さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

結果や答えがひょっこり現れるとき。

2010年01月11日 19時51分11秒 | Web log
マイクが今日から金曜日まで休みをとってくれたので
実質先週の土曜日から来週の日曜日までお休み。

で、今年はベンジャミンも大きくなったことだし
キャンプに挑戦。

何かあったらすぐ帰ってこれる近場のキャンプ場を
予約しました。

水、木、金の2泊3日です。

マイクが家にいてくれるだけで、緊張感がとれて気持ち的に
ゆったりできる。

土、日はベンジャミン、ジョナサンがそれぞれに誕生日会
に招待され、午前中は両日お出かけ。午後はまたそれぞれの
友達と遊んで、楽しくすごしました。

今週のキャンプとっても楽しみです。

最近、つくづく思うのですが、結果や答えというのはすぐに
出てくるものではないんだなぁということ。

大学の時、文化人類学を専攻したのですが、そのときに習得した知識が
ずっと頭の中で眠っていて、今ごろになってその知識が脳内でピピピン
とつながって、自分の中で「あぁ、こういうことだったんだ」と
思うことがありまして。

ま、大学時代にまじめに勉強したかというとそうでもなかったのです
けれど、幸い知識だけは脳内の引き出しの片隅にごみのように
残っていたらしく。

費やした時間・・・ざっと20年。

知識に経験と成熟度がやっと追いついたという感じで。

学んだことを20年ほったらかしていたら、自然にあることが見えて
きました、って感じで。

探求しつづけていたという真摯な態度からは程遠く、本当に
ほったらかしていただけで、しかも「なんで文化人類学なんて
専攻したんだろう・・・」なんて思うこともしばしばあったりして。

で、最近、大学時代に学んだことに1人感動した瞬間があって、
「先生、ありがとうございました」という気持ちになれました。

それだって、学んだことを理解したというだけの話で、
世で問われている崇高かつ難解な問いに答えがでた
とかそういうレベルの問題ではない。

情けないんですけどね。

子供の成長をみていてもそうだなぁと。

自分が子供にしていることは、1日、1週間、1ヶ月のレベルでは
なかなか結果はでなかったりする。数年単位におよぶこともある。

で、ある日突然、子供が変わりだしていることに気付く。

以前に比べると社会の変化が加速度的に早くなり、テクノロジーでも
何でもどんどん改良、進歩を遂げている。

で、何でも簡単に答えがでてくるような錯覚を覚えてしまい、
すぐ答えがでないとイライラしたり、無理に答えを出そうとしたり
しまっている自分に気付いたりする。

でも、答えなんて問いが難しければ難しいほど、複雑であれば複雑で
あればあるほど、そんなに簡単に得られるものではないんだと
つくづく思う。

実は大学時代に「あなた、ちょっと学問に対して傲慢なんでは
ないですか?」って言われたことがあって、そのときは言われたことが
分かったようで分からなかったんですけれど。

今だから、分かる。

答えが出せるなんて思うこと自体、自分に対する思い上がりなんだと思う。

若さゆえ、一つの真理みたいなものを探していたような気がする。
「で、これも違う、あれも違う」って否定し続け、探し続けるのが
いい、みたいな。

今だから言えるのだけれど、答えを出したいという誘惑こそあれ、
命題が大きければ大きいほど、この平凡でちっぽけな存在でしかないものに、
そんなに簡単に答えが得られるわけなんてない。

仮に一つの絶対な答えがあったとしたら、それ以外のものをことごとく
否定、排除するものとなる。

そしてそれは最終的に多面性をもつ個人の存在をも破壊してしまうという
ことになる。

自分が努力したり、悩み、考え、多くの時間を割いてきたことに、
決して即座に報われることがなかったとしても、しがみついていなくても
いいんだ。

ということに気づきました。

そりゃ、人間、すぐに結果や答えが欲しかったりするのですけれど。

問題にしがみついていないで、分かろうとしないで
考えていたということを忘れてしまうくらい
ほったらかしたときに、どこからか答えとか
結果がひょっこり降って来るって感覚。

それまでは「わからないな」と認めてしまうこと。
分かろうとしたり、分かった気にならないこと。
時間がもたらしてくれる未知の要素に期待すること。

性急な回答を急ぐこの社会の中で、とても大事なんでは
ないか??と、自分自身に投げかけています。


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