![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/44/4a2eac2ea96713243d2b01986e18572c.jpg)
別名「ヤトロファ・インテゲリマ」。
だが、これは 学名 Jatropha integerrima をカタカナにしたものなので 覚えにくい。
やはり、テイキンザクラ(提琴桜)のほうを覚えることにする。
テイキンザクラ の「テイキン(提琴)」とは バイオリンのことだそうで、
これは 葉がバイオリンを連想させることによる。(wiki)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/d8/2ae0c3148e90aa7cfc76c5620c21b1f1.jpg)
テイキン は良しとして、
しかし、なぜ サクラ なのか?!
この花の どこが サクラに似てるというのか!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/7c/d21f6db13db2bf57f3640d45eb62c255.jpg)
テイキンザクラは サクラの仲間ではない。
杯状花序で有名な トウダイグサ科なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/5e/042d459276a477eead00aa61068da203.jpg)
太平洋戦争時、南方へ出兵された日本兵が、
本種を見て桜を連想し、ナンヨウ「サクラ」と
呼んでいたが、既にその名は他の植物に
用いられていたため、テイキン「ザクラ」と
なったという話があります。(GKZ植物事典・テイキンザクラ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/70/32f0da3aabc3b22410bd767e89ca4e3b.jpg)
上とよく似た話を私も体験したことがある。
仕事で ミャンマーに行ったとき、仕事相手の
ミャンマー人(日本に留学していたことがある)から
「きょうはミャンマーの桜を見せてあげよう」
と連れて行ってもらったことがある。
そこで見たものは 私に言わせれば ヤマブキを
白花にしたような木で、内心「どこが?!」
と思ったものだが、サクラのない土地で
桜を懐かしもうとしたら、この木になるのかな?
と思った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/37/987df5e4ce3600663a954a5bdfb708a1.jpg)
しかしこの花、トウダイグサ科 ということは
この花弁のように見えるものも、花弁ではなく
杯状花序の杯(カップ)なのかもしれない。
こうして横からみると、
シベの高いのは バラ科のサクラというより
アオイ科のハイビスカスの仲間のようだ。
(追記 2018-09-30)
テイキンザクラの花弁のようにみえるものは
杯状花序の<杯>かもしれない、の件。
実は、氷見市海浜植物園に お尋ねしていたのです。
今日、明解な 回答いただきました \(^o^)/
要点部分を そのまま 転記させていただきます↓
「トウダイグサ科の中でも「ハナキリン」や「ポインセチア」などの
ユーフォルビア(トウダイグサ)属は、特有な杯状(椀状)花序を
形成ますが、「テイキンザクラ」(図鑑などによってはナンヨウザクラ)や
「サンゴアブラギリ」などのヤトロファ(ナンヨウアブラギリ)属は、
花弁と萼が各5個ある単性花で、集散花序となります。
したがって、同じトウダイグサ科の植物であっても別属のため、
杯(カップ)に相当するものではなく、「テイキンザクラ」は
花弁ということになります。」
氷見市海浜植物園 関谷さま
ありがとうございました m(_ _)m