おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

ショウリョウバッタのように細くなりたや

2012年09月25日 01時10分06秒 | 昆虫

写真1 緑色を背景にすると見つけやすい褐色型ショウリョウバッタ


写真2 枯れ葉のなかでは見つけにくい褐色型ショウリョウバッタ


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 我が家の菜園でハクサイ移植を手伝っていたら、“珍しいですねー、どーしたんですかー”と跳んで来たのが、写真の褐色型ショウリョウバッタ。
 写真1のように緑を背景にすると見つけやすいが、写真2のように枯れ葉の中では紛らわしかった。
 そもそも本種には緑色型と褐色型などがあり、写真の個体は褐色型となる。翅端までの体長は雌の方が大きく、雌75~80mm、雄40~50mm。8~11月に発生し、本州・四国・九州・沖縄に分布する。
 本種は頭部が尖り、細長い。ダイエットを考えるも、なかなかうまく進まない筆者には羨ましい体型。
 学名:Acrida cinerea バッタ科

 引用・参考文献等:*Website「昆虫エクスプローラ>昆虫図鑑」(http://www.insects.jp/)
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月17日 撮影地:埼玉県久喜市
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若者も働ける農業をクレソン栽培に見る

2012年09月24日 01時16分33秒 | 農業

写真1 遮光シートを頭から被りクレソン摘み


写真2 20歳代と思われる女性2人もクレソン摘み。水の中ゆえ、「冷える」


写真3 漏水防止の黒色シートに囲まれるクレソン栽培田。大人数で摘みとり


写真4 6筆の水田に栽培されるクレソン。軽4輪車が止まる県道まで続く


写真5 クレソン栽培は水が不可欠。勢いよく噴出す水


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1.今どき珍しい大勢での農作業
 2012年9月16日9時30分頃、車は宇都宮市の白沢街道(奥州街道)を北上中。視界が開け、右車窓にクレソン摘みの大人数が飛び込む(写真3)。
 今どき、大人数が田畑で作業する場景は珍しい。Uターンしてもらい、下車して撮る、聞く。次のようである。
 13人ほどが6筆のクレソン栽培田に分かれて摘みとっている。雇われた20歳代から熟年の男女が思い思いの格好で従事。7時から16時30分までが勤務時間。同じようなクレソン田んぼが20ヵ所ほどある。経営するのは(有) I 農産。

2.有限会社による大規模農業経営
 これほどの人が一斉に田畑で作業する場景を見るのは、非日常のイベントではあるが、日常の農作業ではない。少々驚く。
 昔の田植や稲刈に大勢が出ている写真や映像を見たことはある。田植機やコンバインがなかった昔、隣近所や親戚などが互いに働き手を無償で出し合い、人数を揃えて適期に作業を終えていた。それをユイと呼ぶ。
 ユイを組めなくなった今、機械化できない農作業や家族だけで無理な農作業は、その働き手を有償で、賃金で雇うしかない。
 それが、まさに今、眼前に展開している。若者も働ける、働いている、この大規模クレソン栽培は有限会社 I 農産が実施。
 I 農産のような法人による農業経営は日本農業を維持発展させる一つのタイプである。
 
 引用・参考文献等:当ブログ2011年01月20日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月16日 撮影地:宇都宮市白沢町/白沢街道(奥州街道)・県道125線沿い
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秀衡椀24杯の平泉わんこそば

2012年09月23日 04時59分21秒 | グルメ

写真1 2段重ねの盆に24杯のそば。鮪の山かけ、なめこおろし、筋子など数多の薬味


写真2 秀衡椀(ひでひらわん)24杯のそばを筆者のペースで完食。1人前1,800円


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 岩手県のソバといえば「わんこそば」。
 店員さんがお客さんの後方に立ち、食べ終えた椀(わんこ)に、かけ声といっしょにそばを投げ入れる。200杯、300杯食べる猛者もいる。このイメージが「わんこそば」。
 平泉の「わんこそば」は違う。店員さんは後ろに立たない。24杯の秀衡椀(ひでひらわん)にそばが盛られる。これを、食べる人は自らのペースに合わせ、薬味を変えながら味わう。
 この方式は平泉駅前の芭蕉館により考え出され、「元祖盛り出し 平泉わんこそば」で商標登録されている。
 さて筆者は、1つの盆すべて12杯を食べる頃ペースが鈍り、後ろから投げ入れる方式にがってん。すなわち、かけ声といっしょに投げ入れられると、勢いで食べることになる。
 そのようにがってんし、薬味とソバつゆの残りを気にしつつ、残り12杯をたいらげた。

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月03日 撮影地:岩手県平泉町
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北海道の畑や田を分ける木々の列・帯

2012年09月22日 00時00分00秒 | 景観

写真1 秋播き小麦稈の列。その向こうに境界・防風・防雪林。高木と中・低木の2層


写真2 広大な水稲田の左と右に境界・防風・防雪林


写真3 デントコーンの向こうに境界・防風・防雪林。高木と中・低木の2層


写真4 2つの畑の間に木々の列・帯。境界を明示。シラカバの木々のよう


写真5 ソバの白い花々と境界・防風・防雪林。新千歳空港に着陸態勢の飛行機が見える(左上)


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1.畑や田の端に見える木々の列・帯
 バスはJICA研修員を乗せ、北海道夕張郡長沼町にある「地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 農業研究本部」から恵庭市の農畜産物直売所「かのな(花野菜)」へ向かっている。
 バスの左右には小麦稈ロール、デントコーン、ジャガイモ、水稲などの畑や田が広がる。
 その田や畑の端に木々の列や帯。原生林の中に畑を拓いた証。また、畑や田の境を兼ねる防風林や防雪林であろう。
 確認のため、ご案内の北海道庁の専門家に聞く。
 苫小牧方面、太平洋から吹き込むヤマセを遮る役割もあると教えていただく。

2.ヤマセ 
 ヤマセと聞いて、寒く冷たい風、水稲被害、凶作、飢饉を連想。すなわち、濃霧による日照時間減少と気温低下により、東北地方太平洋岸の水稲など農作物に悪影響を及ぼし、凶作や飢饉を惹き起こす寒冷風、ヤマセ。道央にも吹き込むヤマセがあることを知る。
 そもそもヤマセは、春や夏あるいは秋に、オホーツク海高気圧などオホーツク海上に発生する停滞性高気圧(オホーツク気団)から南に向かって吹く寒冷・多湿の北東風や東風。
 霧の街釧路、浜中、霧多布岬など道東の濃霧もヤマセが運んで来るわけである。

 引用・参考文献等:当ブログ2012年09月15日
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月09日 撮影地:北海道恵庭市
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パインアップル缶詰の審査・品評会

2012年09月21日 04時23分49秒 | グルメ

写真1 開缶された30のパインアップルを出席者が品評


写真2 缶詰パインアップル使用料理コンテストの最優秀料理3点。応募は660点
    左:パインババロアケーキ 中央:チキン南蛮 パインヨーグルトソース
右:パインと夏野菜のバジルそぼろごはん



写真3 パインアップル缶詰の基本原則


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 2012年09月13日午後、筆者は東京麹町で開催された平成24年度パインアップル缶詰開缶研究会に出席
 主催は社団法人日本パインアップル缶詰協会
 出席者は約120名を数え、盛況

 具体的には、パインアップル缶詰の消費拡大のために、国内販売のパインアップル缶詰を食味して審査・評価
 対象缶詰は沖縄県産6点、タイ産10点、インドネシア産9点、フィリピン産3点、マレーシア産2点、計30点
 新需要喚起のために試作された新品種「ゴールドバレル」の缶詰・ストレート果汁、パイン料理レトルトパウチ、ゼリー、ケーキ缶などが並ぶ

 販売缶詰の審査・評価は次の3項目
  ①表示審査(日本農林規格、品質表示基準に適合しているか否か)
  ②量目検査(表示された内容個数、原材料名、固形量及び内容総量に適合しているか否か)
  ③品位評価(色沢・肉質・形態・香味・その他、計5項目の品評採点)
 表示審査と量目検査は専門機関・専門家が行い、品位評価は筆者など研究会出席者が行った

 表示審査と量目検査の結果はすべて適正
 品位評価は、30のパインアップルごとに眼、鼻、舌、歯で行う
 缶詰の名称・製造国などは隠してある
 筆者は初参加ゆえ思っていたよりハード
 しかし、パインアップルを思う存分食べ味わう結果になった
 日本パインアップル缶詰協会はじめ関係の皆様に多謝します

 さて、約半世紀前、1ドル360円の時代、昭和30年代から昭和40年代
 新婚旅行先の一つは鹿児島、宮崎の南九州
 新婚カップルの鹿児島土産として生食用パインアップルが盛んに売られていた
 桜島フェリー桟橋、JR特急発着の鹿児島駅周辺などで
 筆者が中学・高校通学に使った桜島フェリー桟橋(弊ブログ2013年03月24日
 新婚カップルにパインアップルを勧めるおばちゃん、おじちゃんが多かった、多かった
 当時、缶詰やなま(生)のパインアップルを口にするのは珍事
 バナナ、リンゴ、桃やミカンの缶詰、白砂糖、卵などと同じ疾病見舞品や慶事贈答品だった

 時計は変わり、1ドル70円台
 パインアップル缶詰は、その気さえあればいつでも食べられる
 このような時代ゆえ、パインアップル缶詰の品質向上と消費拡大をめざす缶詰開缶研究会の役割は大きい
 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2012年09月13日 撮影地:東京都千代田区麹町
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