新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

保健所長兼務増加:需要と供給のバランスを考えたら、もう少し待遇改善したら?

2017-12-29 10:10:00 | 医療

少しインターネットを見ていたら気になる記事があったので、予約投稿しております。

 

読売新聞のヨミドクターからです。

 

保健所研修も研修医時代にしましたが、色々大変な勤務だと思います(確かやり手がいなくて、所長さんは京都から単身赴任みたいな形で東北に来ていたような)。ただ、臨床医としてのやりがいは少ないし、勤務したいという医師はそれほど多くないのではないかと思うのです。

 

かけもち保健所長、あわや重大ミス経験も…災害や食中毒でも大丈夫?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00050038-yomidr-soci

12/25(月) 16:20配信

 

 

 全国の約50の保健所で、所長が兼務状態になっていることが明らかになった。住民の健康管理に加え、集団食中毒の対策や災害時の感染症予防など近年、その役割の重要性がこれまで以上に高まる保健所だが、所長のなり手不足を解消する見通しは立っていない。兼務所長の負担は大きく、緊急時の対応を懸念する声も上がっている。

■週の半分以上

 「広域的に有事が発生した場合、果たして対応できるのか」。茨城県内で2013年から常総、つくば両保健所を、今春からは筑西保健所も兼務する本多めぐみ所長(58)は危惧する。

 常総保健所の管内では15年9月、鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な浸水被害が起きた。保健所の建物も浸水し、職員はつくば保健所に設置された仮事務所を拠点に活動。本多所長は“司令塔”として、避難所の被災者の健康管理支援や、関係機関との連絡調整に奔走する日々が続いた。

 現在も、週の半分以上は1日で2か所の保健所を駆け回る。職員との打ち合わせに十分な時間が取れず、重要な会議の日程が重複することもあるといい、「一人の能力には限界があり、所長の兼務状態は一刻も早く解消すべきだ」と訴える。

(以下略)


僕は保健所長を希望していませんが、この記事を読んで普通に思ったのは「需給バランスが崩れているなら、まずは待遇を改善したら」と思いました。

 

僕はずいぶん昔ですが、埼玉某保健所の保健所長さんと飲みに行ったことがあります。色々と大変だと思いましたし、僕は興味の対象が少し違うのもあり、「僕にはできない仕事だ」と思いました。

 

好きな方は好きかもしれませんが・・・(僕は気持ちが臨床医なので)

 

おそらくですが一般の医師よりも給与面などの待遇は良くないのではないかと思います。ことがあれば土日も返上しなくてはならないでしょうから。

 

それであれば、現在の給与で人が来ないならば給与待遇を改善させる。可能であれば、一定レベルの「職務」を部下のどなたかに肩代わりさせるなど、色々対応できることをするべきでしょう。

 

この記事を見ながら少し思いましたので、紹介いたしました。保健所長さんの大変な仕事(臨床医とは違いますが)が少しでも改善されることを祈念しております。

 

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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それでは、また。

 
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