未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




SCEのスタッフに問いたい -「あなたはPS3を発売日に買いますか?」

http://news.goo.ne.jp/news/rbb/it/20060510/30738-rbb.html?fr=rk

 プレイステーション3の本体価格が発表されたとき、会場は一瞬の静寂に包まれた。聴衆はみなこの情報をどのように受け止めたらいいか、とまどっているように見えた。少なくともテレビゲームの発表会につきものの、歓声やスタンディングオベーションなどは見られなかった。その後、動揺のさめやらぬままに説明会は終了した。

半年程前、ブルーレイ・ディスクとHD DVDの覇権争いが報じられていた時、ブルーレイ・ディスクの勝利は必然のものに思えていた。

やっとDVDが身近になったばかりで、高々3倍程度の容量向上のためだけに、コレクションを買いなおす必然性を感じない。むしろ、もうちょっと待ってくれと思う気持ちが大きい。

HD DVDの利点に、既存設備を利用できるのでコストが押さえられる。というものがある。だが、その恩恵に預かれるのは、メーカーのみだ。消費者はコンテンツに対して金を払うのであって、ディスク1枚がいくらでできるかには、全く興味がない。

主流がどちらになるのか解らないうちに、専用機を購入する者は余りいない。だが、ディスクの規格に関らず、『PS3』は確実に売れる。

しかし、ここで今日の発表だ。

 もっとも、SCEアメリカのCEOである平井一夫氏は、壇上でPS3を「世界最高のエンターテイメント向けコンピュータ」で、単なるテレビゲーム機ではないと強調した。

確かに、このスペックでこの値段は、妥当なものなのかもしれない。

だが、お気に入りのゲームの新作をプレイしたいために『しようがなく』新しいゲーム機を購入する大半の消費者は、「世界最高のエンターテイメント向けコンピュータ」を必要としていない。「世界最高」を味わうための、フルスペックHDTVを持っていない一般ユーザーには、今のゲーム機の能力で充分であろう。

Wiiにしろ、PS3にしろ、今回の発表の主眼はコントローラだ。

本体のスペック向上だけでは、一般ユーザーへの訴求効果が薄いと、彼らも気付いてるのであろう。だが、新しいコントローラだけ売ってくれればそれで良い。と、思われてしまうのでは、ないのだろうか。

覇権の行方を握る者は、もはやPS3ではなく、青く塗られたWiiの出現にかかっているのかもしれない。


「どうだね?何か思いついたかね?」
「半径3mのドームは、既に家庭用としては、大き過ぎると言われてます。画像の粒度はナノのオーダーになっていますし、映像照度も白昼の屋外光を再現できます。温湿度コンディショナーは、至近距離での爆風を再現できるレベルですし、音響や重力の制御に到っては、これ以上の技術革新はありえないと言われて久しいです。人工皮膜の民生品への転用が認可されてからは、奇抜なコントローラへの需要はなくなってしまいました。正直、『PS13』として、新たなゲーム機を発売することは、不可能なんじゃないでしょうか。」
「ソフトウェアのニーズはどうかね?逆にそちらから、新たなハードウェア開発のヒントが掴めないのかね。」
「深宇宙の惑星で生活し、成人男性の90%以上が3年間の兵役にて異性人との空中戦を実体験している若い世代には、ゲームなど退屈なものでしかないようです。『PS12』ユーザの殆どは、現役を退いた高齢者であり、しかもその大半が、オンラインの2000年代地球環境シミュレータで『遊ぶ』ことが多いようです。」
「特にゲーム的な要素があるわけでもなく、ただ、当時の生活を実直にシミュレートしただけという、あれかね?」
「ええ。子供のころに戻って、そのころの遊びを再体験しているようです。」
「では、現状で満足し切っているわけだね。」
「・・・実は、彼らには大きな不満があり、以前から、渇望されているアイテムが1つだけあるのですが。。。」
「何か技術的に問題でもあるのかね。」
「いえ。技術的な問題は全くありません。ソフトウェアでシミュレートすることも、思い切ってハードウェアで再現してしまうことも可能です。」
「そんなものがあるのなら、なぜ、企画に上がってこないのかね。」
「子供のころに毎日の様に遊んでいた、『ニンテンドーDS』が何故ないのか?と、お怒りのようですよ。」

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