未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




【FT】 セクシー文化到来で職場の温度が急上昇 <前>
http://news.goo.ne.jp/news/ft/kokusai/20060724/ft-20060724-01.html

 なんとも不思議だ。むせかえるようなこのセクシーさは、いったいどこから来たのか。セクシー文化がついに英国のオフィスにも上陸したのか? これまでずっと男みたいな服を着て働いてきた女性たちが、職場で体を露出してもOKな、そんな時代がついに来たのか?

世界的に、オフィスの夏は、年々暑くなっているようだ。もはや人類の営みと地球温暖化との間には、疑う余地など全く無い、一直線の相関関係があることは明らかだ。

日本では、クールビズと称して、オフィスにおける男性の薄着化が話題になっているが、女性の薄着に関しての記事は、あまり見かけない。

欧州では、日本より少し、地球温暖化が進んでいるようだ。


「何かお捜しでしょうか?」
「ええ、あまりハデでないのを捜してるんですが。」
「贈り物でございますか?」
「いえ、自分で使うんです。」
「・・・ご自宅用でございますね。」
「いや、会社に着て行くんですよ。ウチも今年からクールビスになりましてね。」
「・・・」
「クールビズって、ご存知ですか?」
「ええ、もちろん。。。いや、ちょっと自信が無くなって来ましたけれども...」
「ネクタイを外すだけというのでは、いかにもヤボったいですしね。とは言え、クールビズコーナーに置いてあるのは、どれも似たような感じでイマイチですし。」
「ですが、これはちょっと、大胆過ぎませんか?」
「最近のお洒落な男の子は、女性物でも、自然に着こなすというじゃないですか。私もちょっと冒険してみようと思いましてね。」
「冒険。。。でございますか?」
「実は私、クールビズと言うのが嫌いでしてね。エコがどーとか言いながら、結局はカタチばかりの薄着に留まり、オフィス内では、相変わらずエアコンが幅を利かせている状態です。そんな、中途半端なことではなく、誰かが思い切った行動を取らない限り、地球温暖化など、止められやしませんよ。」
「では、試着なさってみますか?」

 ・・・

「あのー...」
「はい?」
「ちょっと、手が届かないんですけど...」
「失礼します。・・・これで、いかがでしょう?」
「んー...。いや、結構似合ってるとは思うんですが、一人で着れないんでは、しょうがないですね。」
「フロントホックと言って、前で留められるタイプもございますよ。」
「・・・解りましたよ。正直に言って、かなり悲惨な状態ですね。誰も会社にブラ一枚で来ない理由が良く解りました。」
「『ちょっと冒険』してみるのでは?」
「犬橇しかない時代に、南極探険に出かけるようなものでしたね。」
「ですが、人類の明日のためには、誰がが最初の一歩を踏み出さなければならないのでは、ありませんか?どうでしょう、このまま、着て帰られては?」
「いえ、既に、『アムンゼンに先を越されたスコット』の気分ですよ。」


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