アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オオニシキソウ - 安城市SD

2019-08-19 17:26:34 | みんなの花図鑑

こんどは同じトウダイグサ亜科の オオニシキソウ。オオニシキソウは [「ニシキソウ属」で ショウジョウソウなどの トウダイグサ属(ユーフォルビア属)ではありませんが、「トウダイグサ属(Euphorbia L.)と近縁で、そこに含められたことも多い」(wiki) 属です。





「トウダイグサ属の多くが真っ直ぐに立ち上がる茎を持つのに対して、本群は分枝しながら横に広がるように伸びる。これは、トウダイグサ属のものが主軸を失い、花序の部分でだけ成長していると見れば理解しやすい。このように、この群はトウダイグサ属に近縁な群から独自の方向に発展したものと考えられる。」(wiki)





オオニシキソウで一番目立つのが 杯(カップ)の口に 花びらのように付いている白い器官です。





白い花弁状のものは付属体と言います。何の付属体かというと、付属体の取り付け部にあるボール状の緑の粒の付属体なのです。で、緑の粒のほうは何かというと、これが腺体です。





白い付属体の次によく目立つのは、やはり果実です。ショウジョウソウと同様、子房は受粉して果実になるとどんどん大きくなり果実の外に飛び出します。果実が横に移動して空いた杯(カップ)の入り口に、腺体と付属体と雄しべ(=雄花)が成長します。




ショウジョウソウ - 安城市OZ

2019-08-19 17:02:57 | みんなの花図鑑
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トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の ショウジョウソウです。杯状花序です。
同じユーフォルビア属のポインセチアのように、一番上の葉(「苞」といいます)の花序に近い部分が赤く染まっています。
杯状花序自体は 花弁をもたないけれど、これだけ赤い葉が花序の横についていれば、じゅうぶん花弁の役目を果たしています。

これが杯状花序と言われるもので、杯とかカップとか壺と呼ばれる器官から 花序の要素である雌しべ、雄しべ、腺体を産出(カップから生み出すから、いわば「杯出」?!)します。



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花序の器官の中で 一番目立つのが 雌しべ(=雌花)の子房(というか 受粉して果実になった)部位です。
中央に で~んとあるのが、その子房(=果実)です。子房の頭には 6裂した柱頭が付いています。
右側にも 杯(カップ)から生まれたばかりの雌花(=雌しべ)があります(アリのしっぽのところ)。




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アリが、果実になった子房の上にいます。子房は受粉するとものすごく大きな果実に成長するので、生まれた杯(カップ)から飛び出して 杯の外に果柄を垂らして下向きにぶら下がります。




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アリが生まれたばかりの雌しべのほうに移動しました。雌しべの6裂した柱頭の径は ちょうどアリの頭からしっぽまでの長さくらいです(相対的に小さいです。)




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中央の大きくなった果実が 杯(カップ)の外に飛び出した後には 雄しべ(=雄花)が複数個、出てきます。




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杯(カップ)のサイドに唇の形をした器官がありますが、これが腺体です。このなかに蜜があります。



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果実は 杯(カップ)から飛び出しぶら下がってからもさらに成長しています。果実には3つの部屋があるようです。



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このあと、同属のオオニシキソウやコニシキソウの杯状花序を観察するつもりですが、それらはショウジョウソウに比べるとずっと小さく構造が分かりにくいです。杯状花序を観察するには やはりショウジョウソウの杯状花序が最適なのですが、オオニシキソウやコニシキソウは同じ杯状花序でもそれぞれ個性のある構造をしています。ショウジョウソウに無い器官をもっているものもありますので、ショウジョウソウやハツユキソウなどで全部済ますことができないゆえんです。




エビヅル - 安城市YI

2019-08-19 08:58:12 | みんなの花図鑑

ブドウ科の エビヅル です。花はやはり小さいです。





これは 受粉して果実になった部分です。ひとつの房の根元のほうから熟していきます。





エビヅルは ノブドウやヤブガラシの花序と咲き方が違いますね。
どちらかというと、ブドウに近いのではないでしょうか?





これが 今年の果実です。





こちらは 去年の?果実と思われます。それにしては 結構フレッシュですけど (◞‸◟)



ノブドウ - 安城市YI

2019-08-19 08:47:00 | みんなの花図鑑

先日も投稿したばかりの、ブドウ科のノブドウです。花に比べて 果実がいかに巨大か、比較できるスナップを撮ったので メモしときます。





小さいほうの花ですが、花弁が付いているときはまだしもですが・・・





受粉すると、花弁と雄しべはすぐに脱落します。このころの子房は非常に小さいです。





仲間のヤブガラシの受粉後によく似ていますが、こころなしか、花弁が脱落した後のお椀が深いような気がします。しかし蜜はあまり見られません。