は特に記載されているケースですので言わなかったら、またはカルテ記載がなければどうしようもないケースだと思います。
さて、そのような話になっている医療業界で、僕はどうしても医師数が足りているようには思えません。もちろん、医師以外の医療従事者が説明してもよいのだとは思いますが、なかなかうまくいかないのではないかと思います。
カルテ記載、本当に忙しい診療科の場合、書いている暇がないことはあります。特に急変時や外来など。僕は外来でちょっとした質問にも全て答えていますが(かかりつけ医ではないので、糖尿病の生活指導はそちらでやってもらいたいのですが、できていないらしく・・・とか)、そんなこと書いている暇はほとんどないです。
結果として10分くらい話しているのに(結構細かく、生存曲線をさらっと書いて、今このあたりにいるのでだいぶ再発率は下がってきていますよね・・・とか)、カルテ記載は20秒くらい。
O:検査所見+頚部、鎖骨上、腋窩リンパ節触知せず
A:ML table、糖尿病の生活指導も併せて行った
P:
くらいしか書けない(患者さんと話をしているほうが長いので、カルテ記載に時間が取れない)
だから、長く話した患者さんの場合
時間だけ先に記入(14:00~14:40)
外来終了後に話した内容を記載する・・・
これを繰り返していると、外来ブースから出てくるのが18時とかになってしまう。
まぁ、患者さんの満足度は高いという噂(後輩たちからの)ですが、患者さんの満足度とかではなくて「医師として満足できる診療」を行おうとするとこういう時間になってしまう。
どう考えても時間が足りないし、人も足りない。
他の方が同じレベルを短時間にやっているのであれば、僕の能力が低いだけなのですが、どう見てもそうは思えないし・・・。やはり医師数が今のご時世にはあっていないと思うし、患者さんと医療従事者がラポールを形成しながら、治療方針を決めていくのであれば時間は絶対足りていない
そう僕は思っています。
どのレベルの医療を求めているかということになるのですが、医療従事者と患者さんがきちんと話をしながら作っていくためには、医師数は絶対不足していると思いますし、時間が有限である以上、時間も不足していると思います。
同じことばかり繰り返し書いていますね(笑
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。