アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ショウジョウソウ - 安城デンパーク

2019-08-08 10:23:37 | みんなの花図鑑

ナンキンハゼ、シラキと、トウダイグサ科がつづきます。
今度は トウダイグサ(ユーフォルビア)属の ショウジョウソウです。花は典型的な杯状花序です。
アリがいる唇みたいな形をした器官が「腺体」です。ここに蜜があります。





杯状花序の全体は こんな風。
杯状花序は花弁を持ちません。
一番上の花に近い葉の付け根側半分が赤くなって、花弁の代わりを、つまり 花粉を運んでくれる昆虫に花の在処を示しているようです。





さっきのアリが雌しべの柱頭へ移動しています。この雌しべの子房はまだ小さいです。




同じ花序を別角度から見ています。先ほどの雌しべ(柱頭と将来果実になる子房)と周囲の黄色い葯をもった雄しべ、それに 初めに出てきた腺体、これらの器官はみな ひとつの杯(カップ)から生み出されたものなのです。生み出すというより カップの一部が変形して それぞれの器官になっていくようです。

手前の青いミニトマトみたいなのが 受粉した子房、すなわち若い果実ですが、すごく大きくなるので、カップの外に出て果柄を折り曲げて ぶら下がっています。




最後に、去年からの宿題の リンゴをかじった後のような謎の物体です。
まだ、確定してませんが、これは 「リンゴの芯」の表現通り、どうも 実らなかった果実のようです。
実と大きく重くなるので、杯(カップ)の外に出てぶら下がるのですが、実らなかったので軸だけ残り、軽いのでそのまま上を向いて立っているということのようです。





シラキ(トウダイグサ科)‐ 安城デンパーク

2019-08-08 09:25:45 | みんなの花図鑑

地味な果実で、日陰で撮ったので画像もイマイチで、本来ならボツなのですが、ナンキンハゼはトウダイグサ科のシラキ属という話が出ましたので、同じ日に撮った「シラキ」の果実、メモ代わりに投稿しておきます。





果実がなってから気がついたので、どんな花なのか知らなかったのですが、画像検索すると、ナンキンハゼそっくりですね )^o^(





果実の先端に 柱頭がしっかり残っています。ここが ナンキンハゼの果実との違い?!





(ここで、後出しじゃんけんみたいな訂正)
属名はSapium(旧シラキ属)からNeoshirakia(シラキ属)に改められた。ナンキンハゼはSapiumからTriadica(ナンキンハゼ属)に変更された。(三河の植物観察「シラキ」)




ナンキンハゼ - 安城デンパーク

2019-08-08 08:56:20 | みんなの花図鑑

ナンキンハゼの雌花が果実に変わる過程を継続観察しようとしましたが、あっという間に果実になってしまいました (´∀`)





ところで、ナンキンハゼってトウダイグサ科なんですね。
トウダイグサ科というと、ポインセチアやニシキソウなどの杯状花序を思い浮かべますが、ナンキンハゼは杯状花序ではありませんでした。

ナンキンハゼ - 安城デンパーク





「トウダイグサ科の中でも「ハナキリン」や「ポインセチア」などのユーフォルビア(トウダイグサ)属は、特有な杯状(椀状)花序を形成ます」(氷見市海浜植物園)
ナンキンハゼは トウダイグサ属ではなく、「シラキ属」なので、杯状花序を持たなかったのです。






ここまでの画像のナンキンハゼは 斑入りの「メトロ・キャンドル」という種類でしたが・・・





よく見るごく普通のナンキンハゼにも 同じような大きさと形状の果実がついています。(ただ、背が高くて 標準レンズでは寄れなかったのです (ToT))