学校の再開が大型連休明けとの発表を受け、ニュースで
「休みが長期になると、子供の勉強が心配」
との、「街の声」を垂れ流している。
それに対する何のコメントもないので、あたかもそれが正しい考え方であるかのような印象を、見ている親に与えてしまっている。
「新型ウィルスの蔓延を防ぐことより、子供の勉強の遅れを心配をする方が大事」と。
この考え方は即ち、
「他の家の子供が2・3人死んだところで、自分の子供の勉強が遅れるよりはまし。」
との考え方とイコールなのだが、それを指摘する者がいないので、誰もそれに気付いていない。
いつもニュースで気になるのが、この手の垂れ流しの報道だ。
当然、色々な「街の声」を収録しているので、その時の番組の思惑に沿ったものを選択して流している。
だが、あくまでも、そういう発言があった。と言う真実を伝えている。の体(てい)で、責任逃れをしている。
本来であれば、
「子供の勉強が遅れることを心配するのは大事なこと。親御さんにとって大問題である。だが、それ以上に、今はコロナウィルスの蔓延を防ぐことが、何を以てしても必要なことであり、これが失敗して、今の世の中がどれほど危機意識のない、平和なものであったかを、後の世で思い知らされることになるような絶望的な状況に陥るようなことは、絶対に避けなければならない。」
そう、誰かに解説させなければ、ならない。
自分の子供が亡くなって初めて「あぁ、勉強の遅れなんか、どーでもいいことだったんだ。」と、その時初めて気付いも遅い。
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