未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




子どもに読ませたいおすすめ絵本ランキング
http://news.goo.ne.jp/news/gooranking/it/20060505/20060505-grnk.html

 子どもに読ませたい絵本として堂々の1位を獲得したのは『ぐりとぐら』。青いぼうし、赤いぼうしのなかよし野ねずみ「ぐり」と「ぐら」が繰り広げる素朴で楽しい作品です。『はらぺこあおむし』、『ノンタンシリーズ』、『エルマーの冒険』、『いやだいやだの絵本』など、ロングセラーの名作たちがランク・インしました。

 いわゆる『名作』揃いだ。半分が60年代、残りのさらに半分が70年代の作品だ。良い作品は長く読まれる。と言う理由も勿論あるだろう。だが正直、ちょっと違和感を覚える。この3・40年の間の絵本業界は、そんなにも不毛であったのか。

そんなはずはないであろう。

 また、子供に読ませる本を、わずか20冊に絞り込む必要もない。この辺の本は、近所の市民図書館に必ずあるはずだ。是非、20冊とも借りて、読んであげよう。

 だが、「バムとケロ」シリーズだけは、是非買ってあげて欲しい。毎回、新しい発見がある。そんな、素適な本だ。そしてその素晴らしさは、子供が勝手に見つけてくれるであろう。

 人に本や映画を薦める場合、ちょっとした躊躇いを覚える。それはその内容により、推薦者の趣味や嗜好がバレてしまうことだ。さらには「こんな本を薦めたら、変に思われないだろうか。」「良いものが解らないと思われないだろうか」。こうした不安を覆い隠すために、無意識のうちに、『名作』との定評を得ている中から、無難な一冊を選んでしまっていないであろうか。

 最も大事なことは、子供が本に興味を持ち、自ら進んで沢山の本を読んでくれるようになってくれることだ。自分がどう思われるかばかり気にせず、自由に、子供が喜びそうな本を、推薦してあげよう。

 今度は是非、定番作品を外した「知られざる子供大好き絵本のランキング」をやって欲しい。ちょっと検索すれば得られるような、王道ランキングの焼き直しをしても、今更な気がしてしまうのは、私だけであろうか。


「どうです?研究は捗っていますか?」
「申し訳ありません、完成まで後、少しなんです。」
「レポートが上がって来ないので、監査委員会が心配しているんですよ。先生のご研究のテーマは、『虚飾のない叡智を観察するための動物との意思伝達手段の開発』でしたよね。何の報告も上がって来ませんと、さすがにここでも、そんな夢のような研究に予算を出し続けることは、難しいようです。」
「申し訳けありません。没頭すると、他のことは何も出来なくなってしまうタチでして。」
「良く存じております。口頭で結構ですので、進捗状況をざっとお話頂けますか?」
「犬が会話できるようになる薬は既に開発済みです。ですが・・・」
「ちょっと、待って下さい!!今、なんておっしゃいました?」
「はい?ですから、もう少し待って頂きたいと。」
「いえ、その前です。既に犬と会話できる薬は出来ていると...」
「ええ。ですが、熱耐性が、まだ充分ではないのです。」
「熱耐性?」
「ええ。現在のままでは、3分以上鍋で煮こむと、成分が分解されてしまうんですよ。」
「良く分からないのですが、出来あがったエサに、後から混入すれば良いのでは?」
「既に実験済みなのですが、さすがに犬であっても、生のマカロニの入ったスープは食べないようです。」
「いえ、ですから...」
「解りました。正直に申し上げましょう。実は先ほどの研究テーマは、予算を確保するためのものであって、私の真の目的は、別にあるんです。」
「?」
「それを食べると、たちまち犬が喋り出すような、『あいうえおスープ』用のマカロニを開発することです。」
「??????????」
「子供のころに、『いぬのマーサがしゃべったら』という絵本を読んで以来の、私の夢であり、私が研究者になった、そもそもの理由なんです。」

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