天気予報するコーヒーメーカー
http://news.goo.ne.jp/article/infostand/business/1452006.html
米マイクロソフトは16日(米国時間)、データをワイヤレスで受信して天気予報を表示するコーヒーメーカーが発売になったと発表した。FMの電波を使ってデータを配信する「MSNダイレクト」に対応したもので、価格は199.99ドル。
マイクロソフトが『スマート・パーソナル・オブジェクツ・テクノロジー』を打ち出してから既に4年が経つ。
腕時計に搭載されてから、コーヒーメーカーに進出するまでに4年かかっている。
そこには、現代の技術革新の速度から言えば、永遠とも思われるほどの時間の隔たりが存在する。
なぜ、今ごろ。
しかも、「天気予報」と「コーヒーメーカー」という、朝の定番とも言えるアイテムを一体化させただの、ごく普通の製品だ。
せめて、「デザインカプチーノ」で天気を知らせてくれるぐらいの機能が欲しいところだ。
だが、斬新な機能と言うものは、時として直ぐに飽きられるものでは、ある。
マイクロソフトは、決してハデさはないが、日常に溶けこんだ当たり前の技術の開発という、新たな方向性を探っているのかもしれない。
「とうとう、この日が来ましたね。」
「ああ。10年と3ヶ月か・・・。良く正気でいられたものだな。」
「最後の1枚、どうします?天候は安定しているようですし、ニュースにチャレンジしてみますか?」
「先週も更新されてなかったしな。まぁ、ムダだろう。」
「10年間1位をキープしてる『My Love』って、どんな曲なんでしょうね。」
「そうだな。タイトルが一般的過ぎて、想像つかないよな。コンセプトとしてディスプレイはしょうがないとしても、スピーカーくらい付けても良かったと思わないか?」
「・・・そんなことより、本当にまだ、誰か生きていると思いますか?」
「少なくとも、天気予報はちゃんと更新されてるんだ。」
「どうせ無人観測点のデータから予測した結果を、自動配信しているだけですよ。」
「だとしてもだ。システムなんてもんは、全くの無人で10年以上も稼動し続けられるほどタフなもんじゃないだろ。少なくとも、まだ世界の20ヶ国以上で、ネットワークを維持できるほどの文明は残っているってことさ。」
「・・・」
「食料も尽きたことだし、どのみち明日にはシェルターを出なくてはならないだろう。」
「では、一つ、お願いがあるんでけど。」
「なんだね。」
「出ても直ぐに食料にありつけるとは限りません。ひょっとするとこれが最後の食事になるかもしれませんよね。だったら、このまま食べても良いですか?もう、『天気予報が焼きつけられたトースト』は、ウンザリなんですよ。」
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