アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ホトトギス - 粒々

2020-11-09 08:05:15 | みんなの花図鑑

ユリ科のホトトギスです。ホトトギスにもいろいろ種類があるようですが、これは 何という種類なのかな?



「タイワンホトトギスとホトトギスなどが交配された園芸種がある。」(松江の花図鑑「ホトトギス(杜鵑草)(園芸種)」)
こんなところでしょうか。。



花弁についている紫の斑点が 鳥のホトトギスに似ていることから この名が付きました。



斑点よりもっと気になるのが シベの上の粒々。




中心の花柱が3つに分かれさらに2つに分かれています。
その下に小さい小判状の雄しべが6個下向きに付いています。
粒々は 花柱のほうについているように見えます。



この粒々、名前を「腺毛状突起」というらしい。何のためにあるのか? なかなか記事が見つかりません。Help! です。



ハキダメギク - ソバ畑にて

2020-11-08 20:17:00 | みんなの花図鑑

キク科のハキダメギクです。この名は、大正時代に牧野富太郎博士が 世田谷の経堂の掃溜めでこの花を見つけ、見つけた場所に因んでハキダメギク(掃溜菊) と命名されたことはつとに有名ですが・・・




原産地は メキシコのほうで、それが最初は関西以西を中心に繁殖しだし、牧野博士が世田谷で見つけたときはもうかなり広い地域に分布していたようです。このハキダメギクも 私たちが育てているソバ畑でソバと競り合って伸びていたものです。




話がハキダメギクから ソバの話になりますが・・・
ソバには アレロパシー作用と言って 根から他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出するというのです。だから 草かきは花が咲くまでに 根寄せを兼ねて一回すれば、あとは アレロパシーで他の草の成長を抑制すると思ってました。




ところが、私たちの経験ではソバの収穫(収量)は 一年目が一番よく 同じ畑でソバを育てると 年を追うごとに収量が減っていくのです。現象を見て、連作障害と言ってきましたが、その原因はどうも「自らの根から分泌される物質で自家中毒のようになってしまうらしい。」(月刊 現代農業 >「現代農業」用語集 > 防除「アレロパシー」)ということが分かってきました。




そんなわけで、ソバを植えても草は生え放題。まあ、ミツバチたちは ソバの花のほうがハキダメギクより好きらしく ソバは結実してソバの実が実りましたが、刈り取りが大変です。このハキダメギクが一緒に生えているからです (ToT)



ハキダメギクの話に戻って、横からの画像が続きますが、キク科の花なので 頭花はたくさんの小花から構成されています。小花には 周囲の白い舌状花と 中心の黄色の筒状花からなっています。これらの小花を纏めて包んでいるのが 萼のように見える「総苞」です。




総苞片には腺毛が、茎には白毛がびっしりついているのも ハキダメギクの特徴です。



コセンダングサ - ひっつき虫見学会

2020-11-08 11:22:41 | みんなの花図鑑

黄色い星めがけて飛んでいく ソ連時代の人工衛星みたい・・・
なんて誰も思わないでしょうね。




キク科ヒマワリ連のコセンダングサは ひっつき虫で有名です"(-""-)"
中央が 花。右ができ始めの果実(痩果(そうか)といいます)
左が 出来立ての ひっつき虫(痩果)




ひっつき虫になる前の花は9月から12月まで咲き、ハチの蜜・花粉源植物となっています。




でき始めの痩果。



出来立てのひっつき虫。まだ緑色が残って 一種さわやかな感じです。痩果(そうか)というより 爽果という感じ(^^♪




成熟すると緑色が消え 茶系の壮観な感じに。ああ、壮果??



ひっつき虫の先端の逆向きの棘です。




中心の痩果(そうか)がすでに無くなっていますが、私のズボンに移動したあとなんです (´∀`)



最後に、おまけで

2017年に作った コセンダングサのGifアニメ(Water Effect)再掲

冬至のハヤトウリ - カボチャじゃなく

2020-11-07 17:54:31 | みんなの花図鑑

Sさんの菜園で ワタの花を撮っていたら、Sさんが「綿を撮ったら、ちょっとこっちゃおいでん。珍しいもの、見せてあげる」とおっしゃるのです。
行ってみると、カボチャの花の下からこんな小さなウリがぶら下がっているのです。




「ほう~、小さい髭の生えたカボチャですか?!」そう返すと、
「上の大きい花はカボチャの花。そのウリは ハヤトウリといって 花は こっち」と指さすのです。
「ハヤトウリって どういう字を書くんだろ?」
「漢字は知らないけど 面白い花でしょう!!」



果実(瓜)になる子房の上に 立派な白い花が咲いています。
すぐスマホで検索すると、wikiの絵が出てきました。

「ハヤトウリ(隼人瓜、学名:Sechium edule)は熱帯アメリカ原産のウリ科の植物。また、その果実のこと。果実を食用にする。」



「日本で1917年に鹿児島に渡って来たため隼人の瓜ということで、ハヤトウリという名前になった。台湾では佛手瓜と呼ばれる。」



ゼンマイが可愛いです (^^)/



冬至に カボチャを食べるのは 栄養価の高いかぼちゃを食べることで、「風邪を予防する」ためだそうです。
栄養価が高い点では ハヤトウリも負けてはいません。たまには 冬至に ハヤトウリを食べるのも良いかも \(^o^)/

ワタ - 冬至に花開く

2020-11-07 10:18:37 | みんなの花図鑑

きょうは冬至なのに、ワタの花が咲いています。



場所は 岡崎市のSさんの畑。昨日 この畑のトウゴマを撮っていたところ お見えになって紹介してもらいました (^_-)-☆
横の道路を犬の散歩で通る人が畑に入って用を足したりするので、去年は コキアの並木で、今年は ワタの並木で柵を作って入られないようにしているのだとか。




ウィキによると「生育には高温(平均気温25℃程度)が必要。(中略)年降水量は1000~1500 mmを要する一方、開花期には乾燥が必要。」(wiki「ワタ属」)とあります。




Sさんによると、花には 白、赤、茶 と三色のワタが植えてあるそうです。




白と赤はすぐ分かるのですが、茶色がちょっと識別しにくいです。




これが茶なんでしょうか?



アオイ科の花はみな 一日花。




「萼の部分がまた可愛いのよ」と、Sさん(^^)/




この萼に包まれて、もやもやっとワタの実が育っていきます。




萼の観賞?




風船みたいなワタの実。



爆ぜそう?!




爆ぜました!
後で調べたら、 ワタには アメリカ綿 と アジア綿 とあって、背丈は同じくらいだそうですが、ふっかふかのコットンボールを楽しみたいなら アメリカ綿がいいそうです。でも 日本での栽培はアジア綿の方が気候風土が合っているようです。

トウゴマ - 赤い果実

2020-11-06 23:22:53 | みんなの花図鑑

トウゴマはトウダイグサ科の植物で、種子から ひまし油が取れます。



そのため、かつては畑一面にトウゴマが植えられていたそうですが、今はデンパークや ここSさんの菜園など数少ない場所で細々と育っています。



Sさんの菜園のトウゴマは 「生け花の材料に使うために数本植えてあるのよ」とおっしゃって見えました。



果実も茎も 珊瑚のように真っ赤です。




果実の下にある粒々は 雄花だと思いますが、これも苞葉が真っ赤です。




果実は熟すと茶色くなって裂けます。中には3粒の種子が入っています。表面にウズラの卵のような文様のあるきれいな種子です。


トウカエデたち - 柳川瀬公園にて

2020-11-06 16:07:47 | みんなの花図鑑
トウカエデ

デンパークから 場所を変えて 柳川瀬公園(豊田市)へ紅葉を観にやってきました。



上を見上げて背伸びしてトウカエデの紅葉を撮っていると、突然「お~い、使うからどいてくれ!」と声があります。



そう、ここは マレットゴルフコースの中なんです。



「済みまっせ~ん」と私。
ひとりで回ってる方もみえます。



モミジバフウ

柳川瀬公園(豊田市)は広い公園です。いちばん占有率が高いのが マレットゴルフコースですが・・・



他にも、野球場、テニスコートもあり、ひょうたん池では釣りをしている人もいます。



施設の道の反対側には、芝生広場と噴水広場があり、小川も流れています。



このモミジバフウは 芝生広場の一角にネムノキと一緒にある背の高いモミジバフウです。
短焦点の標準レンズしか持ってないので、こういうときは不便です。






ハナミズキ

ハナミズキの葉にもバリエーションがあって、こんな風に真っ赤になる葉と・・・



陽に透かして見て赤く光る葉と、少なくとも 2種類あるようです。



葉の向こうは マレットゴルフコースです。芝生の丘みたいなのが コースのところどころにあります。他のコースからボールが入らないためなんでしょうね。



ハナミズキの別名は「アメリカヤマボウシ」。ヤマボウシは日本に昔からあった。でも、紅葉は ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)のほうがキレイみたい。





モミジバフウ、ピンオーク - 安城デンパーク

2020-11-05 19:21:58 | みんなの花図鑑
モミジバフウ(アメリカフウ)

フウには2種類あって、モミジバフウは葉が「モミジ葉」。もう一つは 単に「フウ」(ダイワンフウとも)といい、こちらの葉は トウカエデのように葉が3裂しています。



学名はLiquidambar styracifluaで、かつてはマンサク科フウ属に分類されていたが、いまは 独立して フウ科フウ属。



紅葉がキレイです。















こんな果実が プラタナス(スズカケノキ)みたいに ぶら下がっています。




ピンオーク

日本では、アメリカガシワとかアメリカブナの名前で表記されます。



建材などにある、レッドオークの仲間になります。












コマユミ - 安城デンパーク

2020-11-05 11:06:09 | みんなの花図鑑

ニシキギ科のコマユミは マユミの名がつきますが、マユミよりも ニシキギ に似た実をつけます。




たとえば ニシキギ科の植物の果皮の割れかたを見ても ↓
ニシキギとコマユミ・・・・2裂、
ツルウメモドキ・・・・・・3裂、
マユミとマサキ・・・・・・4裂、
ツリバナとアメリカマユミ・5裂。
のようになっていて、 ニシキギとコマユミは 2裂する点でよく似ているのです。




ニシキギには 枝に昔の剃刀みたいな形をしたコルク質の翼がありますが、 その翼のないニシキギが コマユミだとも言えそうです。




樹名板には
「斑入コマユミ '東京ホワイト'」
「Euonymus alatus var. alatus f. striatus 'Tokyo White'」
「 ニシキギ科 園芸品種」
とありました。 f.は forma の略号で 品種のことだそうです。




「東京ホワイト」でググると ビールの「東京ホワイト」ばかり出てきます(´v_v`)



アキニレ - 安城デンパーク

2020-11-04 21:25:13 | みんなの花図鑑

アキニレの果実が、ほら、もうこんなに赤くなってます!




アキニレは 9月に開花し10月には早くも果実ができます。




果実が赤くなるくらいだから、葉のほうもしっかり紅葉しています。




夕日を浴びて輝いています。




楕円形の葉は左右非対称で、縁に切れ込みがあります。




種類が違うのでしょうか、果実はしっかり熟しているのに、葉はまだ緑色の木もあります。