未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




「アダルトゲーム」をテーマにした会議が開催へ
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20060220/20060220106.html

 米エバーグリーン・イベンツ社が主催する年次会議『セックス・イン・ビデオ・ゲームズ・カンファレンス』は、6月に記念すべき第1回目を迎える予定だ。サンフランシスコで2日間にわたって開かれる同会議では、米国その他各国のビデオゲームに登場する性的要素をめぐり、ゲームデザイン、開発、技術に関して突っ込んだ議論が行なわれる。
 「成人向けのテーマや性的な内容がゲームに占める割合は、非常に大きくなっている。アダルトゲーム市場の景気は、ロケットのように急上昇中だ!」と、この会議の議長で、『国際ゲーム開発者協会』(IGDA)のセックス関連分科会で責任者を務めるブレンダ・ブラスウェイト氏は話す。

「ゲーム」と「セックス」。この2つを結び付け、そこから巨万の富を得る方法についての議論を行うため、世界中から「ビジネスマン」が集まって来るようだ。

 種族保存という、生物にとっての尊い営みさえも、彼らにとっては、金を得るための手段でしかない。他との差別化を図り、一人でも多くの顧客を得ようと、日夜様々な思考を巡らせている人々によって、ゲームはますますマニアックな方向へと、特化されて行く。

オンラインゲームは、いったい何処へ向かっているのだろうか・・・


「今日、提案させて頂くのは、放置プレイ専門のオンラインゲームポータルサイト『置き去りルーム』です。」
「そんなもの、オンラインゲームとして、成立しないだろう。」
「あまり認知されていませんが、放置プレイが成り立つためには、『放置される側』と『する側』という、全く対極の趣味を持った2人の出会いが必要なわけです。このような局面では、オンラインゲームというツールが、強力な力を発揮します。
普通の部屋のセットと、アバター、後は簡単なチャット機能があれば十分です。殆ど動きが無いので、サーバーの負荷が少なく、利用者側の回線も一般的なADSLで充分です。また、放置プレイというのは、極めて精神的なものですので、アバターが裸である必要もありません。各種の規制を、難なくクリアできます。
つまり、『いいこと尽くめ』というわけです。」
「いや、最大の要素が欠落しているよ。そんなもの『誰も面白いとは思わない。』だろうね。」
「実は既にサーバーを立ち上げて、社内でのモニターを開始しています。『思ったより面白い』というのが、平均的なアンケート結果です。本日は、事業部長にも、ご体験頂きたいと思い、ご用意させて頂きました。」
「そんなものに、何時間も付き合ってる暇はないよ。」
「いえ、初心者の場合には、我慢できる限度が20分程度だと言われています。今日は、30分のお時間を頂いておりますので、残りの20分間を、体験して頂きたいと思います。折角ですので、データ取りに強力して頂けますでしょうか?では、我々は、別室で待機しています。」

 ・・・

「そろそろ、20分になるけど、どう?」
「ちょっと見て下さい。心拍数が急激に上がってきました。発汗量も標準値をかなり上回っています!」
「じゃっ、そろそろ、『ご帰宅』させてみようか・・・」
「せ、先輩っ!!」
「なんだよ、素っ頓狂な声出して。」
「心停止ですっ!!」
「おっと、そう来たか。。。この過剰な反応は、とても初心者のものとは思われないな。」
「何ノンキなこと言ってんですかっ。早く蘇生してやらないと、死んじゃいますよっ!!」
「その方が、宣伝になって良かったかもな。」

 ・・・

「申し訳ありません。危なく救急車を呼ぶところでした。」
「呼べよっ!!」
「いえ、ですが、そんなことをしたら
 『オンライン放置プレイで危うく昇天!!』とか、
 『システムテスト中にバーチャル複上死!!』とか、
 『ロケットいらずの急上昇!!』とか、
 『そのとき彼のロケットは既に発射していた!?』とか、
あることないこと、スポーツ紙に書かれちゃいますよ。」
「私が意識不明の間に、そんなことばかり考えてたのか?」
「いえ、まさか。ずっと、事業部長のご安否を気遣っておりました。」
「嘘付け。お前が『その方が宣伝になる。』とか言ってたのを、聞いたんだよ。」
「それって、天井あたりから、我々を見下ろしてた。って、アレですかっ!?」
「いや、音声ログに残っていたのを、聞いたんだよ。」
「・・・そうですか。このシステムをそのまま活用して、『バーチャル臨死体験』として売り出そうかと、思いついたんですけどね。」
「それはムリだね。なぜなら、『お前はクビ』だからさ。」
「・・・実は、とっくに回復されていたんでしょう?効果的にクビを言い渡すために、私を一人で5時間も待たせたんですね?」
「ああ。実は私は、『放置する』方『も』、大好きなんだよ。」

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