未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




テロ対策に人造スズメバチ、イスラエルがナノテク兵器
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/K2006111704010.html
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/20061118a3090.html?fr=rk

 研究している具体例として「住宅地の入り組んだ路地を遠隔操作で飛行させて敵に近づけ、爆破させるスズメバチほどの小さなロボット」「兵士が重い物を持ち上げたり、硬い物を破壊したりできる手袋や袖」「自爆テロ犯を遠くから察知できる小型センサー」などがある。この中には、3年以内に試作器を完成できるものがある、という。

3年。

現代の技術革新の速度から考えたとしても、3年ではとてもムリであろう。

そもそも、これが事実であれば、軍事機密=トップシークレットのはずだ。

こんな地球の反対側の一般市民が、ネット上のニュースで、手軽に読めるような情報ではない。

だが、このような報道があるからには、そこには一抹の真実か、または大きな謀略が存在するはずだ。

とは言え、あまり深読みしすぎてもまた、彼らの策略にハマってしまうのかも知れない。


「これ、本当ですかね?」
「いや、ブラフだろうな。本当にこんなものが開発できるんなら、極秘扱いだろ。」
「お国柄なんじゃないでしょうか?」
「もし本当なら、これを読んだテロリストは、皆、スズメバチを警戒するようになるだろ。こんな発表したら、返って逆効果のはずだ。」
「記事、良く読んで下さいよ。『スズメバチほどの小さなロボット』としか書いてませんよ。それに、こんな記事を発表するまでもなく、スズメバチを見かけたら、皆、警戒するとは思いませんか?」
「誰もそんな細かいとこまで気にしないよ。2つの技術を単純に結びつけて、『遠くから爆弾を察知して、敵を倒すスズメバチロボットを開発。』ぐらいのことしか、記憶に残らないものさ。」
「そうですよね。じゃぁ、なんで、こんな発表を?」
「たぶん、テロリスト対策に、大量のスズメバチを放つつもりなんじゃないか?爆弾を所持してる奴は、蜂の羽音がする度に、神経を消耗させて行く。安上がりだが、効果的な作戦だと思うな。」
「じゃぁ、この手袋ってのは?」
「記事の信憑性を高めるために入れてるんだよ。HALの件もあるし、これなら何とかなると思うだろ。さっきの記憶が、信憑性の高いものとして、強固に記憶に残る役割を果たしているんだよ。」
「じゃぁ、あそこの窓に止まってるハチが、さっきからこっちを伺ってるような気がしてならないのは、気のせいですかね?」
「・・・? あぁ、あれは、ミツバチだよ。『ハッチ』って言うんだ。スズメバチじゃない。」
「だから、スズメバチとは、限りませんってば。それに、手袋してませんか?」
「ハッチは、手袋はしてないよ。」
「いや、窓の外のあいつのことですよ。なんか、窓、叩こうとしてますし。。。」
「あぁ、叩こうとしてるな。」
「ガラス、割れましたね。」
「あぁ、木っ端微塵だな。」
「なんか、ヤバクないですか?」
「オレは、爆弾なんか持ってないから、大丈夫だよ。・・・おいっ!!だから、オレは持ってないってばっ!!こっち来んなよっ!!!」

・・・

「爆発しましたね。大丈夫・・・じゃ、なさそうですね。きっと、『爆弾を察知』のとこだけ、ブラフだったんですよ。」

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天気予報するコーヒーメーカー
http://news.goo.ne.jp/article/infostand/business/1452006.html

 米マイクロソフトは16日(米国時間)、データをワイヤレスで受信して天気予報を表示するコーヒーメーカーが発売になったと発表した。FMの電波を使ってデータを配信する「MSNダイレクト」に対応したもので、価格は199.99ドル。

マイクロソフトが『スマート・パーソナル・オブジェクツ・テクノロジー』を打ち出してから既に4年が経つ。

腕時計に搭載されてから、コーヒーメーカーに進出するまでに4年かかっている。

そこには、現代の技術革新の速度から言えば、永遠とも思われるほどの時間の隔たりが存在する。

なぜ、今ごろ。

しかも、「天気予報」と「コーヒーメーカー」という、朝の定番とも言えるアイテムを一体化させただの、ごく普通の製品だ。

せめて、「デザインカプチーノ」で天気を知らせてくれるぐらいの機能が欲しいところだ。

だが、斬新な機能と言うものは、時として直ぐに飽きられるものでは、ある。

マイクロソフトは、決してハデさはないが、日常に溶けこんだ当たり前の技術の開発という、新たな方向性を探っているのかもしれない。


「とうとう、この日が来ましたね。」
「ああ。10年と3ヶ月か・・・。良く正気でいられたものだな。」
「最後の1枚、どうします?天候は安定しているようですし、ニュースにチャレンジしてみますか?」
「先週も更新されてなかったしな。まぁ、ムダだろう。」
「10年間1位をキープしてる『My Love』って、どんな曲なんでしょうね。」
「そうだな。タイトルが一般的過ぎて、想像つかないよな。コンセプトとしてディスプレイはしょうがないとしても、スピーカーくらい付けても良かったと思わないか?」
「・・・そんなことより、本当にまだ、誰か生きていると思いますか?」
「少なくとも、天気予報はちゃんと更新されてるんだ。」
「どうせ無人観測点のデータから予測した結果を、自動配信しているだけですよ。」
「だとしてもだ。システムなんてもんは、全くの無人で10年以上も稼動し続けられるほどタフなもんじゃないだろ。少なくとも、まだ世界の20ヶ国以上で、ネットワークを維持できるほどの文明は残っているってことさ。」
「・・・」
「食料も尽きたことだし、どのみち明日にはシェルターを出なくてはならないだろう。」
「では、一つ、お願いがあるんでけど。」
「なんだね。」
「出ても直ぐに食料にありつけるとは限りません。ひょっとするとこれが最後の食事になるかもしれませんよね。だったら、このまま食べても良いですか?もう、『天気予報が焼きつけられたトースト』は、ウンザリなんですよ。」

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