続きです。
2回目のショック。
1回目、アップしようとしてデータが消えた。2回目、間違って書いていたほうのウィンドウを閉じたw (因みに3回目も失敗しましたが、コピペできましたw)
もう本当に泣くぞw
三度目の正直で書きます。流石に疲れましたw
え~と、続きで、これで医師一人当たりの守備範囲を求めてみます
所在地 面積 域内人口 仮の医師数 守備範囲
石狩 3,539.86km² 231万0001人 4950名 0.71
空知 6,558.22km² 36万5563人 782名 8.39
後志 4,305.82km² 25万0065人 536名 8.03
渡島 3,936.32km² 44万9371人 964名 4.08
檜山 2,629.88km² 4万6999人 100名 26.29
胆振 3,698.00km² 42万6627人 913名 4.05
日高 4,811.96km² 8万1403人 171名 28.1
上川 9,852.17km² 53万5456人 1146名 8.60
留萌 4,019.91km² 6万1488人 130名 30.9
宗谷 4,050.76km² 7万5665人 161名 25.1
網走 10,690.55km² 32万4719人 686名 15.6
十勝 10,831.24km² 35万4147人 759名 14.3
釧路 5,997.38km² 26万1883人 561名 10.7
根室 8,534.13km² 8万4035人 180名 47.4
と、なります。
医師数はこの通りには、もちろんなっておりませんが・・・この通りだったとしても多いところでは1人の医師が50km四方のエリアを担当している事になります。
もちろん、北海道は広大な森林、広原、山々があり、一概には守備範囲とは言えませんが・・・似たり寄ったりでしょう。 更に、次の資料によると更に守備範囲は広がりそうです
この資料によれば札幌は6089名の医師がおり、上記の計算よりも多い。また、最も2次医療圏で医師数が多いのは上川中部(旭川)で、299名/10万人。 これを考慮すると、更に地方の医師数は少なくなる。
また、都市部に11000人、町村部に1100名の医師がいるとなっており、ここから更に集約化するのは厳しそうである。エリアがすかすかになり、対応が不可能になると思う。
さて、では埼玉はどうだろうか。 埼玉県は人口708万人、面積3,797.25km²、人口密度1,864.02人/km²の地域であり、医師数は人口10万当り134.2名。そうすると医師数は9500名となる
面積は北海道の支庁よりも小さいか同じくらいなので、このまま比較してみる。
所在地 面積 域内人口 医師数 守備範囲
埼玉県 3,797.25km² 708万人 9500 0.399(0.4)
となる。 人口当り医師数は最も少ない埼玉県。当然ながら医療崩壊の危機にあるが、医師一人辺りが担当しているエリアは小さい。400m四方だ。
札幌は実際は6089名だから、これを元に計算しても0.58となり、600m四方となる。 そう、実際に札幌も医師数は足りていない。僕が持っている情報では医師の募集は札幌市内はまだまだ「良い条件」を掲げて遣り合っているようだし(うわさ・・・でしかないですけど。現場の先生方が言う うわさw)。
足りるわけがない。 人口当りの医師数として十分かもしれないのは上川中部くらいだろう・・・。
こうやって見てみると・・・人口当りの医師数が少ない埼玉も、守備エリアが大きすぎる北海道も共に厳しい医療状況になりそうである。
札幌市にも余裕がない以上、派遣するというのは難しいし、かといって中小病院の集約化をこれ以上進めると大穴が開きまくって、とんでもない事になるかもしれない。
確かに奈良県のようにヘリ後送に頼ることもできるかもしれない。しかし、冬場は特に難しくなるだろう。冬道の道路後送も難しい。 吹雪のときにヘリを飛ばす事は更に難しい。 それを考えれば、やはり集約化も難しい。
しかし、今の状態では医師の過労によって地域医療を皮切りに札幌地区も壊滅してしまうかもしれない
では、どうするべきなのだろうか?
行政や医療従事者、そういったところだけではどうしようもなくなってしまったという事だと思う。
一言で言えば行政の失政だと思う。僕の学生時代、J大学の学生やT大の学生などと医療に関して話をしていたときに、僕らの中では危ないという話は上がっていた。それを認識していない国がおかしい。
しかし、過去をいっても仕方がない。今からどうするかである。
医者を増やし、医療費を上げる方向に持っていくのは最低限の事で、これはすぐに決定されなかったら・・・医療が原因で国が滅ぶ(医療崩壊国亡論w)と思う。 医療が壊れて、経済も・・・将来的には税収も、この国に入ってくる人もいなくなり日本は滅ぶのでしょう。
さて、ここで「柏原病院の小児科を守る会」のスローガン(Dr.I先生のBloghttp://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-312.html参照) 「コンビニ受診を控えよう」 「かかりつけ医を持とう」 「お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう」 を、広めていくしかないかな・・・・と思う。
国だけではもはや無理な段階に来たのならば、国の失策とはいえそのような議員などを選んだ国民の責任もある。今の医療を守るために国民全体が一丸となって、コンビニ受診を控えるなどの行動をとらなくてはならないと思う。
個人的には「互助会」のようなものを地域ごとに作って、お互い医療などの分野で助け合っていき、そこにアドバイザー(かかりつけ医に近いが、あくまでアドバイザー)の医師に組んでもらう。
アドバイザーの医師の免責を確保しておき、この状況であれば「明日の朝の受診でよい」「これは救急車を呼んだほうがよさそうだ」などという話が出来ていけばよいと思う。
地域ごとに助け合いができるようになり、更にそのメンバーを複数のアドバイザー医師(これも輪番にしないと過労で倒れます)が担当しておけば、何とか地域の第一トリアージは実施可能かもしれません。
その上で医療資源を有効活用し、医師の増加を待つ。
医師の増加に関しては急激な増加は見込めませんが、CBT関係と、国家試験のやり方、イギリスのまねを一部(ポートフォリオ)、研修の仕方の変更などで一時的に医療従事者を増やせるかもしれません。 今のままなら研修医は「お客さん」であり、学生とほぼ変わってません。ならば・・・という考えです。
すなわち大学など医育機関の建て直し(今のままでは、医者を増やす事すらできない)を行う間に、臨床実習生を割り振る(CBTは臨床実習を行うための試験。ならば、どこの病院でも実習してよいはず。一定以上の医育機関であれば)上に実地に参加させる。実地に参加させるだけでは本腰が入らないので、評価をポートフォリオにする。マルチプルチョイスなどその気になれば、3ヶ月で終わるのだからむしろ臨床実習をより効果的にするべきである。
まぁ、詳しい話は僕の心と頭の中にw
複数プランがあるのですが、まぁそれは後日かな・・・・。
流石に3回目なので疲れたのでw
話を戻しますが、今のままでは北海道や埼玉だけではなく、日本の医療崩壊は間違いないと思います。いや、すでに起きてますので。 それを改善するためには国民の「コンビニ受診を止める」「救急車を無駄に使わない」などの啓蒙・意識改革が必要です。
埼玉、北海道はもちろんとして日本全国総柏原化が必要なのではないかと思います。 日本の医療再生までの時間を稼ぎ、将来の医療の発展と国民の意識向上のためにも「日本全国総柏原化」が必要だと思われる皆様、応援をよろしくお願いいたします。
http://blog.with2.net/link.php?602868
なお、この国民の啓蒙に関しては、「マスコミ」の皆さんの言葉の力が必要不可欠です。どうか、皆さんのお力もお借りして、そのような方向に持っていければと思っております。
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さっき地元の自治体病院へチャリでいってきましたが、近隣の医師をかき集め(統合・集約化しました)増設工事中で、相変わらず混んでました。かき集められた地域の人も来るので、今日もまたお医者さん忙しい。。しかしもちろん混んでても「赤字」です。。。
柏原化、賛成です。この国の医療が今より少しでもよくなるように、私も地道に応援したいです。
おはようございます。はじめまして。コメントありがとうございます
日本全国「総柏原」化に賛同いただきまして、ありがとうございます。って、たぶん知っている方は皆がそう思うと信じています。
患者さんが受益者としてだけではなく、医療を作るパートナーとしても参加していただければと思います
今後ともよろしくお願いいたします
また、コメントいただければと存じます
>ひろみさん
おはようございます。コメントありがとうございます
自治体病院に関しても医者も患者も集まってくるから、忙しさはあまり変わらないというのも「そうだろうな~」と思います。
バックアップや当直の回数などは若干良くなるかもしれませんが、一回の当直で急患が来る率はあがるのでしょうね
赤字と黒字の病院の大きな違い、いろいろあるのかもしれませんが・・・僻地医療を支える病院が黒字を達成するために何かをしようと思うと、患者切捨てに繋がるのではないかと思っています
総柏原化・・・というよりは、こういう手段しかないのかな・・・と思っています
また、コメントいただければと存じます
それよりはやはり利益誘導の方が良いかと。
救急車で即2次3次に行った患者には自己負担のペナルティを。(これは、実際に重症であれば免除で)
基本的には輪番の小児科もしくは内科医を受診してトリアージというのが現実的かなー。
もちろん輪番に参加するだけのメリットがしっかり無ければならないので、行政側が大幅な費用を出してあげるか、保険点数上の加点(実施の最低保障3000点+診療の場合100/100加点)とか。
現状(コンビニ受診)を維持するなら、それに見合う予算は絶対に増額する必要があります。受診者教育も大事ですが(それが理想なのは痛いほどわかります)現状ではお金で持って受診抑制を図らないと駄目かなあ…と。
こんばんは、コメントありがとうございます
まず、貴重なご意見をありがとうございます。
互助会というもの、現在すぐに作り出すのは不可能ですが、将来的に・・・そうですね20~30年の先を見据えて動き出す事が必要かな・・と思っております。
このまま核家族化が進むと、何かあったときの助け合いというものができなくなり・・・・どうしても社会保障費なども上昇していく事になるでしょうし・・・。
高齢化社会が急速に進行することに対しての長期視野で何かをしたい様な気がします
現実的な意味では、通りすがりさんのおっしゃるとおりだと思います。
今すぐに何か受診抑制や救急車利用の適正化などを実施するためには、通りすがりさんのおっしゃるとおりだと思います
まぁ、皆さんの意見と違うものを書いているだけなのかもしれませんが、僕は20~30年後を考えるのと、現実より理想を書いているのかもしれません。
今後とも、是非いろいろ教えていただければと存じます