未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




鬼才・熊切和嘉が不惑の年を前にたどり着いた“第2ターム”(映画.com) - goo ニュース

千葉に行って来た。

『夏の終わり』
http://natsu-owari.com/

電車だけでも2時間は乗っていた。往復4時間。

先週の土曜は、いつものように出勤していた。

販売が終わってから出勤だと、昼過ぎてしまうので、いつも通りに出勤して、10時から少し私用でネットでチケット買うくらい、いーよね。と。

全く繋がらない。

こーゆーの上司とかに見つかると、「あいつ、いつも土日に出勤してると思ったら、ネットオークションやってるらしい。」の類の噂が、まことしやかに伝わるので面倒だ。焦る。

結局、30分くらい、Enterキーを叩き続けたが、繋がった時には「予定枚数に達成」であった。残っているのは京成ローザ10のみ。流石に行く気がしない。

前にもあったな。こーゆーことが。

「なんかもー、どーでもいーや」との気分に陥り、何もかもいやになった。

ま、いつものことなんだけど。

昼過ぎだったか夕方だったかに、ひょっとして、まだ残ってたりしていないか?と、再確認した時に、京成ローザはまだ残っていた。

しかたない。行くか、千葉。

気を取り直して、チケットを購入した。

千葉まで映画を観に行くと考えるとかなり億劫だが、満島ひかりに会えると思えば、なんてことはない。

そーだよな。ここはひとつ、ポジティブに行こうか。

京成ローザ。名前の印象よりは、普通のシネコンであった。

席はI-9。後ろの方だが、ほぼ中央。映画を見る分には、申し分ない。

映画は、映像がとても綺麗だ。

所々、ちょっと凝った演出がある。

「面白い。意味も分かる。だが、フィルムでこんなに綺麗な映像を撮っていながら、なぜ敢えてここだけデジタル合成を?」と、思ったシーンがあったのだが、後で監督が「あれは合成ではなく、現場のアナログな技術で撮っている。」と、言っていた。

へー、そうなんだ。でも、目が肥えてないので、言われないと分からない。

これから観に行く方は、「デジタル合成」は使っていない。の言葉を頭に観に行くと、ちょっとびっくりするかも知れない。

行きの電車は、多少遠回りでも、乗り換え回数の少ない方法を選び、十分に寝貯めして行ったつもりだったが、終盤でウトウトしてしまった。

満島ひかりが「皆さんの感想を聞いてみたい。」と、言っていたので、私の感想。

まずは、満島と綾乃剛が後姿で歩いて来て、道を分かれて行くところ。

これって、セットじゃないよね?と、思わせるほどの、ハマり切ったロケーション。

良く、こんな所、見つけたよな。

いや、この場所を見つけてから、このシーンを考えたんだと思う。

と、思わせるほど、なんか、凄いシーンだ。分かれて歩いていく二人の心情が、まったくセリフがないのに、痛いほど伝わって来る。

そして、一番のお気に入りは、雨の中を駆けて来た満島が、玄関を入って来た時の顔。いや、表情だ。

現実の世界で、こんな顔をされたら、「こいつのためなら、もー、何がどーなってもいい。」と。

そんな顔だ。

心の奥底に、普段はひっそりと身を顰めている感情が、一気に勃起して、喉から飛び出し、うまく息が出来ない。

そんな、心の昂りを感じる。

いや、目一杯、褒めているつもりなんだけど。

映画が終わって、満島が登場したが、めずらしく、化粧も衣装も、ビシっとキメていた。

自分の記憶にある限り、こんな満島は、初めて見た。

これを、見れただけで、往復5時間かけた甲斐があった。

「10:30に直ぐに購入していれば、もっと前の席だったのに。」そう、悔やまれた。

最近の満島で、少し不満に思うことがある。

役柄が定着しいてる気がする。

双葉、ハツ、真奈美、三樹、戦場カメラマン、小春、そして知子。

真面目というか、生きるのに一生懸命な人々。

三満の演技が、一番生かされる役柄では、ある。

本人の希望なのか、満島を使いたがる人々のイメージなのか。

だが、そろそろ飽きて来たのか、以前ほど、満島の演技に心が躍らない。

そもそもファンになった切っ掛けはいつかちゃんだ。

後から観たうららにも、時々ドキっとさせられる、今の満島に繋がる何かがちゃんとある。

もっと他の満島にも、窒息してみたい。

とは言え、何を演じてもらえば良いのかは、良く分からない。

今日のキメ姿にも、満島のそんな思いが(いや、私の思いか。)が、込められていたような気がする。

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