未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




「SWITCH」2020年1月号
特集 佐内正史 [無限の写真家]

特集の企画の1つに、かつて見たことの無いこんな素敵なタイトルが躍っていた。

[飛べ!回文!]
写真:佐内正史
回文:満島ひかり

様々な分野で異彩を放つ満島に、新たな称号が与えられた。

【回文家】

満島ロス気味だ。

歌手として、そして雑誌の特集のモデルやインタビュー記事、CMなどでその姿を観ることはあるのだが、それ以外の映像作品でしばらく満島を観ていない。

そうなって来ると、街で見かける「生茶」や「一番搾り」の広告ですら、ありがたく思えて来る。

そんな満島の最新作が、上記の記事を受けての新企画

「GINZA」2020年11月号
満島ひかり×又吉直樹の新連載
「まさかさかさま」

満島ひかりと又吉直樹の連載「まさかさかさま」GINZAでスタート

しかし困った。どうやら連載らしい。

今回は初回ということもあり、満島と又吉の対談があるので購入したが、次回以降をどうするか。

満島の笑顔もない。

インタビューとも違う。

【回文】から満島の心情を「察する」ことでも出来れば良いのだか。


※以下の内容に一部不適切な部分があるかもしれませんが、全て、満島への配慮からです。
※あまり素晴らしいのを載せてしまうと、もし、万一、後の満島の作品とカブってしまった時に、ネット民から「盗作だ!」と、有らぬ非難を受けないように。との、配慮です。
※いや、だから、ホントだってば。

「上がって来ました。」
「そうか、今月も3本か?」
「はい。ギリギリでした。連載開始時は5本の中から又吉先生に選んで頂いていたんですよね。」
「連載を重ねるにつれ、段々とネタ切れして本数減らして来たけど、又吉先生からは『3本はご用意して頂きたい』と、切に頼まれているからな。で、今月はどんな作品なんだ。」
「まず1本目ですが、『またまた金玉、短気、たまたま。』です。」
「んー・・・。大分煮詰まっているようだな。それから?」
「『デカチンは過ごす、半地下で』です。」
「んー・・・」
「最後は『ちんこ、カチンカチン』ですね。」
「それは、そーとー重症だな。」
「そうですね。『ちんこ』とか、載せられないですよね。」
「『ちんこ』はそれほど問題じゃないだろ?」
「え゛っ?『ちんこ』は、大丈夫なんですか?」
「まぁ女性誌としてはどうかと思うけど、そもそも『回文』になってないだろ。」
「いや、自分的にはだいぶ『怪しい』と思いますけど。」
「・・・まさかと思うけど、『怪文』だと思ってないか?」
「え゛っ?違うんですか?『回文』って何です?」
「お前、それで2年も担当やってたのか?タイトルもそうだけど、上から読んでも下から読んでも同じ文章のことだよ。」
「いや、自分も最初はそうかと思ったんですけど、担当になった時に編集長に確認したら『”上から読んでもヤマモトヤマ”みたいなヤツだ。』って、言ってましたよね。それ、下から読んだら”マヤトモマヤ”になりませんか?」
「オレのせいかよ。」
「で、なんか良く解んないけど、『怪しい文』のことなんだな。と。」
「じゃ、オレが『念のため回文かどうか、ちゃんとチェックしとけ』『はい、大丈夫でした!』って、アレは何チェックしてたんだよ。」
「ですから、『怪しい』かどうかを、チェックしてたんです。」
「『はい、大丈夫、怪しかったです!』って、それ、判断基準が存在するのか?」
「いや、毎月悶々としてましたよ。パワハラかと思ってました。」
「解んないことあったら、納得するまでちゃんと聞くなり、調べるなりしろって言ってるだろ。そもそも今までの作品をちゃんと読んでりゃ解るだろ。」
「あんな長いのが ”まさかさかさかま” に読んでも同じになるなんて、思わなかったですよ。」
「てことはだな、お前、担当してる作品の価値とか、作家さんの苦労とか、全く解ってなかったのか?」
「あっ!!」
「なんだよ、急に。」
「ひょっとして又吉先生のショートショートも、『回文』になってたんですか?」
「流石にそれはないよ。」
「ちゃんと、確認されたことはあるんでしょうか。」
「いや、そもそも『回文』を又吉先生がショートショートで読み解くと言う企画なんだよ。」
「でも、もしかすると、又吉先生が頑張って、毎月『回文』でショートショート書いて下さっていたとしたら、その作品の価値とか苦労とかを、初代の担当である編集長が見落としていた。なんてこともあるんじゃないでしょうか?」
「残念ながら、ないんだよ、そーゆーことは。それより、ちょっと気になることがあるんで確認なんだが、」
「話、そらさないで下さい。」
「そらそうとしてるの、お前だろ。3番目のコレ、お前が書いたんじゃないか?」
「へ?」
「2本しか上がってなかったんで怒られると思って、お前が書き足したんだろ。」
「いや、そんなわけないじゃないで・・・」
「お前さ、『回文』になってないから良かったものの、もし又吉先生がコレ選んだら、どうするつもりだったんだよ。」
「いや、流石に又吉先生が『ちんこがカチンカチン』とか、何のひねりもない作品、選ぶはずないですよね。」
「お前、連載開始時の対談、読んでないのか。」
「連載は全部読みましたけど、対談までは読んでないですね。」
「対談で又吉先生は『まっすぐだけど、まっすぐ過ぎて、もはやまっすぐじゃない。』作品に惹かれる。そう、おっしゃってるんだよ。」
「申し訳ございません。ですがコレにかかり切りで、他のモノに一切関われずに苦悩している様子を見ていると、とてももう一本とは言えませんでした。」
「そうだな、残念だが、又吉先生ともご相談して、次回の100回で最後にしよう。」
「自分もそう言おうと思ってたんですが、あっさり認めて頂けるとは思ってませんでした。」
「本音を言えばオレはさ、『満島先生』の作品より、女優としての『満島ひかり』が、また観たいんだ。」


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