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満島ひかり、映画界のベテランをうならせる!名カメラマン・木村大作「いい女優になれる」 - シネマトゥデイ映画ニュース
http://www.cinematoday.jp/page/N0046158
 あと普通は、カメラの位置とかを意識して芝居するんだけど(満島は)平気で背中向けたり、自分の顔が裏になっても良いって思って芝居する。びっくりしたよ。将来努力すればいい女優になれると思うよ」と吉永に言及したときとはまた違った表現で、新たな才能にエールを送っていた。

『北のカナリアたち』関連の話題が出始めた。

本屋ではちょっと前から、原作本と共に、映画のショットがチラホラし始めた。

11月3日より公開。とのことなので、そんなに先走っているわけではない。

だが、最初に「次回作は『北のカナリアたち』」との記事を読んだ時には、まだだいぶ先だと思ったのだが、あっと言う間に1年が過ぎてしまった。

冒頭のインタビューは、撮影のカメラマンだ。

ベテランのカメラマンが言っているのだから、カメラをそれほど意識ない女優さんというのは、かなり珍しいのであろう。


私は歯を見せて笑う者を信用できない。

厳密に言うと、上の前歯と下の前歯がくっ付いた状態で、口角を上げ、唇だけ開いた状態の笑顔だ。

普通に笑ったのでは、絶対に口の形がこんなにはならない。

普通は歯が見えないし、余程面白いことがあって口を開いて笑った場合には、前歯も離れる。

普通の人が、ちょっとチャレンジしてみた場合、かなり不気味なる。

好印象を与えられる程度の笑顔を浮かべるには、かなりの練習が必要だ。

「人に好印象を持ってもらうために努力している。」と、捉えれば、良いことなのであろうが、どうしても人を欺こうとしている。との印象を持ってしまうし、「その程度で人を騙せているつもりなのか?」と、底の浅さを露呈しているように感じてしまう。

もっと言うと「その程度のことで、俺が歓心するとでも思っているのか?」と、逆ギレ状態に陥る。

さすがに女優さんともなれば、そんな人はいないのだが、ちょっと人気の出始めた、アイドルとも女優とも判別のつかないタレントさんに、この手が多い。

テレビで良く見るようになると、どのCMでも、全く、この、同じ顔をしている。

前にも書いたが、その点、満島ひかりは表情が豊かだ。

ドラマで見せる泣き顔に、真実以上のリアルを感じる。

しかも、45分間の間に泣くシーンが3回あれば、全部が全く違った顔をしている。

「こんな顔、放送して大丈夫なの?」と、こちらが心配してしまうようなヘンな顔であっても、魅せられて止まない。


もう、虜だ。


それほどの表情が出来る女優さんでありながら、「演技は顔ではない。」と言わんがばかりの演技に賭ける意気込み。

そして、その全身全霊の演技もまた、並みの女優さんではとても真似できないレベルに達している。

「私の演技は、顔なんか映らなくても一流なのよ。」と、言うのでは嫌味でしかないが、どう見られるか?よりも、ここはどう演じられるか?どこまで表現することが出来るのか?に集中するが余りの結果なのだと思う。

映画制作という観点からは、プロ意識に欠ける。との評があるかもしれないが、そんなレベルの討論は、結果として彼女の演技が与えてくれる、魂の揺さぶりの前には、全く意味を持たない。

後は、それを如何にフィルムに留めることが出来るのか?

ベテランカメラマンの腕の見せ所であったと思う。


『北のカナリアたち』


とても、楽しみだ。


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