おはようございます。
12月に入り、少しだけゆっくりと過ごせております。
代診が終了したので、少しだけ時間に余裕ができてきました。
体重の減少傾向に歯止めがかかりそうです(笑
さて、たまにFLT3阻害剤の話を患者さんから聞かれます。新聞でも書いているところがあるみたいですね。切り抜きを持って来られました。FLT3変異がないと話にならないのですが、その辺の記載がなく「白血病の新規治療薬」として強調するので患者さんがすごく期待されているのだろうと思いました。
「画期的な抗がん剤」治療の効果を確認する遺伝子検査を12月から保険収載—厚労省
https://www.medwatch.jp/?p=23769
D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」の「マイクロサテライト不安定性検査」について、「局所進行もしくは転移が認められた、標準的な治療が困難な固形がん」治療において、画期的な抗がん剤「キイトルーダ」の効果があるかどうかの判断に用いることを認める。また、D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】の中に、新たに「FLT3遺伝子検査」を加え、急性期白血病治療において、画期的な抗がん剤「ゾスパタ」の効果があるかどうかの判断に用いることを認める―。
厚生労働省は11月30日に通知「検査料の点数の取扱いについて」を発出し、こういった点を明らかにしました(厚労省のサイトはこちら(通知)とこちら(中医協資料))。12月1日から適用されています。
(中略)
再発等した急性骨髄性白血病にゾスパタの効果があるかを判断
「FLT3遺伝子検査」は、「初回治療後に再発または未寛解の急性骨髄性白血病患者」(急性前骨髄性白血病を除く)に対し、画期的な抗がん剤「ギルテリチニブフマル酸塩」(販売名:ゾスパタ錠40mg)の効果があるか否かを判断する検査です。DNA中のDNA内のFLT3遺伝子における縦列重複(ITD)またはチロシンキナーゼ領域(TKD)のいずれかに変異があれば、本剤の効果が期待されるのです(関連記事はこちら)。
中医協総会では、「FLT3遺伝子検査」をD006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】として保険収載することを了承しました。
本検査は、「再発または難治性の急性骨髄性白血病」(急性前骨髄性白血病を除く)の骨髄液・末梢血を検体として、PCR法およびキャピラリー電気泳動法によって、抗悪性腫瘍剤(ゾスパタ)治療選択を目的として、FLT3遺伝子の縦列重複(ITD)変異またはチロシンキナーゼ(TKD)変異の評価を行った場合、患者1人について1回に限り、D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】の所定点数の2回分(2100点×2=4200点)を算定できます。
ただし、▼D004-2【悪性腫瘍組織検査】の「1 悪性腫瘍遺伝子検査」▼D006-2【造血器腫瘍遺伝子検査】▼D006-6【免疫関連遺伝子再構成】—のうち、いずれかを「同一月中」に合わせて実施した場合には、主たるもののみ算定することになります。
ということで、FLT3遺伝子変異がある患者さんに対して有効な薬ですので、全ての患者さんに有効なわけではないです。予後不良遺伝子異常ではありますが、慢性骨髄性白血病などと違い、この遺伝子以外にも複数の遺伝子異常が関わるので、これ単独で白血病を治療できるほどの劇的な効果はないです。
この記事を見てふと思い出しましたので、書きました。
これを読みながらふと思ったのが、ギルテリチニブを使う前提で・・・ということは初発の急性骨髄性白血病で測定したら、保険を切られるのかしら?
この書き方だったら切ることもできそうだけど・・・。
そんなことを思いました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。