アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オニドコロ - 岡崎市KD

2019-08-12 18:17:56 | みんなの花図鑑

ヤマノイモ科ヤマノイモ属オニドコロの 幼果実です。





花被片を残しながら、子房が急激に伸びだして、3翼を持つ蒴果を作っていく。(井伊影男の植物観察「3翼を持つ変わった果実のオニドコロ」)






雌雄異株。雌花序は下から上へ咲きあがり、結実していく。





ここからは 雄株の雄花。





名前の由来:根茎の髭根を老人の髭にたとえ、エビを海老と書くのと同じく野老と書くと書いたことに由来する。同じ仲間のタチドコロやヒメドコロより葉が大きいので鬼野老となったという。




雄花は 花後に反転して上を向き 先ほどのような果実をつくるが、雄花は反転しない。





花被片6個で、雄しべも6個。



ナツメ - 安祥城址公園

2019-08-12 17:29:56 | みんなの花図鑑

7月9日に ナツメの花から果実に変わるところを、つまりナツメの実が生まれるところを撮ってから一ヶ月が過ぎたが、実になってからの成長はゆっくりのようである。





ところで、ナツメはなぜ ナツメ なのか? 初夏に芽を出すから「夏芽」、という説があるが、芽を出すというのが、「芽」が芽生えなのか、芽吹きなのか、分からないし、花が咲くとか果実が実るというハッキリ分かる現象に対して、芽生えは絶えず観察していないと分からないから、その説は 少し的が外れている気がする。





別の説に「(ナツメ)はナツミ(夏実)で、晩夏に実の熟するによるという。」とする記述が見られた(樹木大図説)





ナツメを「夏梅(ナツウメ)」からとする説もあるらしく、夏に 写真のように(ウメよりも遅く)青い実をつけた状態をイメージして「夏梅」と呼んだのではないかと共感する (^^





茶器にも棗(なつめ)があるが、これは形が棗の実に似ることから。(三河 植物観察)
茶器の「なつめ」のほうが名前が付いたのは後である。