新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

時間外労働の上限:それをやると医師数が足りない→集約化などの対策は必要

2018-09-09 19:42:08 | Weblog

こんにちは

 

北海道の地震、色々と心配ですね。多くの人が亡くなられていますし、計画停電の話も出ております。実家からは昨日電気が通ったと連絡がありましたが、まだまだ混乱が続くだろうなと。ちょっと収入減のため、以前は月に3万くらいは仕送りしていたのですが、今は様子を見ております。今回の地震もありましたので、停電でダメになった食材の分だけでも仕送りしなくてはダメかしらと思っております(以前、フリーザーを送ったのですが、その中にある食材がダメになっただろうなと)。

 

今日は久しぶりに床屋に行く時間があり、行ってきました。7月中旬に床屋に行きましたが、8月下旬から9月上旬は少し忙しかったので、床屋に行く暇はなく髪が伸びてしまい・・・。

 

今はさっぱりしております。

 

さて、最近話題の時間外労働などに関してですが、なかなか厳しいですよね。ご家族の都合に合わせて説明などをすると、どうしても夜遅くになったりします。他にも18時にくると行っていた家族がなかなか来なくて、19時半に来るとかもありますし・・・(この場合、待っているしかないので・・・)

 

そんな時間外労働の上限、云々の話がメディウォッチに出ておりました。

 

「時間外労働の上限」の超過は、応召義務を免れる「正当な理由」になるのか―医師働き方改革検討会(2)

https://www.medwatch.jp/?p=22353

 メディ・ウォッチでもお伝えしているとおり、医師の働き方改革に向けては、(1)タスクシフトや患者の受診の仕方など「今後目指していくべき医療提供の姿」(2)応召義務など「医療の特殊性」(3)宿日直の取扱いや時間外労働の上限など「制度」—という3分野の議論を併行的・総合的に進めていくことになっています。

 9月3日に開催された「医師の働き方改革に関する検討会」(以下、検討会)では、(1)のタスクシフトや、(2)の応召義務について、関係学会や有識者を招き、構成員との意見交換も行われました。

(中略)

ところでタスクシフトに向けてハードルの1つとして「患者の意識」があげられます。例えば、医師からの説明1つをとっても「主治医自ら説明してほしい。しかし、私(患者の家族)は仕事があるので、夜の9時に説明の時間をとってほしい」などと要望するケースは、そう珍しくはありません。これを「主治医以外の、チームに所属する医師等の説明でよい」(これも重要なタスクシフトの1つ)と患者が意識を変えることが重要となるのです。厚労省は、「患者の医療のかかり方」に関する懇談会を近く設置する予定を明らかにしています

 


すでに記事の中にもあるのですが、集約化に関しては僕もずっとかき続けております。今の病院数を維持しながら勤務時間などをやりくりするのは事実上不可能だと思います。

 

常勤医が少ない病院は時間外の拘束時間が長くなりますし、On callにしたところで拘束時間には変わりないですし・・。

 

たぶん、病院ごとの役割分担を明確化して、集約化して行くしかないと思います。

 

集約化のためには「病院までの時間的距離の短縮」と「患者さんの意識」の2つの改革が必要になると思います。

今まで近くに病院があって便利だったのに、なくなって不便になった・・・という話では話が進んでいかないと思います。

 

また、この記事の本文には「医師以外の医療従事者でもできることを移管していく」という話が書かれていますが、ナースプラクティショナーのような制度を構築していかないといけないのでしょうね。

 

ちなみにナースプラクティショナーの制度はまだできてないと思いますが、やっている病院があるのでしょうか?先日受診された患者さんが

看護師の診察しかなく処方箋が出てきたので、その病院は信用できないと思ってこっちにきた

と、いっておりました。僕も風邪だと思いましたが・・・(汗

その方にはナースプラクティショナー制度のことを説明しましたが、実際に運用はまだのような・・・?

 

患者さんが言っていただけで、もしかすると女医さんだったのかもしれませんが・・・

 

今後日本の医療制度も変わって行くのだと思います。改革には痛みを伴うと思います。

「それまでと違う」と思う方が多いとは思いますが、より良い医療体制を作りには必要なものかもしれません。

 

まぁ、急な改革は歪みも大きくなるので、やり方は考える必要があるとは思います。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

コメント (4)
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