アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

キントラノオ - 西尾市憩の農園

2019-08-11 16:58:16 | みんなの花図鑑

農園の値札には「コウシュンカズラ」と書いてありました。「カズラ」とは」つる性植物のことなので、変だなと思い、少し検索したら・・・





こんな記事がありました。↓

「コウシュンカズラは、漢字で書くと ”恒春葛” となるようですが、(中略)
キントラノオの近縁種ですが、こちらはツル性で花が咲き進むと花茎が垂れてきます。

なお、園芸店やホームセンターなどでコウシュンカズラとして売られているものがキントラノオであることがよくあります。」
(園芸植物365花選[コウシュンカズラ])





それで、同じブログの 「キントラノオ」であろうということに変更しました。

【キントラノオ】は、メキシコ原産のキントラノオ科キントラノオ属の常緑低木で、花の少ない時期に咲いてくれますし、満開になるとなかなかきれいです。
(園芸植物365花選「キントラノオ」)




耐寒性がないので比較的出回ることの少ない花木ですが、最近、コウシュンカズラという名前で売られているのを見かけます。

ただし、本当のコウシュンカズラ(Tristellateia australasiae)はツル性ですが、本種は写真のように立性でふたつは別種の植物です。また、アセローラはヒイラギトラノオ属で、キントラノオの近縁種になります。
(同上)




キンミズヒキ - 於大公園(東浦町)

2019-08-11 15:59:56 | みんなの花図鑑

於大公園の 薬草園にありました。





夏から秋にかけ、長くのびた茎の上部に黄色5弁の小さな花を穂状につけます。





花後は 果実になります。




果実は ひっつき虫です。




こんなふうに ズボンのすそに・・・





葉だけみれば ふつうの(名もなき)雑草のようです。

草のエキスは、血小板増加による血液凝固促進と止血作用がありますので、強壮収斂(しゅうれん)止血剤とされています(薬用植物一覧表「キンミズヒキ」)





リョウブ - 於大公園(東浦町)

2019-08-11 15:37:43 | みんなの花図鑑

これは若い果実ですが、リョウブの花は こんなです↓
リョウブ - 愛知県岡崎市





まあ、果実になっちゃうと、アメリカリョウブも リョウブも 変わりありませんね





アメリカリョウブのときと同じ観察を リョウブでもしておきます。つまり、花が 果実になると、花柱に周囲に 褐色のごみが付いている、これは何か? という宿題です。





答えは、花弁と雄しべの残骸です。
枯れてぼろぼろになってしまっているので、どこが花弁で どこが雄しべか判りませんが。





役目を終えれば、無駄な栄養を取られないためにさっさと脱落するのが合理的なんでしょうけど。





どういうわけか、リョウブの仲間は 名残惜しそうに 枯れてもしがみついていることが多いようです。



アメリカリョウブ3 - 西尾市憩の農園

2019-08-11 15:08:40 | みんなの花図鑑

こんなきれいな花が ・・・

7月のアメリカリョウブ(紅花)




しばらく経つと雌しべ(の子房、つまりは果実)だけになっています。
子房の上の花柱に褐色のゴミのようなものがついています。これは何なのかを調べるシリーズ、第3回、こんどは 憩の農園の紅花のアメリカリョウブで観察です。





結論から先に言っちゃうと、この絵を見て分かるように、褐色部分は 花弁と雄しべのようです。





花弁と雄しべは 受粉が完了すれば用は無いので落下することが多いのですが、どうもアメリカリョウブのばあいは、いずれ落下するのだけれども、名残惜しそうに褐色になりながらもまだ付いている期間が他の花より長いようです。




そういえば、山茶花の花は役目を終えると 花弁が一枚一枚ハラハラと落ちるのに、ツバキの花は 一体となって落ちるけど、退陣のしかたも 花によりいろいろということでしょうか。



アメリカリョウブ2 - 安城デンパーク

ムベ - 於大公園(東浦町)

2019-08-11 11:41:57 | みんなの花図鑑

ムベの実に セミの抜け殻が・・・





セミは卵から孵化して 幼虫の間 3~17年もの間、地中で生活するという。
この抜け殻の主は、何年 地中にいたのだろうか?
あまりに暑いので 地下から這い出してきたのではなかろうか?!





セミの足が 果皮に食い込んでいる。
ムベの実は どんどん大きくなる。脱殻は もう大きくならない。
ということは・・・






セミの抜け殻、いつかは引き伸ばされて、壊れる!

ムベ なるかな (´v_v`)




ネコノヒゲ - 西尾市憩の農園

2019-08-11 11:21:16 | みんなの花図鑑

インド~マレー半島が原産の植物で、春~秋にかけて、白い花を咲かせます。花びら自体はさほど目立ちませんが長く伸びた雄しべと雌しべがやや上向きにピンと反り、そのユニークで特長的な姿がネコのひげを連想させる所からこの名前が付きました。(ヤサシイエンゲイ)





以下の文、綴り間違いがあります。どこか分かりますか?

雄しべが長くネコノヒゲと呼ばれる。猫の髭をマレー語でクミクスチン(Kumis Kuching)といい、インドネシアやマレーシアでは薬用とされ、アジアやヨーロッパでも古くから健康茶として愛飲され、クミスクチン茶とかJava-teaと呼ばれる。(三河植物観察「ネコノヒゲ」)





再度 綴り間違いを探して下さい↓

「ちなみに、クミスクチン(Kumis Kuching)はマレーシアでのこの植物の呼び名です。」(ヤサシイエンゲイ)





答え:
マレー語の Kumis は 「ヒゲ」でこれはOKです。
「ネコ」のつづりが間違ってます。Kuching でなくて Kucing が正解でした。
ちなみに、イヌ は Anjing(アンジン)です。





英語でも ネコノヒゲ(Cat’s whiskers)





クミスクチン茶は日本や欧米では「ジャバ茶」とも呼ばれている。

インドネシアでは大規模に栽培され、乾燥葉が大量にドイツなど欧州向けに輸出されている。(く~にゃん雑記帳「<ネコノヒゲ(猫の髭)> 花から突出した長い雄しべと雌しべの形から」)

インドネシア語でも クミスクチン(Kumis Kucing)と呼んでます。
なぜなら、インドネシア語は マレー語を借りてきたものだから。