写真1 サコ・迫(谷)の向こうに二色の網で囲まれた畑。このようなサコや段々畑は鹿児島に多い
写真2 網の中、ソラマメの脇芽や葉を切るご夫妻
写真3 ソラマメ1株に3本の茎を残すと指す夫(経営主)
写真4 幅広の法面排水溝(写真1・上段の畑の⑤)につながる小排水溝(U字溝)と作土流亡跡
写真5 写真1と逆に望む
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2016年歳末、肥薩おれんじ鉄道牛ノ浜駅で下車
左に東シナ海、右に鉄路を見ながら国道3号を北上
踏切を越え、“おかえりなさい ふるさとへ!”門松に迎えられ坂を上がる(注1)
上がりきった先に、サコ・迫(谷)の向こうに網囲い畑(写真1)
入口に軽4輪トラック、網の中に二人、農作業中
急坂(坂1)をサコへ下り、急坂(坂2)を上がる
鹿児島には、こんな坂やサコが多いと思いつつ
現場に着き、なに、なさってんですか。次のよう
二人はご夫妻、夫(経営主)は82歳
ソラマメの脇芽を切っている(写真2)
一株から3本の茎を伸ばすので不要な芽や葉を切る(写真3)
青網は防風垣、上方のオレンジ色網は防鳥
年末にソラマメの露地栽培とは、さすが南の暖地、鹿児島
他方、80歳を過ぎても働いている、働かざるを得ないとのお話
日本農業の現実が、ここにもある
さて、段々畑の急傾斜法面に幅広の排水溝(①~⑤・写真4)
この光景は初見、法面の崩壊を防ぐのであろう
しかし、肥料と作土の流亡(erosion)が気になる
伺うと、肥料は言うまでもなく、作土も毎年買い補充(客土)している
注1 弊ブログ2016年12月31日;「村」の玄関に門松
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:2016年12月26日 撮影地:鹿児島県阿久根市大川