アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ワレモコウ - 安城デンパーク

2019-08-28 16:59:44 | みんなの花図鑑

ワレモコウは バラ科ワレモコウ属の植物。





小花を穂状に付ける植物の場合、下から先端へ向かって咲き進むものが多いですが、ワレモコウの場合先端から下に向かって咲き進んでいき、このような咲き方を「有限花序」といいます。(ヤサシイエンゲイ「ワレモコウ」)






小花の大部分は赤茶色。最盛期はピンクだという。






花弁はなく、雄蕊4個、雌蕊1個からなり、雄蕊4個は萼片よりも短い。





メキシカン・ライオンズイヤー - 安城デンパーク

2019-08-28 16:48:21 | みんなの花図鑑

この花のコメントを書きだすと、この花の名前のことで たいていは終わってしまいます。
本名は 学名から「ディクリプテラ スベレクタ Dicliptera suberecta 」というのですが、とても無機質で長いので 別名の「メキシカン・ライオンズ・イヤー」と呼ばれてます。





メキシカン・ライオンズイヤーは シソ目キツネノマゴ科ディクリプテラ(ヤンバルハグロソウ)属の植物なのですが、「ライオンズ・イヤー」という植物もあり、困ったことに、それが雰囲気が良く似ているのです。

カエンキセワタ(ライオンズ・イヤー)






両者は 花だけ見ると似たところがありますが、決定的な違いがあります。
メキシカン・ライオンズイヤーの花は 今、すなわち 晩夏です。
ところが、ライオンズ・イヤー(別名 カエンキセワタ)のほうは 晩秋~冬なのです。





下側の花は 長い花筒の先から雄しべを出しているようです。





こちらの花は 両方とも 雌しべが顔を覗かせているようです。
英名 Hummingbird といい、アメリカ大陸では ハチドリを招くための植物として 庭園に植栽されることが多いそうです。







オオニシキソウ - トウダイグサ科 (7)

2019-08-28 15:52:45 | みんなの花図鑑

暑い暑いと言ってたら、空が曇ってきて、雨滴がポツポツ。このオオニシキソウは雨が降り出す直前に撮ったものです。
というわけで、絞りがほとんど解放近く。被写体の前後は 霧がかかったようにボケてます m(_ _)m





これは、ずっとまえ、私がこの雑草の名を知りたくて コンデジで掲示板質問用に撮った写真の一枚です。
どんなところにどんな格好をして生えてるか、こちらのほうが よく分かるかな?(笑)






トウダイグサ科のニシキソウ属は 「トウダイグサ属(Euphorbia L.)と近縁で、そこに含められたことも多い」(wiki「ニシキソウ属」)
これらの属の植物は、杯状花序と呼ばれる 杯状(カップ状)をした器官から、雌花(めしべ)や雄花(おしべ)や腺体とその付属体など果序の構成要素を次々と生産するのです。
上の写真で、表面の赤い打楽器コンガのような形をした器官が杯(カップ)で、いちばん右のカップからは めしべの柱頭が顔を出しています。中央の杯(カップ)から開いている白い花びら状のものは (腺体の)付属体と呼ばれる器官です。





白い花びら状の器官は 付属体と呼ばれてますが、これはその付け根に 腺体 と呼ばれる蜜を出す器官の付属体という意味です。注目したいのは、腺体や付属体、また雄しべがこのように伸びるのは 雌しべが受粉したのち、ということです(雌性先熟)。雌しべの子房は 受粉すると巨大な果実になるので、杯(カップ)の中には居座る場所がありません。果柄を折り曲げ、杯(カップ)の外に(この写真では 奥に)飛び出してぶら下がっています。






中央右手の やや小さめの杯(カップ)から 雌しべの柱頭が顔を出しています。その後ろにぼんやりと 成熟した果実が見えます。この果実の果柄はどこかというと、中央の今盛んに雄しべと腺体とその付属体を咲かせている杯(カップ)からなのです。





オオニシキソウはニシキソウの仲間の中ではいちばん図体の大きな草です。杯状花序の構造も カメラに捉えやすいはずなのですが、今日は 天気が悪く 失敗してしまいました m(_ _)m