こんばんは
学会から帰ってきました。学会発表は意外と評判がよく、いろいろと質問をいただいたり発表終了後にもコメントをいただいたりしておりました。また、学会長の講演やそのほかいろいろと有意義な発表を聞くことができ、短い時間でしたが楽しむことができました。
唯一、奈良を楽しんだかと言われると楽しめていないのが心残りです。もう少し余裕があればよかったのですが、外来もありましたし。
さて、今日はこちらの記事を紹介します。
「患者がどうなっても...」 脳卒中医の4割超が燃え尽き症候群
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00268591.html
05/14 18:53
脳卒中専門医の4割以上が、「患者がどうなっても構わない」と感じる「燃え尽き症候群」に該当することがわかった。
九州大学などの研究チームの調査によると、脳卒中の専門医の41.1%が、極度の疲労や達成感の低さを感じる「燃え尽き症候群」にあたるという。
さらに、「目の前の患者がどうなっても構わない」。極端な場合は「死んでも構わない」と感じる瞬間もあるという。
国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長は「(燃え尽き症候群になると)患者さんが、どうなってしまってもいいというように、投げやりになってしまう」と語った。
脳卒中専門医の燃え尽き症候群の割合は、会社員や公務員と比べても突出して高いことがわかる。
研究チームは、長時間勤務や勤務時間外の呼び出しが大きく関係していると分析している。
昭和大学江東豊洲病院で、脳卒中などの患者を担当する脳神経外科医・鷲見賢司医師(36)。
この日は、午前8時から勤務していて、そのあとに当直。
すでに14時間以上働いていた。
鷲見医師は「僕たちはシフト勤務ではないので、当直が終わったら、また翌日の日常勤務があって、残業があれば、午後9時、10時という流れです」と語った。
どんなに疲れていても、ミスは許されない。
過酷な環境。
それでも、1人でも多くの患者を救いたい。
鷲見医師は「一例でも多くの患者さんが、ハッピーな結果になってくれるというところに、やりがいを感じる」と語った。
この病院では、医師の負担を軽くするために、1人の患者をチームで担当する、「チーム医療」を推進している。
上條由美副院長は「休みのときは、チームのみんながカバーしてくれて、自分1人で抱えないようにして、なるべくみんなでチームを組んでやるような態勢にしております」と語った。
命を守る医療現場。
患者のためにも、医師のためにも、さらなる環境整備が求められている。
九州大学などの研究チームの調査によると、脳卒中の専門医の41.1%が、極度の疲労や達成感の低さを感じる「燃え尽き症候群」にあたるという。
さらに、「目の前の患者がどうなっても構わない」。極端な場合は「死んでも構わない」と感じる瞬間もあるという。
国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長は「(燃え尽き症候群になると)患者さんが、どうなってしまってもいいというように、投げやりになってしまう」と語った。
脳卒中専門医の燃え尽き症候群の割合は、会社員や公務員と比べても突出して高いことがわかる。
研究チームは、長時間勤務や勤務時間外の呼び出しが大きく関係していると分析している。
昭和大学江東豊洲病院で、脳卒中などの患者を担当する脳神経外科医・鷲見賢司医師(36)。
この日は、午前8時から勤務していて、そのあとに当直。
すでに14時間以上働いていた。
鷲見医師は「僕たちはシフト勤務ではないので、当直が終わったら、また翌日の日常勤務があって、残業があれば、午後9時、10時という流れです」と語った。
どんなに疲れていても、ミスは許されない。
過酷な環境。
それでも、1人でも多くの患者を救いたい。
鷲見医師は「一例でも多くの患者さんが、ハッピーな結果になってくれるというところに、やりがいを感じる」と語った。
この病院では、医師の負担を軽くするために、1人の患者をチームで担当する、「チーム医療」を推進している。
上條由美副院長は「休みのときは、チームのみんながカバーしてくれて、自分1人で抱えないようにして、なるべくみんなでチームを組んでやるような態勢にしております」と語った。
命を守る医療現場。
患者のためにも、医師のためにも、さらなる環境整備が求められている。
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血液内科でこういったことを調べていないかもしれませんが、僕も血液内科医で倒れた先生や燃え尽きた先生は何人か知っています。
うちのように(というか、うちの県は全体的に弱いからなぁ)医師数が少ないと、一人一人の負担が大きくなってしまうのは仕方がないかもしれません。僕が現場復帰したことで医師数が増え、それだけで後輩たちが楽になり、それが患者さんのためにもなっているのであれば何よりだと思います。
急性期を担当する様々な医師たちがギリギリで頑張っているのだと思います。
高齢化社会が進むにつれ、ギリギリで頑張っている医師が燃え尽きていくのではないか・・・と思っております。まぁ、そうなる前に対応していかないといけないのですが、この国は対応できるのかなと思ってます。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。
ずっとひっそりとROMしておりました。小児ALL経過観察@もうすぐ3年5ヶ月の高3娘の母です。
わたしも娘もRHマイナスという希少血液型のため、この学会、サイトで見れる情報をちらりと拝見しました。
先生と近隣かなと思うところに在住でして、県内の小児病棟に入れず都内大学病院に救急搬送で行き、治療しました。経過観察の外来はいつも始発電車のような早朝に行きます。小児血液腫瘍科の先生方のご多忙もよくわかります。この分野の先生は精神的にもタフじゃないと難しいのでしょうが、増えて欲しいなあと思っています。
治療後もはらはらすることが多いですが、高校生になってからは外来頻度も少なくなり普通の高校生活が送れること感謝しております。
医薬の道に進むのかなと思った時期もありましたが、遠からずの理系の受験勉強を頑張る娘の見守りがなかなか大変です。
水曜日に父は病院へ入院しました。
その日に受けた説明ですが(父、母、弟で)リンパの腫れの原因が特定できない。病原菌が原因だと治療ができない。
もし治療に成功しても肺の機能が低下しているため人工呼吸器装着になるかも?しれない。
その後、母親だけに説明されたのは、治療を乗り切れる可能性は25%である。
治療を乗り切れても人工呼吸器装着の可能性は、ほぼ確実である。
治療中に急変する可能性もある。
今日現在までは、点滴(抗生物質?)で肺の症状が治まるか様子をみている。
直接私が話を聞いていないので、型は何なのか?
病気の進行度はどうなのか?
治療しないで、対処療法に切り替えた場合の余命はどうなるのか?
質問したいことがたくさんあります。
また近いうちに説明と相談すると話があったようなので、必ず行って話を聞こうと思っています。
こんばんは、コメントありがとうございます
御嬢さんのALLの治療が無事に終了し、現在も無治療経過観察ということで、本当に良かったと思います。
小児科全般も忙しいと思いますが、どうしても血液疾患は命にかかわる疾患であるため医療従事者も精神的にタフでなくては務まらないと思います。
3年5か月経過したということで再発のリスクは低下してきていると思いますが、5年経過するまで(少なくとも)は油断はどうしてもできませんので、引き続き外来受診を頑張っていただければと存じます。
きっと、この病気の経験は娘さんを大きくされているのだと思うので、病気を乗り越えて自分自身の夢に向かってはばたかれることを祈念しております。
また、コメントいただければと存じます
>みるみるさん
こんばんは、コメントありがとうございます
肺の状態が肺炎なのか、白血病細胞の浸潤なのかがわかりませんが、油断ができない状況ということなのだろうと思います。
僕も状況がわかりませんので、適当なことは書けないのですが、過去に急性リンパ性白血病の患者さんで肺炎を合併されていた患者さんは肺炎の治療を先に行って、治療を安全にできると判断してから抗癌剤は投与しました。治療終了後と言われるとすぐに出てこないのですが、多分初発からは4年近くは立っていると思います。
肺炎の状況で抗癌剤を行えば当然ながら悪化します。しかし、肺炎ではなく(おそらく前医で抗癌剤を行って悪化してないなど、情報があればいろいろ判断できると思いますが)原疾患によるものだとすると油断はできないというのも事実です。
対症療法に切り替えたとして、病状(呼吸状態が悪い)の主原因が白血病であれば内服治療や輸血だけで引っ張るのは難しいです。
一般的に白血病は何もしなければ1か月で命に係わります。それ故、手を加えても積極的な治療を行わなかった場合にどの程度延命できるという根拠はあまりありません(できる人はみんな治療をしているので)。
みるみるさんが気になっていることは主治医の先生にしっかり聞くべきだと思います。ただ、もしかするとお父さんご本人とは別にお話を聞かれた方が良いこともあるかもしれません。
こういう治療は本人のやる気(治ろうという意志)がなければ治療が上手くいくことはないと思っています。
また、コメントいただければと存じます